国芳、芳年の系譜に連なる鰭崎英朋(ひれざき・えいほう)。大正の女性たちを感情豊かに描写しました。頬に手をあてた、物憂げな表情。もちろん木版画です。江戸や明治の浮世絵とはまた違った魅力を放ちます。太田記念美術館で現在開催している「鏑木清方と鰭崎英朋―近代文学を彩る口絵」展で展示中。
太田記念美術館は緊急事態宣言のため臨時休館中。代わりにちょっと笑顔になれる作品をご紹介。月岡芳年による、女性に抱きかかえられた猫。ブサカワですが、幸せそうな満面の笑顔から察するに、飼い主からたっぷりの愛情を注がれているようです。女性の眼差しもとても優しげですね。 #おうちで浮世絵
天気雨のことを「狐の嫁入り」と呼びますが、まさしく狐たちが嫁入り行列をしている場面です。豪華な行列なので格式高いおうちなのでしょう。場所は桜が満開の飛鳥山。狐で有名な王子稲荷がすぐ近くにありました。「太田記念美術館コレクション展」にて7/26まで展示中。ただし本日7/13は休館日です。
猫たちが、料亭の2階で踊りのおさらい会をおこなっているところ。子猫が舞台の上で一生懸命踊っています。観客たちも「んまいんまい」と声援を送っています。私たちの世界でも、気兼ねなくライブが開催できるように早くなりたいものです。「太田記念美術館コレクション」展にて7/26(日)まで展示中。
2019年に開催した「異世界への誘い―妖怪・霊界・異国」展が、オンライン展覧会として復活しました→otakinen-museum.note.jp/n/n3a7456974703。展示作品71点+オンライン展覧会のみの追加作品5点が、800円でいつでもどこでも無期限で見放題。暑い夏の連休に異世界と接してみるのはいかがでしょうか。
広重が描く24匹の猫。軽やかなタッチでその姿がとらえられており、国芳の猫とはまた異なる魅力があります。太田記念美術館で4-5月開催の「#江戸にゃんこ ー浮世絵ネコづくし」にて展示予定です。詳しくは→ukiyoe-ota-muse.jp/exhibition/nya…
本日10/5(月)、TVアニメ『#ゴールデンカムイ』第3期の放送開始ということで、明治時代の北海道を描いた浮世絵を #note で紹介してみました。北海道を舞台にした浮世絵は多くありませんが、今回ご紹介するのは、アイヌの人々の暮らしを描いた珍しい作品群です。otakinen-museum.note.jp/n/nf2a7ce42fe62
明日10/29より開催の「河鍋暁斎ー躍動する絵本」展。暁斎の絵本に登場する人物は、みな躍動感がありますが、それを支えているヒントがこちら。裸体を墨の線、服を朱の線で示しています。暁斎は人体の動きをしっかりと意識していました。現代の私たちが漫画やイラストを描く上でも参考になりそうです。
本日2月22日は #猫の日 ということで、河鍋暁斎が描いた猫の絵をご紹介。「暁斎氏猫の写生」とあるように、そばにいる猫を実際に観察しながら描いたのでしょう。眠っている様子やこちらを見上げる表情が愛らしく表現されています。※現在展示していません。
河鍋暁斎は美術解剖学の視点も持っていました。『暁斎画談 内篇』より。頭蓋骨や頚椎の構造をしっかりと把握していたことが分かります。このような基礎的な鍛練があるからこそ、暁斎の絵は生き生きとしているのでしょうね。「太田記念美術館コレクション展」にて7/26まで展示。館内は空いております。
松魚亭という料亭で食事をしている猫たち。みんなお行儀よくお食事してます。右端のネコは「みなさんよろしうおあがんなさいまし」と言っています。歌川芳藤「しん板猫のたわむれ踊のをさらゐ」の一部。「太田記念美術館コレクション」展にて7/26まで展示しています。
【新グッズ紹介】手拭いを頭にかぶって踊る猫又がアクリルスタンドになりました。絵師は歌川国芳。原宿の太田記念美術館の受付にて税込600円で販売しています。現在開催中の「江戸にゃんこ 浮世絵ネコづくし」展のお土産に是非。
