12月12日まで、今年最後の「型紙販売」をおこなっております 私が、世界中から集めた本物の衣服を、分解研究してつくりあげた型紙です 本物志向の超マニアックなパターンですが、年末年始に戦ってみるのも面白いかもしれませんね 購入はこちらから↓ d-d-pattern.myshopify.com
1780年フランス フランス革命前夜の女性の上着【カラコ】を紹介します 革命の足音が近づくにつれて、簡素化したファッションが流行します 宮廷で着用する丈の長いドレスではなく、田舎風の丈の短い上着、それがカラコです この1着は鮮やかなサックスブルーのシルク生地で仕立てられています
半・分解展のアトリエ【初めての服装史】 ご参加いただいた皆さま、ありがとうございました 今回は、絵描きさん向け講座や、小中高生向けの講座など新たな挑戦をしました 私自身、学ぶことが多く、今後の表現に活かせる発見ばかりでした 次回10月は約2年ぶりとなる半・分解展です また会いましょう
鍵も3つ付いています まさに「シャトレーヌ」の歴史は、鍵にあります 大抵宅の女主人が「鍵束を腰をぶら下げていた」ことから、シャトレーヌが誕生したといいます ゲストをお招きする女主人を象徴する鍵束は、若い女性の憧れの対象でもあったようです
19世紀 英軍の肋骨服「パトロールジャケット」は、絞り込まれたウエストが特徴的です 圧倒的な造形美は、他の肋骨服と比べても抜きん出ているのではないでしょうか 前面につく装飾「ロシアンブレード」は、そのすべてが手縫いです
1870年フランス騎兵隊の軍服 「ユサール」を分解研究し、縫いました 日本では「肋骨服」の名称で親しまれています こちらは10/31(土)の【半・分解展の器】にて、衣服標本と共に展示します 増し芯を仕込み縫い上げたので、誇張された胸の造形が顕著に表れます
ジャポニズムの文脈から派生した衣服といえます このヴィジットは「公爵夫人モデル」と名付けられ、振袖のようなデザインが特徴的です 袖に隠れた身頃は、しっかりとウエストが絞られておりコルセットの着用が前提として設計されています あまりに特殊な構造の衣服です
型紙の販売は、今週の金曜日 21日までです この機会に、150年前の洋服をご自身の手でおつくりください なかなか面白いですよ 【半・分解展の型紙】↓ d-d-pattern.myshopify.com
銀メッキが施されたケースには、緻密な模様が刻印されています 外側はとても固く丈夫につくられており、内側は眼鏡を守るために「真紅のベルベット」生地が仕込まれています 博学のシンボルとされた眼鏡は、ヴィクトリア朝のマダムによって、贅沢なアクセサリーへと変貌しました
当時のファッションプレートを見ていてもヴィジットの人気が伺えます 1883年英国で、人気の女性アウター特集では、20着中12着がヴィジットです 他の号を見ても、ヴィジットが占める割合は非常に多いです 1892年には「ヴィジットの人気は婦人服の中で重要な位置を占めている」とも書かれます
【半・分解展のアトリエ】 もう間もなく開催です 27日(木)より3日間 渋谷で【体感する服飾史 講座】が始まります 例えば19世紀末のバッスルドレスは、ドレス史のなかでも特筆すべき内部構造と裁断方法になっています 本物を見て味わい、感動を共有しましょう HPこちら↓ sites.google.com/view/dd--ateli…
この手の靴に必須の秘密道具が「釦フック」です 小さな釦を手で留めるの至難の業 この釦フックを使えば、釦の開閉が多少はマシになります 以前19世紀の小説か映画で、紳士が女性の服を脱がす描写がありました しかし、釦ブーツ、ボディス、コルセットなど無数の釦を外すのに苦戦し悶絶していました
実際に着られる人が現れちゃうのも、半・分解展の面白いところです やはり人間の身体が中に入ると迫力がちがいます 半・分解展は「ガラスのない美術館」です 見て、触れて、嗅いで、着て、ようやく知ることのできる「感動」がそこにはあります 私が人生を懸けて追い求めているものです
