マリー・アントワネット や ナポレオン・ボナパルト が生きた時代の造形美に興味がある ↓ 当時の本物を、現地の美術館などから買い取る ↓ 分解し構造を研究し、また造形物に戻す ↓ それらの研究経過を一般公開し、生計を立てる #多分私しかやってない
1920年イギリス 狩猟舞踏会の召使いの正装【ハントドレス コーチマンズ スーツ】を紹介します 召使いのスーツの特徴は何といっても、お尻の金属釦 「美しく立ってろよ」と言わんばかりに釦が縫い付けられています このスーツは、狩猟後におこなれるHunt Ball(狩猟舞踏会)で召使いが着用しました
女性のヒール高に合わせた「スパッツ」が完成です 甲の浮きもなく、綺麗にカーブを描いています パンプスに合わせればクラッシックな装いのブーツに変身しますし、なにより足元が暖かいです 2月6日より型紙を販売しますので、ぜひ作ってみてくださいね
ウエストコートを真横から見てください 前方に「突出」しているのが良くわかります これは19世紀初頭の上着に共通してみられる「傾きの構造」です この特殊な構造は【釦を留めるだけで胸が膨らむ】のが最大の特徴です 膨らんだ胸の隙間に、クラヴァット(ネクタイの祖先)が収まり造形が完成します
1900年フランス 男性使用人の正装【コーチマンズ スーツ】を紹介します お尻に注目してください 10個もの金属釦が縫い付けられています 彼らの仕事は、館内での給仕や雑務 そして「美しく立ち続けること」でした 主の紋章が刻まれた金属釦に、傷をつけることは許されません
半・分解展に新しい仲間が加わりました エドワーディアン朝の英国陸軍【肋骨服】です 半・分解展には、英・仏・米とさまざま国の肋骨服が並びます ボディに縫い付けられた無数のブレードはすべて「銀糸」で織られています
1780年 マリーアントワネットも愛したドレス【ローブ・ア・ラングレース】を紹介します フランス革命の足音と共に、豪華絢爛なフランスの宮廷文化は崩れていきました フランスの宮廷ドレスを否定した、イギリス流のシンプルなドレスとは? ローブ・ア・ラングレースの構造を紐解いていきます↓
12日(月)までの期間限定 1910年英国 靴をドレスアップする装飾品【ブーツトップ】の型紙を無料配布します もう泥だらけの地面はありません 綺麗に整備された舗道には、馬車に代わって自動車が走ります 泥除けとして生まれたブーツトップは、装飾品へと昇華します↓ rrr129annex.blogspot.com/2022/12/boot-t…
18世紀イタリア 召使いの花形【フットマン】の制服を紹介します 一見すると派手な貴族の服に見えますが違います 貴族に雇われた召使いの制服です 彼らの役目は「人間アクセサリー」 主人を惹き立てるための、お飾りでした 現代でいうならばブランド物のバックです The John Bright Collection所蔵
1800年フランス 皇帝ナポレオンが君臨するなかで流行した、貴婦人のドレス【シュミーズドレス】を紹介します 「エンパイア」と呼ばれたこのドレスは、肌が透けるほどに薄いコットンで仕立てられ、新時代の女性美を表現しました 女性たちは、コルセットもパニエも、すべての補正下着を脱ぎ捨てます
1892年イギリス ジャパニーズスリーブの異名を持つ上着【ヴィジット】 袖の部分に、手刺繍を施しました 同年代ヴィクトリア朝の直物モチーフを参考に刺しました 生地と同色のフランス刺繍糸を使っています 厚いウール地に負けないよう、太い糸で立体的に刺しています とても上品に仕上がりました
230年前に誕生した小さなハンドバック【レティキュール】の型紙を、無料配布します ぜひ皆さんもつくってみてください 配布期間は21日までとなります 「女性のポケットの歴史」と密接に関わるレティキュール その誕生秘話を追ってみましょう 型紙はこちらです↓ rrr129annex.blogspot.com/2022/10/reticu…
【半・分解展の型紙】のなかでも、ひときわ面白い構造なのが「ヴィジット」です ジャパニーズスリーブと呼ばれた、ヴィクトリア朝の上流階級のコートです 現在、ヴィジットの型紙を15%OFFで販売しております この機会に、ヴィジットに挑戦する方が増えたら嬉しいです HP↓ d-d-pattern.myshopify.com
