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思い出すのが宮尾登美子原作の大河ドラマ『義経』(2005)。壇ノ浦で水に沈んだのは安徳天皇ではなく、その身代わりとなった守貞親王だった、という無茶な設定を持ち込んだのだが、その無理無体を回収できず、結局は放置のママでドラマが先に終わってしまった。あれなら史実通りやったほうがいい。
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#鎌倉殿の13人
研究者が「史実と違う」と言うと「ドラマなんだから史実通りでなくてもいい」と怒られる。しかし、実際は、史実通りやったほうが話がスムースにつながるんですよね。それを変えてしまうと、話の流れに無理がでて辻褄があわなくなり、最終的にストーリーが自己崩壊をおこす可能性がある
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#鎌倉殿の13人
史実云々の話とは別にして、佐藤浩市ってのはすごい俳優さんですよね。彼のことを「血は争えない」と評する人もいるが、そんな範疇を遥かに超えている。一挙手一投足すべてから風格が滲み出してくる。現代日本を代表する俳優であることにまちがいはない。
twitter.com/nhk_kamakura13…
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#鎌倉殿の13人
これから鎌倉がどんどん「血塗られた都」になっていきます。鎌倉の土は数多の武士の血を吸いながらも満足することなく、次から次へと新たな血を欲する。鎌倉の頂点に立つ者も例外ではなく、いずれはその血を鎌倉の大地に流す。永遠に人身御供を求める呪いがかかっているかのように。
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公営の事業が赤字。
↓
「税金の無駄遣いだ!お役所仕事だからダメなんだ!民間活力導入だ!」
↓
事業を民間企業に委託、または売却
↓
やっぱり儲からない。
↓
「民間企業なんだから儲からない事業はやめるのが当然だ!」
↓
事業廃止。住民サービス低下。
🥶😭😡 twitter.com/MMM140806/stat…
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⇨「京都の皆さん、東国からの年貢が入ってこなくてお困りでしょう。私が代理で徴収をやってさしあげますからお任せくださいませ。もし年貢を出さない不埒者がいたら私がやっつけますのでご安心ください」という、朝廷を動かすツボをうまく刺激して、東国の軍権の公認という最大の成果を手にした。
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#鎌倉殿の13人
しかし、やはり「寿永二年十月宣旨」ってのはすごいな。軍事行動では義仲に先を越されていた頼朝にとっては一発逆転起死回生の秘策。頼朝が京都の貴族社会の中で若き日々を過ごした成果が稔った。頼朝の政治的天才がはじめて大輪の花を咲かせた。
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#鎌倉殿の13人
「寿永二年十月宣旨」が登場。源頼朝軍閥が反乱軍としての枠を解かれ、国家公権の中での位置を公認された重要な転機。なお、ドラマでは省略されたが、頼朝が要求したのは、東海道・東山道・北陸道の軍権。しかし朝廷は、北陸道を含めると義仲が怒るだろう、として北陸を除外した。
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#鎌倉殿の13人
源(木曽)義仲が後白河法皇の信任を失った原因は、「平家物語」に戯画的に描かれた田舎者ぶりのせいではなく、以仁王の皇子・北陸宮を次期天皇に推戴しようとしたから、という説が有力です。次期天皇選出は治天の君(この時は後白河法皇)の専決事項。武士が口を出すなど越権の極み。
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#鎌倉殿の13人
先週は源(木曽)義仲をカッコよく描いていたので、新たな義仲像を打ち立てようとしているのかなと思ったのですが、今週は一気に「木曽の山猿」ですね。特に義仲が「三種の神器」を知らない、は噴飯物。義仲は以仁王皇子の北陸宮を次期天皇候補として頂いている。神器を知らないは無理。
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紹介しましたグラフ、御指摘があるように、都道府県によって基準が違うところがあるとのこと。ただ、大阪等は国の基準、東京が独自基準らしいので、補正すると大阪は減らず、東京が増える結果になるようです。
岩田孝一さんが紹介していただいた別グラフはこちら↓。
twitter.com/kei___/status/…
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こちらは、東洋経済オンライン編集部制作の「新型コロナウイルス国内感染の状況」より、重症者の実数(4月7日現在)
あまりにも異常すぎる・・・
toyokeizai.net/sp/visual/tko/…