江戸時代1652年創業 組紐を手づくりする【道明】の展示会 KUMIHIMO: The Art of Japanese Silk Braiding by DOMYO とコラボレーションをしました 現在、ロサンゼルスで開催しており、サンパウロ、ロンドンと巡回します 日本からもバーチャルツアーが可能です↓ japanhousela.com/exhibitions/ku…
ヴィジットのジャパニーズ・スリーブの構造は複雑怪奇です 背中から袖が生えて、ヘソに着地するという非常に興味深い設計です BlogやYoutubeでは「縫い方の説明」を詳しく紹介しているので、製作する方は参考にしてください ぜったい1度は縫い間違えます... rrr129annex.blogspot.com/2021/02/visite…
7月28日から8月1日まで 【半・分解展 福岡】を開催します 3年ぶりとなる福岡展は、史上最大の規模でおこないます とても広い会場ですので、東京展では展示しきれなかったドレスや軍服が並びます ぜひ福岡展にお越しください 入場チケットはHPよりご購入ください ↓ sites.google.com/view/demi-deco…
200年以上の時を経てシルク刺繍は退色しています 一見するとグレー色の華にも見えます しかし、裏側を覗きみると「200年前の色」が残っていました 甘い花の香りすら感じさせるピンク色に、目の覚めるイエロー、そしてキラキラと光を反射する銀糸 衣服ではなく芸術であることが理解できます
【初めての服装史!】 この春、ファッションから読み解く 美術史 を学んでみませんか? 半・分解展を主宰する私と巡る、ガイドツアーのご案内です 初心者でも楽しく学べるツアーです 日時は4月14~16日 渋谷でおこないます 参加チケットはHPよりお求めください↓ sites.google.com/view/dd--ateli…
1890年 女性版「肋骨服」のお直しがやっと終わりました とても130年前の服には見えませんよね ゲームの悪役が着てそうなデザインです さて、4月16日に渋谷でおこなう【初めての服装史】 中高生の回が残り8席となっております 親子参加も出来ますので、お早めに! 詳細↓ sites.google.com/view/dd--ateli…
「ヴィクトリアンの婦人服」では、貞操故の歪んだ美意識に着目します 「動けない」ではなく「動かない」ために設計された婦人服は、袖を通した瞬間に感じたことのない違和感に包まれるでしょう あらゆる手段で女性を縛る「静止の美」が、儚くも美しく映ります
そんな煩わしさを一掃したのが、スカートリフターなのですね ウエストに引っ掛けておけば、馬から降りてすぐにスカートをたくし上げることができます スカートリフターは、真鍮や銀メッキで製造され、機能性はもとより【装飾性】にも富んだ便利グッズでした
今回の半・分解展で、私が最も伝えたいのは「傾きの構造」です 「美の根幹は、傾きの構造にある」と私は考えています なぜ旧き衣服は、釦の開閉だけでこんなにも造形が変化するのでしょうか? 地の目はどこに通るのでしょうか? 会場で実演解説いたしますので、お気軽にお声掛けください
【半・分解展の仕様書】 ブラッシュアップしました 無料公開を始めて1ヶ月が経過し「この方が縫いやすいな」など改善点が見つかったので微調整を加えています 「アビ・ア・ラ・フランセーズ」や「ジゴスリーブ ブラウス」をブラッシュアップしています rrr129annex.blogspot.com/p/spec.html
春夏用の薄い素材でつくったヴィジットも展示予定ですので、色々と試してみてください ブログのヴィジットのページも大幅に加筆したので、ご興味ある方はご覧ください 【ジャパニーズ スリーブ】の異名を持つヴィジットの、歴史背景や内部構造を研究しています ↓ rrr129annex.blogspot.com/2021/02/visite…
1900年フランス 消防士が着た【ファイヤーマンジャケット】を紹介します この個体に限らず、19世紀から20世紀初頭の衣服全般にみられる「抑揚美」という造形に焦点を当てます 前と後ろ、たった2枚の布だけ 肩と脇、たった2箇所の縫い目だけ ごくシンプルな設計から生み出される特殊な造形美です