1890年イギリス 女性の乗馬服「ライディング ハビット」の仕様書を無料公開します ヴィクトリアン時代に生まれた、凛とした佇まいの女性服を解説しています 「仕様書」と銘打っていますが縫製をしない方が見ても面白い「読み物」となっております ぜひ、ご覧ください rrr129annex.blogspot.com/p/spec.html
本日から4月6日まで「半・分解展の型紙」を販売します パターンを写すのが面倒だという声をいただき「パーツになった状態」での販売を始めます 届いたら、すぐに裁断できます フランス革命からWW1までの型紙が中心です GWは家に籠って縫製だ!という方はぜひ rrr129annex.blogspot.com
ところが着てみると、その造形は息を呑む美しさです 内側にベルトが隠されており、そのベルトを留めることで強制的にウエストのくびれが造形されます すると背面のプリーツが開き、グラマラスなS字カーブを描きます 拘束具のような着心地の悪さは、手が出るように細工することで解消できました
【半・分解展 大阪】 10月24日から11月1日までの開催です お得な「前売り券」を販売中です 【ガラスのない美術館】といわる半・分解展に、ぜひお越しください 実際に触ってみると、驚きの連続ですよ 前売り券は下記URLよりお求めください ↓ sites.google.com/view/demi-deco…
1870年フランス 【クリノリン ヴィジット】の仕様書を無料公開します ヴィジットという羽織りは、背中から生えた袖の構造が特徴的です 丁寧に図解しましたので、複雑な構造を理解する一助になれば幸いです 下記URLよりご自由にダウンロードしてください ↓ rrr129annex.blogspot.com/p/spec.html
Instagramで運営する #分解図鑑 では皆さんの作品を紹介しています こちらは、アビ・ア・ラ・フランセーズの型紙を買ってくださった方の作品です イタリア帰りのテーラーさんがアビを仕立てると、こんなにもモダンな印象になるんですね 200年以上前の貴族の服が美しく蘇りました
ヴィクトリア時代の訪問着「ヴィジット」も完璧に着こなしています 絵画のなかに描かれていた姿が、美術館のガラスの向こうにあった本物が、圧倒的に目の前に美しく存在する これが半・分解展です
見せてあげたのは1860年アメリカ南北戦争NY州民兵第7連隊歩兵隊シルクストッキングのコーティーという衣服の肩章です 「どうやって乗せてるの?」と続けて質問されたので、ループとツメで固定してあると教えました このコートはNYのメトロポリタン美術館にも所蔵されています
そして、この丸い物体が「ピンクッション」です 洋裁で使用する針を刺しておくものですね 構造は、フェルトを真鍮でサンドイッチするという単純かつ、見栄え重視なつくりです なんたって、側面にしかフェルトが露出しないので、普通に使い辛いですからね ただ針を刺そうと思うと真鍮が邪魔します
2020年はベートーヴェン生誕250周年でしたが、偉大な作曲家の音楽が奏でられる機会は多くありませんでした 音楽に自らの意志をのせたベートーヴェン 彼が着用した「Mノッチ」もまた西洋服飾史において重要なポジションにあります 装飾を廃して内的なドレスコードで着こなすMノッチが彼と重なります
ぜひ、半・分解展で本物のシャトレーヌを味わってください 贅沢で機能的で重く美しい、興味深いアクセサリーです 20世紀に入り女性の「ハンドバック」が普及すると、お世辞にも実用的とは言えなかったシャトレーヌは姿を消します 歩く度にジャラジャラして、まあうるさいんです
裏側の構造は、いつ見ても洋服のかたちに見えません ジオン軍のなにかです 以前縫ったライトグレーのヴィジットと並べてみると分かる通り、今回のは「大き目サイズ」です 半・分解展で「サイズが小さかった」という声もあり制作しました ぜひ多くの方に袖を通していただきたい130年前の造形美です
衿の仕立てに、心から感動しました 技術者は生で見てください 大量生産社会では想像すらつかない仕立てです この重厚な生地を、いかに人体で最も丸みを帯びている「首」に沿わすか と同時に、衿をロールさせて身頃に馴染ませる技術、耐久性を考えた細部の始末 これは、最も激しい静寂です
1809年【Mノッチ】の仕様書が完成しました 無料でどなたでもダウンロードが可能です フランス革命後の「造形美」が顕著に表れた1着 ロココ様式からの反動による「新古典主義の理想的な肉体美」を過剰造形した紳士服です 衣服というより、もはや彫刻です rrr129annex.blogspot.com/p/spec.html
19世紀末の乗馬スタイル セットアップで着ていただきました! 3枚目は乗馬の状態をイメージ 素敵だ
このようなスカートを「サイドサドル」と言います サイドサドルにも種類があり、こちらは20世紀初頭に開発された「ニュー・エプロン・トレイン」モデルでしょう 写真をよく見てください スカートとズボンが、乗馬姿勢で完全に合体する構造です 写真2枚目の【スカートとズボンの釦】に注目です
英国陸軍の美しい兄弟 また半・分解展で拝んでください
第二次世界大戦フランス軍【モーターサイクルコート】をリバー仕立てでつくりました 女性のお客さまからのご注文です 写真2枚目が実物です 無骨なミリタリーコートを、手縫いで上品に仕上げています 今年一番の大仕事でした
1850年アメリカ 袖とケープが着脱可能な【ヴィクトリアン ボディス】を紹介します 各国が産業革命を遂げても尚、19世紀をかけて服の価値は非常に高いものでした 女性たちは昼と夜のドレスコードに対応すべく、1着のドレスを使いまわせるように「取り外しできるギミック」を搭載します
1880年イギリス軍の肋骨服 【パトロールジャケット】 半・分解展で大人気です ところで皆さん「隠しポケット」には気付いていますか? 他の展示品にも、さまざまなところに隠しポケットが存在しています 宝探し感覚で見つけてくださいね
シュミーズドレスは、耐久性やデザインの観点からポケットをつくることが困難でした そこで誕生したのが「レティキュール」という小さなバックです レティキュールにはさまざまなかたちがあり、見ているだけで楽しめます とっておきの型紙を制作したので、こちらは近々、型紙を無料で配布します
近々、新たなスパッツの型紙を無料公開します 20世紀初頭に流行した「ブーツ・トップ」と呼ばれるモデルで、ご覧の通り丈が長いです そして最大の特徴は、釦の位置です 横側ではなく、つま先に向かって釦が付いたデザインになっています 本気で設計した型紙ですので、お楽しみに
それがこちらのドレスです 1861年製です 驚くべきことに、全身ハッシュタッグ#のデザインです 現代社会でみると奇怪に映りますが、当時はどうだったのでしょうか もし現代で、このドレスを着ていたらイイ感じに拡散されそうですね Met museum所蔵
表地に対し、裏地は機能性が重視されます 走り、待つことが仕事のフットマンにとって寒さは天敵です 裏地にはウール混の起毛した暖かな生地が使われ、背中と袖だけは摩擦に強いリネン生地になっています 型紙の設計は貴族の着る服となんら変わらず、ほとんど同じ構造になっています
以前、19世紀ヴィクトリア朝の【懐中時計とチェーン】についてTweetしました 近々、変わったタイプのチェーンも紹介します 装飾を削ぎ落とした当時の紳士服のなかで、懐中時計とチェーンは特別なアイテムでした 特に、表に露出するチェーンには、個性的なものがいくつも存在したのです