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日野富子(演:三田佳子)を主人公とした大河ドラマ『花の乱』(1994)は人気がなかったが、実はすごい作品。フィクションだらけながら圧倒的な力技で史実をねじ伏せたような怪作。例:日野勝光(演:草刈正雄)が富子に毒を盛られて足利義政に斬りかかり、室町御所炎上の中で壮絶な最期を遂げる。 twitter.com/saemonhiguchi/…
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山城国とか近江国とか武蔵国とかの「国」がある。国は古代・中世には地域区分+行政区画でありましたが、近世に行政区画「藩」が確立すると「国」は地域区分だけになった。明治維新の廃藩置県は藩→県であって、国→県ではない。廃止されていないのですから、「国」は現在でも有効。どんどん使おう。
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私は1992年から平清盛の「福原遷都」は「遷都」ではないと主張し続けてきたのですが、河内祥輔『頼朝の時代』が文庫(文春学藝ライブラリー)になったので改めて読み直してみたら、1990年初版の同書で著者が「福原遷都」ではなく「福原への天皇連行」と呼んでいるのに気付き、氏の過激さに改めて驚いた
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維新・音喜多議員が典型だが、どうして彼らは、「普通の人が普通に働いたら普通の生活ができる社会」を敵視し、「強い者、努力した者が勝てばいい。敗者や怠け者は自己責任」となるんだろう。世の中、そうそう強い者ばかりじゃないですよ。ごく普通の人々が幸せに生活でるきほうがいい。
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少しだけ給料をあげてやるから、国民はみんな非正規労働者(要するに、アルバイトやパート労働者に近い)になれ、と言っている。安定した生活もできず、家庭も持てず、家を買うこともできなくなる。結局は国が衰亡するばかり。 twitter.com/kazu10233147/s…
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福井県立大学恐竜学部が新設されるとのこと。県立恐竜博物館の横というから、おそらく大学の教員は博物館学芸員が兼務することになるんだろうな(兵庫県立人と自然の博物館に先例あり)。これは悪くない話だ。
yomiuri.co.jp/kyoiku/kyoiku/…
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→このスレを読んでいただけることはありがたいですが、かといって「お前は男系天皇の輝かしき日本の伝統を否定して女系天皇に変えようとしているのか!けしからん!」と絡んでこないでください。このスレではそんな話はしておりません。その話はまた別のところでどうぞ。
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→私は天照大神が実在の人物だったと言っているわけではないですよ。また、原・日本神話では始祖神が天照大神ではなく男神であったという説があるのも承知してます。それとは別にして、遅くとも飛鳥時代にこういう神話が形成され、天皇はこの神話を自らの権威の源泉と認識し続けていた、という話です。
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→まあ、天照大神を男とするのはかなり無理があると思うのですよね。『日本書紀』では素戔嗚尊が天照大神に「姉」と呼びかけていますから。
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→なお、天照大神は男神であるという説も一部でささやかれてきたことは事実です。ただ、その説はほとんど広がらず、天照大神は女神であったとする認識が普遍的でありました。
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→考えてみたらこれは当然で、天皇が日本の主であるという権威の根拠は、天照大神というすっごく偉い神様が自分の孫に地上世界の支配権を与えた、天皇はその子孫だ、というところにあるのよね。神武天皇が九州から大和へ「東征」する正当性も、やっぱり天照大神の権威に源泉がある。
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→その事例のひとつ。保元の乱の時の藤原頼長の言葉として「我君(崇徳上皇)は、天照大神四十七世の正胤、太上法皇(鳥羽法皇)第一の皇子也。恐は、文武ともにかけ、芸能一も御座ぬ四宮(後白河天皇)に位をこされて渡らせ給事、神慮の御謬か、人望の遺恨、只此事にあり」(『保元物語』)。
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「歴代の天皇は神武天皇の男系子孫であることが重要」と主張するいわゆる保守派の人が多いけれども、歴史的には、天皇の権威の源泉は「神武天皇の子孫」であるというところにはなく、「天照大神の子孫」にあると認識されていた。そして、天照大神は女神だと理解されていた。→
