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このところほとんど在宅勤務してるんですが、さて中世はどうだったろう?と考えると、それが普通ですよね。公家が朝廷の文書を作る時も、内裏にオフィスがあるわけではないから自宅ですし、それぞれの家でする仕事のネットワークでできている社会、というものを実感する機会なのかもしれません。
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#アベノマスク なんていうタグができてる・・
残念ながら、危機的状況に有効な対策を取れず、行き当たりばったりの行動を繰り返す我が政府の有様は、歴史上のさまざまな政権の末期を思い起こさせます。
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「二次史料」はそれを書いた者の立場で作られている、というのは分かりやすいですが、でも「一次史料」だって、特に伝来した文献史料は、残した者の立場で残っている訳ですから、やはりバイアスがかかっている訳です。「不在」の部分を考えずに利用すると、その論理を上書きすることになってしまう。
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戦国時代に遠方から人が来ていることを訝かしみ、命がけだった、などと紹介していましたが、この多くの「落書き」は、むしろそれが先入観にすぎないことを示す史料と見るべきでしょう。戦国時代の交通インフラの発達ぶりについては、「永禄六年北国下り遣足帳」で繰り返し指摘している所です。(続
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ロシアのウクライナへの侵攻は勿論強く非難されるべきですし、いったい人間は何時になったらこういうことを止めるのだろうと考えてしまいますが、顧みると、明治から戦前まで、日本がアジアの国々にしてきたのは、つまりこれと似た事だったのだ、と思わざるをえません。(続
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家に帰って、香りだした金木犀の話でも書こうと思ったら、とんでもないニュースが目に入って、それどころではなくなりました。これは、どう考えても政府による学問の自由の否定であり、学者の政府批判は許さないという宣言です。#日本学術会議への人事介入に抗議する www3.nhk.or.jp/news/html/2020…
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旅籠は自炊の木賃宿から発達した、というのもだから誤解です。お金のある人のための施設がまずできて、お金の無い人向けの施設が派生する、というのが考えてみると当然かと。
あんまり関係ないのですが、経済学者のポランニーが、たしか交易は遠隔地間から始まる、と述べていたことを思い出します。
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昨年の末に、足利義満の肖像が新たに発見されてたんですね。歴史家の村井祐樹さんと美術史家の髙岸輝さん、それぞれの詳しいコメントがあり、16世紀、鹿苑院再建の際に必要とされたのでは、という推測が興味深いです。www3.nhk.or.jp/news/html/2020…
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世界遺産申請をめぐる「歴史戦」報道でも感じましたが、NHKは政権側に立ったプロパガンダを平気でするようになってしまった。事実は捏造してもかまわない、「あるべきニュース」を報じるのが使命だ、と本当に考えているのではないか。もはやとても公共放送とは言えません。
twitter.com/fzk06736/statu…
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朝、駅のホームで電車を待っていたら、和服を上品に着こなした年配の女性が近くに立たれたので、ふと見ると、かけていらっしゃるマスクが服と同じ布(きれ)、ではないのですが、それに近い、同系色で地模様のある、洒落た生地の物だったので、すっかり感心してしまいました。
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憲法記念日。憲法で一番大事だと思うのは、その精神を表わした「前文」です。日本国憲法、すなわち現在の日本国は、歴史的に戦争の反省から作られた物であり、「政府の行為によって再び戦争の惨禍が起こることのないようにすることを決意」し、「主権が国民に存することを宣言」したものです。
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現行法で良いのに、「緊急事態宣言」をしたくてやってるように見えます。根拠も権限も無い「要請」で学校が休みになるんだから必要ないし、「信」の無い政権がすることではありません。それに「国家的な危機にあっては与党も野党もない」って、それ大政翼賛会じゃないですか。
asahi.com/articles/ASN34…
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対象は江戸時代だから近現代のことは関係ない、というのは無理があると思います。同じ鉱山なのだし、そこで何があったのかは、負の歴史も含めてちゃんと説明しないと。世界遺産は「人類全体のための世界の遺産」であって、国家の名誉とかの問題ではないですから、そこは勘違いしてはいけないでしょう。
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何度でも言わねばなりませんが、報道機関がデマを捏造して放映する、などというのはおよそあってはならない、それなら無い方が良いという問題で、雑誌なら間違いなく廃刊でしょう。五輪反対デモと参加者を貶めるという意図が明かなこの問題は、形ばかりの謝罪と軽い処分で済むことではありません。
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10月に発売になる『新書版 性差(ジェンダー)の日本史』お薦めです。というか、私も編者の一人です。昨秋の展示をほぼそのまま新書化していますが、「要約」ではなくて、音声ガイドやツイートなどの「見所解説」を元に編集したので、とても読みやすく、内容が伝わりやすい本になっています。 twitter.com/GenderHistoryJ…
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認識の歪みを事実によって正していくのが研究という行為です。歪んだ認識に合わせて都合の良い事実を探しても、それは歪みを増幅させるだけです。ある事柄について可能な限りの資料を集め、吟味して結論を出すのが研究者です。政治がその営為を否定する時は、ガリレオの末裔であることを思い出さねば。
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政治の話をすると正直疲れるのですが、でもこの件は本当に問題が大きいと思います。権力者が法律を守らないなら何でもやりたい放題になってしまうし、しかも検察の人事を自分に都合良くするなら、それが摘発されることもなくなってしまう。また逆に反対者を罪に陥れることもできる。もはや独裁です。
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外務大臣が「韓国への外交的配慮を行うことは全くない」と発言したのにも驚きました。隣国への外交的配慮って、するのが当然ではないですか?意見が合わないことがあれば、とにかく話し合って丸く収めるのが政治の役割だと思います。これでは仕事をしないと言っているのに等しいのでは。
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「わかりみ」という言葉については、こちらの解説が参考になりました。
mainichi-kotoba.jp/enq-290
「赤い」→「赤み」の様に、形容詞を名詞化する接尾辞「み」を、「つらい」→「つらみ」の様に気持ちに用いる若者言葉が先にあるようで、これは夏目漱石も「淋し味(み)」を用いているそうですね。
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なるほど、博物館関係者は各党の公約を理解しておく必要がありますね。選挙の時だけでなく、むしろ普段から交渉して、公約に盛り込ませることが必要なのでしょう。以前、地方の博物館は地元の議会に運動して予算を付けてもらうことが大事、と聞いたことを思い出しました。
twitter.com/Hashimoto_Yosh…
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政治の話ですが、これはまた看過できないです。四分の一以上の議員の要求があれば内閣は臨時国会を召集しなければならない、と憲法に明記されているので、「拒否」というのはあり得ない。それでは日本が無法国家になってしまう。許す訳にはいかないです。
news.yahoo.co.jp/articles/42200…
#国会を開け
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正直腹が立つのは、末端では評価評価とさんざん厳しく言われ、そのこと自体で疲弊しているのに、政治は何の総括も反省も無いままであること。現状、選挙しか「評価」の仕組みが無いので、はい、もちろん #私も投票します
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承前)そしてそれは、まさに「学問の自由」を否定する行為です。学術上何が正しいかは研究している学者が決めることで、政治は口出ししてはいけない、というのが学問の自由です。学術会議会員の任命で、政府に批判的な学者を排除したことと、まさに同一線上にある問題だと思います。
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東京高検検事長の定年延長問題については、首相が「解釈を変更することとした」という報道がありましたが、tokyo-np.co.jp/article/politi…いやいや、それだめでしょう。一般原則と特例なら特例が優先されるのは常識だし、国会が一度決めた法律を政府が改正もせずに勝手に解釈してはいけない。もう目茶苦茶。