18世紀ロココの絵画を見ながら【特徴的なシワ】を紹介します 「ロココの男性美」を描くのであれば、現代とはまったく異なる「衣服の造形線」に着目しましょう シワが、美へのヒントを与えてくれます 私が所有する当時の実物も交えつつ、考察していきます
まるで「人間美術館」だなと思いました 皆さん、数百年前の洋服を美しく着こなしています 毎日ひとりで縫い続けてきました こうして人が着る姿を見ることができ、私は感動しています ご来場いただき本当にありがとうございます 半・分解展は4月26日(月)までの開催です
現代において着用すると、着る人によって印象が大きく変わるので面白いです ヴィクトリア朝の外套としては、珍しく着心地も良いので現代ファッションでも問題なく着用できます 半・分解展の型紙のなかでも1、2位を争う売れ筋アイテムです 型紙はHPで販売しております↓ d-d-pattern.myshopify.com
1880年イギリス お茶会に着るドレス【ティーガウン】を紹介します 上流婦人たちにとって、午後のティータイムは「リラックスとファッション」を最大限に愉しめる時間でした ウエストを締め付けずに、ゆったりと着用するティーガウン 前面に散りばめられた刺繍は、日本的な鶴とキキョウの花です
1780年ロココ朝 死の緑色「シェーレ・グリーン」のカラコを紹介します 多くの女性の命を奪ったパリスグリーン その前身となるシェーレグリーンは、19世紀初頭まで幅広い用途に使われました 黄緑色の優しい色合いですが、強い毒性性を持ち、ヒ素中毒へといざないます
1830年イギリス 英国流の宮廷服【コートスーツ】を紹介します コートスーツのCOURT(コート)とは宮廷を指します 1800年初頭、紳士服の流行は華やかなフレンチモードから、洗練されたブリティッシュスタイルへと移行します 宮廷に足を踏み入れる男性(宮廷人・軍人以外)に義務付けられた服装です
1860年アメリカ南北戦争 NY州民兵第7連隊「シルクストッキング」 歩兵隊のコートを紹介します 「上流階級」を意味するシルクストッキングは、民兵ながらも装飾美に凝った軍服を身に付けました コートには50個あまりのメタル釦と、銀糸のブレードが縫い付けられた贅沢なつくりです 細部を見ると...
こちらは、半・分解展の所蔵する1750年【ローブ・ア・ラ・フランセーズ】です 同じ生地で仕立てられたストマッカーがセットになっています ストマッカーの装着方法は「直接ピンをぶっ刺す」or「直接縫う」といったパワープレイでおこないます 参考動画をご覧ください↓ youtu.be/UpnwWP3fOSA?t=…
1880年ヴィクトリアン時代 女性たちが身を包んだ「ヴィクトリアン・ラップ」を紹介します 1800年代中葉~末、女性の上着は、曖昧で不思議な構造が増えてきます このWrap(ラップ)と呼ばれる衣服も何とも形容しがたいかたちです 「ショール」でもなく「ケープ」でもない 身体を包むだけの構造です
1880年オランダ ヴィクトリア時代の身体を包む装飾品 【ヴィクトリアン ラップ】の型紙を無料公開します ラップ(包む)の名の通り、身体を包み込むだけのシンプルな構造ですが、ヴィクトリア時代の気高いご婦人を満足させる工夫が凝らしてあります 型紙はblogよりDLを↓ rrr129annex.blogspot.com/2021/06/vr.html
英国陸軍/最上級連隊【ハウスホールドギャバリー】 将校が着用した「ミリタリーオフィサーフロックコート」を紹介します 胸の紐は「ドロップタブ」と呼ばれ、その端につく楕円の玉は「オリベット」 これらすべてが手縫いです 君主公式護衛のため、貴族階級出身が多い連隊としても知られています
180年前につくられた手縫いの「燕尾服」を紹介します 男性スーツは、現代のようなジャケットタイプではなく、尻尾が生えているのが基本スタイルでした なので、テイル(尻尾)コートと呼ばれます 1840年代ごろは、女性と男性の美意識が共鳴する稀有な時代でもあります その共通点を探りましょう