1870年ごろは直接生地にピンを刺して留める構造だったようですが、生地が傷むと不評でした そこで、ゴムパッキンで挟む構造に修正されてから大流行したといいます また、側面には溝が掘ってあり「カチャッ」と音を立て、しっかりと生地を固定することができます 乗馬用の生地は、ぶ厚いですからね
これら18世紀の衣服は、ひとりで着用するのが困難なほどに着辛いです しかし、腕さえ通してしまえば驚くほど楽に腕を動かすこともできます 今回紹介した「特徴的なシワ」や「袖の縫い目位置」は、【なで肩】を表現するための手段です なで肩が、ロココ紳士における重要な造形美でした
明日3日(土)は【 器 】がオープンします 器とは、毎月第一土曜日に渋谷にオープンする小さなコンセプトショップです 今回は「十九世紀の着心地」をテーマに、展示や販売をいたします 器は入場無料ですので、渋谷にお越しの際は覗いてみてください 器の詳細は↓ sites.google.com/view/dd-utsuwa…
この造形を支えるために重要となるのが「腰回り」の設計です なんと【腰に革を縫い込んで】胸の造形を固定しているのです(矢印部分) 摩擦と耐久性を求めた結果が、革という選択肢になったのでしょう メトロポリタン美術館が所蔵するウエストコートも同様のつくりになっています
私が製作したヴィジットは「実物」「型紙」ともに販売しています ショート丈が172,000円、ロング丈が146,000円です 興味ある方はDMにご連絡ください 「型紙」はどちらも15,000円で、8サイズあります 型紙のみ2月6日(土)よりweb販売いたします みんなでつくりましょう 楽しいですよ
曖昧だからこそアレンジ次第で、さまざまなかたちを表現できます ベルトと合わせて縦長のシルエットにしてみたり 後で留めてケープのよう羽織ってみたり 寒い日には、マフラーのようにぐるぐる巻いても良いかもしれません 単純な構造ですが、よく見るとヴィクトリアンたちの工夫を知ることができます
動画の後半には【大日本帝国 陸軍騎兵の肋骨服】も登場します 言葉を失う圧倒的な存在感を放っています 肩章も重厚なつくりで、手に持つとズシリと重みを感じることができました @Ordenspange さん 貴重な資料を貸出ししていただき、本当にありがとうございます
正面はこの通り、真四角なシルエットです シンプルな設計の型紙からは想像できないウエストのくびれは、中に仕込まれたウエストベルトがつくり出します Blogでは、着用動画も公開しているのでサイズ選びの参考にされてください rrr129annex.blogspot.com/2021/04/yoke-c…
左から 第二次世界大戦イギリス軍「ストームコート」 19世紀中葉フランス軍「肋骨服」 20世紀初頭フランス「消防士の服」 食べられるヴィンテージ
11月14日(日)まで 【半・分解展の型紙】を販売します 当時の実物を分解研究しながら、つくりあげた造形美です 自らの手で、失われた美しさを再現してみませんか? ぜひ、この機会にご購入ください rrr129annex.blogspot.com/2020/09/blog-p…
4月13日から東京で開催する【半・分解展】では「フランス革命の紳士服」「ヴィクトリアンの婦人服」 そして「軍服の造形美」と、3つのテーマで展示をおこないます ただ見るだけでは知り得ない「感動」を、直に触れることで味わってください sites.google.com/view/demi-deco…
「会議は踊る、されど進まず」の言葉通り、特権階級はロココ調のスタイルに還っていきます ベルベットのシルク素材のうえに、ガラスと銀糸とスパンコールで全面刺繍を施しました 袖口には直接レースを縫い付け、留めることのない飾り釦(25個)にはシルクと銀糸の華が咲き誇ります
今週土曜日7/4は、渋谷にて「半・分解展の器」をオープンします 今回は、ヴィクトリアン/エドワーディアン時代のレディースに特化した展示内容となります レディースメインの展示は初になりますが、新たな挑戦として取り組みます
19世紀の軍服にご興味あれば、半・分解展にお越しくださいませ 現在サンパウロで展示中ですが、7月28日から福岡県福岡市で展示します HPはこちら↓ sites.google.com/view/demi-deco…
上の仕様書は、順に 1890年イギリス 女性用乗馬服【ライディング ハビット】 1770年フランス 貴族のコート【アビ・ア・ラ・フランセーズ】 1790年フランス サンキュロットが着た【カルマニョール】 1892年イギリス 上流階級の女性が着た【バッスル ヴィジット】 となっています
ヴィクトリアン時代の特殊な上着「ヴィジット」をYoutubeで解説しております 画像では伝えきれない、複雑な構造を「動画」でご覧ください ヴィジットを製作する方には、ぜひ見ていただきたい解説動画です 下記リンクよりご視聴ください youtu.be/q557h1DRNeM
フランス革命におけるファッションの変化を、ごく簡単に紹介しました 半・分解展では時代・階級・国ごとの内部構造や着心地の変遷を展示しています また同時に、現代の衣服への移り変わりと未来への進化を考えられる展示です 私は、現代ファッションに宿る精神性が気になります
7/4(土)の「半・分解展の器」にて 「レディースの構造美」に関するプレゼンテーションを行います 美の構造は、現代と過去で、どう違うのか? メンズとレディースで、どう違うのか? そんなことを40分ほど話します ツリーにスライドを残しておきます
「袖付き」そして「パッチポケット」 日本のトンビとは、全く異なるディテールです 1870年英国の資料を見てみると、パッチポケットのイラストと製図が載っていました また、1890年英国の裁断書には「パッチポケットは一般的に正しい仕立てであり、大きくゆったりと付けると良い」と記されています
インバネスコートとケープコートの違いが分からないという声がありましたので、図解を用意しました 正面からでは判断し辛いですが、背中を見れば一目瞭然です また、インバネスコートのケープは「取り外し不可」です ケープコートのケープは「取り外しできるものと出来ないもの」両方があります
19世紀の上流階級の女性は、慎ましく控えめであることが美徳とされました なので、そもそも「動きやすい服」なんて誰も求めてないんです そういった中でロシアンサーキューラーは「生地が贅沢に使える」「防寒に優れている」という点が支持されたようです だって背中から前端まで1枚の布ですからね
ウクラニアンコルセットをつくってみました 調べてみると袖が付くタイプもあったので、私も袖付きでつくりました きっとかわいいだろうなと思っていましたが、予想通りかわいい洋服になりました
#分解図鑑 をInstagramで始めました 私は100年、200年前の洋服を分解し、設計図をつくっています その設計図を使い、洋服を作られた「皆さんの作品」をアーカイブするのが分解図鑑です 作品は、もちろんですが作り手の人柄がとても興味深いので、本人に作品の解説をしてもらっています 例えば、
本日11時30分からのモーニングレクチャーは 【紳士服の変遷250年】です 半・分解展が絶対の自信を持ってプレゼンする内容です 1666年10月7日から始まった紳士服の歴史を、本物を教材にマニアックにお伝えします すべてのスーツ好きを唸らせる準備ができています
こちらは仕立屋の@RyosukeStardust リョウスケさんがつくられた19世紀ヴィクトリアンが着用した「スパッツ」 靴に被せる装飾品です 白色のスパッツは、当時の1番人気でした スパッツは初心者にもつくりやすい型紙なのでオススメです ご興味ある方はこちらよりどうぞ↓ rrr129annex.blogspot.com/2020/11/spats.…