1790年~1800年のシュミーズドレスの文献を調べていると酷評の嵐です 裸同然のはしたない服 肺炎で死ぬ服 などなど その中でも「あれは空気の織物だ」と書かれているのを見て、思わず笑ってしまいました 写真左は、新たに所蔵品に加えた 1800年製のシュミーズドレスです 写真右はジョセフィーヌ
【半・分解展の型紙】は、コートが充実しています 特に1940年イギリス軍の「ストームコート」は1番人気です パーツ数は多いですが、直線的な構造ですので洋裁初心者でも縫いやすいです シャツが縫える方でしたら、挑戦してみる価値はあるかと思います 型紙はこちら↓ d-d-pattern.myshopify.com
1900年初頭ウクライナの民族衣装 【ウクラニアン コルセット】を縫ってみました 現代の生地でシンプルにつくってみると、とってもかわいい上着になります 背中には9本ものプリーツが入る構造になっており、歩くたびに布が揺れ動きます こちらの型紙も31日(水)まで販売中です 個性的な1着です🙂
サイドサドルとセットアップで着用する「ライディング ハビット」もすでに仕様書を公開しています ぜひ、合わせてご覧ください 現代には見られない、独自の美意識を感じさせる衣服です
「ポケット」も貴族と市民では大きく異なります 貴族の服は、胸の造形を崩さないために「お尻にポケット」をつくりました ところが、市民は実用性を重視し「胸の内側にポケット」をつくっています フランス革命を過ぎると造形美の変革が起き、貴族の服にも市民同様に胸の内ポケットが付き始めます
1900年初頭 女性の乗馬服「ライディングハビット」 横乗り乗馬用スカート「サイドサドル」 半・分解展では、たくさんの方が試着してくれました 乗馬は、歴史を学ぶうえで避けては通れません ことファッションにおいても深く密接に関わっています 試着する皆さんを見て、新たな発見が多くありました
この写真3枚は、すべてMETミュージアムの所蔵品です どれもかわいいですよね 編み物ができる方は、マイザーパースをつくってみてはいかがでしょう 現代では、なかなか見ないユニークな財布です
その理由は「傾きの構造」にあります 「釦の開閉のみ」で、胸の造形をつくる構造は、フランス革命から第一次世界大戦の衣服に多く見られます これを「傾きの構造」と私は名付けました この廃れた造形美が、女性の胸を包みこむのに適しているのですね
フットマンの評判は悪いです 映画や芝居でもトラブルメーカーは大抵の場合フットマンです 例えば、1855年イギリスで発行された「The Footman」の序文1ページ目にはこう書かれています "酔っぱらいは信用できない。朝の1杯は夜の2杯よりも身体に悪い、1杯飲むと元気になるかもしれないが結局は破滅だ"
半・分解展2日目はじまりました 本日から2日間は「軍服特別展示」をおこないます 13:00〜20:50まで渋谷の大和田ギャラリーにてお待ちしております 詳細は、固定Tweetをご確認ください
大人気の【書留鞄】の型紙も再販しています 昭和40年ごろ、日本の郵便局員が使用していた鞄です 小ぶりなサイズで大容量 レトロな見た目もかわいいです 洋裁初心者にもおすすめの型紙です d-d-pattern.myshopify.com/collections/%E…
コーチマンズのコートは、型紙を販売しています ピーコートでもトレンチコートでもない独自のデザインは、100年以上経った現在でも褪せることなく美しいです 型紙販売は今週末の金曜日21日までとなります ぜひご自身の手でおつくりください コーチマンズの詳細↓ rrr129annex.blogspot.com/2022/01/co.html
19世紀末 フランスの軍医が着用した「ユサール」をBlogにまとめました 私の所有するユサール、軽騎兵のものかと思いきや調べてみると軍医用のユサールでした 日本ではゴールデンカムイの影響で人気が再熱しているようです その見た目から「肋骨服」の愛称で親しまれています rrr129annex.blogspot.com/2019/01/hussar…
美しいバラ柄のベルベットジャガードで仕立てられています 一見すると、背中に縫い目が無いように見えますが、近寄ってみると縫い目があることが確認できます まるで1枚の布で背中心を裁ったかのような、超絶技巧の柄合わせに驚きました ぴったりとバラの花びらが揃っています
今回は、同じ19世紀末の紳士服「ユサール」のデザインを取り入れて製作しました 日本では「肋骨服」と呼ばれるものです 下記URLにてユサールを紹介しています 胸飾りが特徴の、ナポレオン軍の兵士に人気のあった衣服です rrr129annex.blogspot.com/2019/01/hussar…
この書留鞄は、ベルトで本体を囲う珍しい仕様です なので自由にベルトを付け替えて、個性的なアレンジができるんです 写真のものは「組紐」を通してみました これなら和服にもピッタリじゃないですか?どうでしょう
年内最後となる「型紙の販売」を再開しました 12月21日(月)までご注文を承ります 100年、200年前に廃れたフランスやイギリスの型紙です ごく一部の好きな人にだけ刺さりますように・・・ rrr129annex.blogspot.com/2020/09/blog-p…
象牙のメモ帳があるということは、メモするための鉛筆が必要ですね ちゃんと鉛筆も付いています シャトレーヌはドレスに装着するので、ドレスを汚さないように収納式の鉛筆です なんか、似たようなものを小学生の時に持っていたような気がします...
肋骨服のルーツは、騎兵隊にあります その為、女性版肋骨服も「乗馬ファッション」として用いられました 乗馬し易いように、裾が広がったフレアーシルエットになっています
1863年リッチフィールド伯爵が残した1枚の請求書にはフットマンのお仕着せ額が120ポンド(現在の価値で1,000万弱?)だったといいます したがって、新たなフットマンを雇う場合は、まず身長をチェックしてサイズが合うか確認しました フットマンは、身長が高ければ高いほど好ましいとされました
1892年イギリス ヴィクトリアンの女性が着た羽織りもの【ヴィジット】 着用写真です ちょうどヘソで交差するように設計された特殊な袖は、当時の貞淑な女性像を体現しているかのようです アジアンテイストも漂いますね ヴィジットの型紙は14日(日)まで販売しております↓ rrr129annex.blogspot.com/2021/02/visite…
半・分解展が誇るヴィクトリア朝の服といえば【ヴィジット】です 背中から生える袖は湾曲し、おへその上で重なります 自ずと着用者も服と同じポーズをとることになります それが女性に求められた基本姿勢でした 「ジャパニーズ スリーブ」の異名を持つ袖は、印象派の画家たちが影響を受けたように、
【半・分解展の仕様書】を無料公開します 第一弾は、WW2イギリス軍の「ストームコート」です 皆さまの、ものづくりにご活用ください 仕様書は、全2ページになります 下記URLよりダウンロードして、ご使用ください rrr129annex.blogspot.com/p/spec.html
一見ただのスカートに見えますが、構造的には「袴のようなズボンの、前側にスカート布が付いている」状態です 写真2の通り、前を持ち上げてみると、中からズボンが出てきます こうすることで自転車に跨っても、布が垂直に落ちて " 足を隠しながら " 快適にペダリングすることが可能になりました
小さいながらも収納力は抜群です さすが書留鞄だなと思いました 型紙は「革用」と「布用」の2種類を用意しております 私は、革用の型紙を使って東レのウルトラスエードで製作しています ほぼ初めての鞄づくりでしたが、楽しく縫うことができました