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日本側にも緑茶の定義の議論以前の態度を反省し、議決権を持つメンバーになる。
現在は抹茶の定義について、日本主導で国際規格化が進行中。規格ができれば、偽物を締め出せる。
国際規格には魂が宿る。
魂を吹き込む際にはそれに立ち会う必要があるのだ。
#にいがたさくらの小話 その309·茶ISO後編
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彼らは米、味噌、沢庵、漬物など新鮮な野菜以外は本土と変わらない食事を取っていたが、ビタミンは足りなかった。
ビタミン不足を補う大根が支給されることもあったが、全員には行き渡る量ではなかった。
そもそも寒い蝦夷地。
極寒の中、知識のない彼らは謎の奇病にやられ、壊滅する隊もあった
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この事象は大学の技術者倫理の授業でほぼ必ず登場する有名な事故。
登場人物の誰かを「悪」として批難することは容易だが、事故を防ぐのは難しい。
物事を短絡的に捉えて、「悪」を糾弾するだけの人間は、この登場人物の誰に成り代わっても事故は防げないだろう。
#にいがたさくらの小話 その336
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しかし日本にはオランダから入ってくる書物だ。
「コーヒーが効く!」
1803年に日本の蘭学者がそう紹介した。
だがそれは、150年前の誇大宣伝。
既に西洋では柑橘が効くことが知られていた。
しかし、オランダは商機を感じた。
当時、オランダはインドネシアでコーヒーを作っていたからだ。
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茶分科委員会の会議にて、日本はプレゼンを行う。最高級の京都府産抹茶と最高級の福岡県産玉露を携えて。
「原案の規格に示された成分表からは外れてしまうが、これらも緑茶です」
猛烈にアピールを行い、会議の参加者に味で納得させ、規格の脚注に玉露や抹茶の事情を明記してもらえることに。
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