骸骨たちも踊ろう。全員骸骨なのですが、生きている人間以上に動きが生き生き。河鍋暁斎の『暁斎鈍画』より。暁斎が、人間の骨格を真面目に研究しつつ、さらに躍動感のある動きを生み出そうとしていることが分かります。 #おうちで浮世絵
2019年に開催した「異世界への誘い―妖怪・霊界・異国」展。図録を刊行していませんでしたが、このたびオンライン展覧会として復活しました→otakinen-museum.note.jp/n/n3a7456974703。展示作品71点+追加画像5点の画像が800円で無期限で見放題。展覧会を見た方も見てない方もきっと発見があります!#おうちで浮世絵
河鍋暁斎は妖怪を描くことも得意。こちらは「おひつ」の付喪神。ご飯を山盛りに盛ってくれそうですが、底が抜けてしまっています。太田記念美術館にて10/29~12/19に開催する「河鍋暁斎 躍動する絵本」展で展示予定。
江戸時代に疱瘡(ほうそう=天然痘)除けのお守りとなったのが、疱瘡絵という浮世絵。赤は魔除けの効果があるとされ、赤一色で摺られています。ミミズクは、丸い大きな目をしていることから、天然痘による失明の危険から守ってくれました。 疫病退散の浮世絵を紹介しています。#おうちで浮世絵
本日6/15は鈴木春信の命日。春信は可愛らしい男女だけでなく、こんな猫の絵も描いています。猫の毛のふわふわな立体感を表現している「きめ出し」という技法にご注目。凹面の版木に載せて裏から圧力をかけることで、紙に凸面のふくらみを出す、エンボス加工の一種です。#春信忌 #おうちで浮世絵
河鍋暁斎による猫の写生。猫たちのいろいろな表情を丁寧に観察しています。かつての師匠だった歌川国芳と同じように、暁斎も猫が好きだったのでしょうか。原宿の太田記念美術館で開催中の「河鍋暁斎ー躍動する絵本」展にて12/19まで展示しています。ukiyoe-ota-muse.jp/exhibition/kyo…
本日2/22は #猫の日 ということで、猫のお蕎麦屋さんの一場面をご紹介。店員猫が運んでいたお蕎麦をひっくり返してしまい、見事お客猫の頭の上に。「これはそそう(粗相)」と慌てる店員猫。お客猫は「たいへんたいへん」とは言うものの、のん気な姿が可愛らしいです。※現在展示していません。
手ぬぐいのアレンジ例を集めた「いろいろの手拭かぶり」。原宿の太田記念美術館にて、来年1月6日~1月28日開催「和装男子―江戸の粋と色気」展で展示予定です。
明治初期、兎の飼育が大ブームとなります。本図は、そうした背景から兎を題材とする「兎絵」の一つで、歌川芳藤「兎の相撲」。力士たちは目つきもするどく強そうです。7/30から開催「浮世絵動物園」(前期:~8/28)にて展示いたします。
葛飾北斎が84歳の時に描いたナスです。短時間でさらさらと描いた肉筆画なのですが、くるくると剥かれたナスの皮の形や、ナスの実の色合いに趣きのある味わいが。長年絵筆をとり続けてきた北斎の実力が感じられます。「太田記念美術館コレクション展」にて7/26まで展示中。
頭はネズミですが、体はムキムキとした人間の姿をしています。まわしを締めて、これから相撲を取ろうとするところ。行司は大黒様です。はたしてどんな大一番となるのでしょうか。なお、まわしに書かれた「庚(かのえ)」の文字は、階級が浮かび出ている訳ではありません。※現在展示していません
#ゴジラSP よりも一足早くゴジラをご紹介という訳ではありません。幕末の淀川に現れた豊年魚と呼ばれた謎の生き物。オンライン展覧会「異世界への誘いー妖怪・霊界・異国ー」では、この作品を含めた全71点の浮世絵作品を、解説と共に有料(800円)にて紹介しています。→otakinen-museum.note.jp/n/n3a7456974703
今年4月、コロナ禍のために開催3日で中止となってしまった「月岡芳年ー血と妖艶」展。改めて来月8/1より開催いたします。月岡芳年の血みどろ絵と美人画を中心に紹介。前期と後期で合計146点を展示します(全点展示替え)。詳しくは→ukiyoe-ota-muse.jp/exhibition/blo…