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【都道府県別】人口あたりの新型コロナウイルス重症者数(4月7日現在)
あまりにも異常すぎる・・・
web.sapmed.ac.jp/canmol/coronav…
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⇨ホントです。
というか、現在の日本考古学界では、「稲作農耕開始以降を弥生時代と呼ぶ。それ以前は縄文時代」という定義なのです。縄文時代にも稲作があってもいいんだ、という説も成立しえるのですが、その場合はこの定義の変更からおこなわなければなりません。
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#ウソのようなホントの話
縄文時代にも稲作があると言っている人もいますが、それは違います。縄文時代には稲作はありません。
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縄文時代には巨大な貝塚がありますが、あれも土器があってこそ。貝は焼いても食べられますが、土器で煮るのが効率的。そして貝塚とは、大量の貝を土器で煮て、身を出して(残りのスープはおそらくお吸い物みたいに飲んだでしょう)、そしてそれを干して干貝にして保存食料にした跡と考えるのが合理的。
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⇧上記はあくまで大局的なことだとご理解ください。土器がなくても、絶対にお湯が沸かせない、ということはありません。ただ、土器があればその何十倍もの効率でお湯を沸かせます。釣り針も、旧石器時代の沖縄にはありますので、日本本土で見つかる可能性もあります。ただ、普遍化はやはり縄文時代です
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それから、日本の旧石器時代と縄文時代の大きい差としてもうひとつは、釣り針があるかどうか。それがあるのとないのでは、お魚さんを獲る効率がまったく違うんですよね。旧石器時代にもモリやヤスはあったから魚を突くことはできるし、もちろん手掴みもできる。しかし、釣りができれば魚は格段に獲れる
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これ、すっごい至言なんですよね。旧石器時代と縄文時代の差は、実はお湯が沸かせるかどうか。お湯がないと、食べ物に火を通すのは「焼く」しかない。お湯を沸かせるということは「煮炊き」ができるということ。そうすると食べ物の範囲が格段に広がり、生活の豊かさが広がる。 twitter.com/okumiomote/sta…
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⇨図書館は儲けることができませんので、どちらにしても財源は必要ですね。電子化もハンパではない費用がかかる。ともあれ、財源のないところではどんな図書館も維持不可能。ただ、せっかくのお金は「良い図書館」のために使うべきで、「悪い図書館」に投じるのはバカげている
twitter.com/elpadrido1213/…
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⇨誤解を避けるためにいうと、「誰も使わない本をたくさん大事に保管する」というのはその図書館の理念の話です。そうした理念を持つ図書館ならば、必ずや来館者へのサービスも充実しているし、多くの人が読むような本もまた大事にするだろうし、結果的には多くの来館者を迎えることになるでしょう。
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図書館の値打ちが本の貸し出し冊数とか入館者数で決まるなんてのはトンデモない話。誰も使わないような本をたくさん大事に保存し、十数年ぶりにその本を手にした来館者が「おお!探していた本にやっと巡り会えた!」と喜ぶ、そんな光景が繰り広げられる図書館こそ、価値ある図書館なんです。
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ある人が「私たち上流階級ががんばっているので、あなたがたも安心して生活できる」と言ったという話が新聞に載っていた。政治家の失言か金持ちの傲岸不遜か、と思ったがよく読むと、川の上流の山間部で川を綺麗にする活動をやっている人が、下流の都市の住民に語ったジョークだった。それなら納得。
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⇨大学の授業は既存の知識だけを教えたらいいのではない。現在進行形で研究の成果が盛り込まれるべき。前述したある大学教授(私の友人です)の講義の受講生は、まさに新しい学説が形成されるその瞬間を目にしたわけです。講義としての体裁は整っていなくても、これこそ至福の時であるはず。
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ある日本史の大学教授は、黒板に史料を書きながら講義していたが、突然自分の史料解釈の誤りに気づいて10分間絶句。学生に「すまんが今日の授業は終わり」と言って退室。翌週「1週間考えてやっと正しい解釈にたどりついた」と言って続きを講義した。これこそ大学の授業!彼は大学教員の鏡!