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面白い事例が、ナチ研究の古典のトレヴァ=ローパー『ヒトラー最期の日』にある。ヒトラー死の報道の後、「戦傷を負ったヒトラーを治療したが助けることができなかった」という医師とか「ヒトラーは実は生きている。私に調査を任せてくれたら逮捕できる」というジャーナリストとかが続々と登場。→
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一次史料・二次史料についていくつかつぶやいてきましたが、史料批判の根本は実は変わらないのですよね。史料を書いた人に対して「この人、なんでそのことを知ってるのだろう?この人自身が体験したの?それとも他人から聞いたの?情報源は何?」と問いかける、という姿勢。
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歴史研究で「1次史料・2次史料」とよく言われるのだが、厳密に考えていくと本当の1次史料ってのはすっごく数少ない。一見すると1次史料に見えても、中身をよく読むと疑問がわいてくるものがある。こういう史料をあらわすのに、1.2次史料とか1.5次史料という分類が必要なのかもしれない。
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→文献史学の人が博物館や資料館の学芸員をめざしたとしたら、市民向け「古文書講座」といった仕事がまわってくることになります。その場合、テキストになるのはやはり近世の地方文書のことが多い。地元の民家から「ウチに古文書があるから見に来てほしい」というのも、近世地方文書がほとんど。
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→なぜなら、土器や地方文書は圧倒的に数が多く、それをやっておくとどこにいっても「ツブシがきく」。古代史専攻の人が博物館や教育委員会に就職する場合、「近世文書は知りません」というのと「古代史専攻ですが近世文書も一応は読めます」というのでは、その人の使い勝手が違う。
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歴史系で専門職をめざす学生さんに申し上げます。考古学の場合は、何か「土器」をひとつきちんと勉強してください。文献史学の場合は「近世の地方文書<じかたもんじょ>」が一通り読めるようにしておいてください。くれぐれも「俺は古代史だから近世文書なんて関係ない」などと言わないでください。→
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石原慎太郎氏の本は読んだことがないので又聞きなのですが、氏のベストセラー『スパルタ教育』という本には、子供には体罰が必要、殴ることを恐れるな、と書いてあるが、本人は後になって「そう書いたが、俺はあんまり〔子供を〕殴ったことない」と言ったらしく、言葉の軽い人だなぁと思いました。
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石原慎太郎氏といえば、「日本橋」の景観が問題となった時、「橋をどっかに移したらいい。俺は作家だからこういうすごい発想ができる」と言ったことを思い出しました。「『あの場所』にあるからこそ日本橋」なんだということが理解できてなかったようで、なんだかなぁこの人、と思いました。
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石原慎太郎氏が亡くなりましたが、かつて「首都大学東京」「新銀行東京」というネーミングを聞いた時、どこか日本語のセンスがおかしい人なんだな、と思ったことを思い出しました。結局、前者は「東京都立大学」に復称しましたし、後者はどこかの銀行と合併してぜんぜん別の名前になりましたが。
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馬場維新共同代表「(テレビカメラをつれて)菅さん、謝罪しなさい!」
菅「橋下氏は維新とどのような関係が?」
馬場「無関係です」
菅元首相「ではあなたから抗議を受ける必要はないし、あなたにお答えする必要はない。お帰りください!」
馬場「あのぅ・・・😖」
菅「お帰りください😡!!」 t.co/JXlhtGxfAC
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歴史研究で「これこれについては、かつてはこういうふうに言われてきたが、それは最新の研究で否定された」というフレーズには気をつけたほうがいいです。旧説を否定した「最新の研究」なるものが本当に正しいのかどうか、吟味が必要だからです。新しい説だから正しい、ということにはなりません。
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「民間企業が辞退するほど採算の取れないことを市民の税金で行い続けていた」のが水道事業であることに我慢ならないというのでしたら、もうあなたの町では水道は廃止するべきですね。 twitter.com/yoshikoasakura…