1001
日本人として生まれて来たならば、天皇陛下を尊崇し、日の丸君が代にじ~んとなり、共産党、左翼、リベラル、護憲派、インテリ、フェミニストを目の敵にし、お上には逆らわず、自分の意見は決して持たず、選挙ではいつも自民党に入れていれば、きっと幸せになれるに違いない。
1002
今の日本の醜さは減少する国富の奪い合いであって、それが自分と無関係な、殊に対立する価値観を持つ相手に渡ることを全力で阻止しようと無理な理屈を捏ねたり、実力で妨害したりする魂胆の醜さだ。貧すれば鈍するの典型であるけれど、それならどうして国富の増大に向けて努力しようとならないのだ。
1003
あのおかしなことを言った憲法学者のおかしな意見も、一般論としては表現の自由・学問の自由として守られるべきではあるが、あのような意見は権力側の意見として既に体制から守られているのであって、彼の場合だけではないが、権力に阿る意見と権力と厳しく対立する意見とを同列に扱うべきではない。
1004
一つの考え方としては、もう婚姻制度などなくしてしまって配偶者控除等は一切廃止し、すべて個人として扱い(婚姻同居は私的行為)、子供養育手当のみ公的補助の対象とするという方法もある。個人的にはその方がすっきりする感はある。
1005
本当に日本をまともな国にするにはどこから手をつければよいのか分からない。ともかくまともな人(国民)を増やしていくしかないだろう。心許ないとはいえ、やはり教育界が頑張るしかないと思う。
1006
共産党もいつまでも革命政党しぐさなどしてないで、もっと開かれた国民政党に脱皮しなければ支持は広がらないだろうに。リベラルな国民を失望させるような行動は本当にやめて欲しい。
1007
カネこそ全ての新自由主義者たちはあらゆるものをカネに変えようとして、カネにならないとなれば文化も学術も自然環境も、さらには「生産性のない」人々の命までも容赦なく切り捨てる。手にしたものを全て金に変えたミダス王がどのような結末を迎えたかは、寓話では済まない今の現実だろうと思う。
1008
「人間の尊厳は不可侵である」というドイツ憲法第1条の冒頭の言葉こそ、我々も身に着けなければならない人類共通の理念だと思う。老人にも若者にも、女性にも男性にも、障害者にも健常者にも、外国人にも日本人にも、同性愛者にも異性愛者にも全く同等の尊厳がある。
1009
自分の生まれた国が、世界一ではなくともそこそこ豊かで、平和で落ち着いた、温かい、知的で文化的な国であることを望んではいけないのか。戦後の原点はここにあったはずだが。
1010
働けなくなった老人は社会にタダ乗りしているように言う人がいるけれど、ほとんどの老人はそれ以前に長い間働いて生み出した価値より遥かに少ない金しか得ていないのだから、決してタダ乗りしているわけではない。
1011
日本が日本的なやり方でうまく行ったのは高度成長までで、バブル以降はそのやり方では生き残れなくなったのだ。しかし、そこに権力の根拠を持つ権力者たち(政官財)は、たとえ日本が没落し国民生活が破綻しようとそのやり方を変えることができない。本当の近代へ脱皮する以外に活路はないのだが。
1012
逆張りや冷笑というのは、自分は愚かな大衆やその大衆に媚びを売る大衆メディアとは違う賢い存在なのだという格好をつけたいのだろうが、結局意識しているのはその「愚かな大衆」の目であって、そこに依存しているという点では大衆メディアと何も変わらない、というよりむしろその一部なのだ。
1013
岸田がアドリブで言ったとされる「社会が変わってしまう」という言葉は、図らずも当人の本意を超えて問題の本質を明らかにしてしまった。まさに彼らの望む社会を維持するために個人の自由や権利が抑圧されているのであって、変わるべきはその社会の方なのだ。社会にこそ問題があるのだ。
1014
これから女性も性的少数者も在日外国人もその他のマイノリティも、その社会的・政治的権利は広がっていくだろう。共にこの社会を生きる者として当然のことで、それを「日本の伝統・美風」を口実に阻害してはならない。
1015
日本文化、日本の伝統で最悪の汚点が大日本帝国であり、その精神的支柱である教育勅語だろう。
1016
マスクをするかしないかぐらい、誰かに決めてもらうのではなく、自分の頭で考えて、誰になんと言われようとするならする、しないならしないとできないのか。情けない。
1017
明治以降の上っ面だけの近代、上っ面だけの資本主義、上っ面だけの民主主義がいよいよどうしようもないところまで来てしまったのだ。中身のない社会だから拝金主義だけが跋扈する。何のための経済、何のための政治、何のための社会なのか。その根本の価値がすっぽりと抜けているのだ。
1018
戦争する前に、経済が破綻する前に、この国は内部から崩壊していくようだ。
1019
成田某の発言が問題なのは、まともな政府があれば「馬鹿なこと言ってんじゃないよ」と一笑に付せるけれど、現在の政府だと本当にやりかねないからだろう。
1020
教育、科学、学問、芸術については、政府は「金は出すが口は出さない」という姿勢を貫かなければならない。
1021
某氏に言わせると「頭のいい人」とは老人にはさっさと死んでもらって、その分を若者に回す方がよいと考える人のことらしいが、本当に頭のいい人なら老人にはきちんと生きてもらった上で、どうやって若者にも分け前を増やすかを考えるのではないか。足し算引き算だけなら小学生でもできることだ。
1022
実際にコロナでは老人や病者が政府の不作為によって殺されているし、大勢の障害者が殺された事件もあり、その前に数多くの労働者がリストラという名目で生活の権利を奪われている。社会のパイが小さくなると、こうして弱者からはじき出されていく。これが「頭のいい人」の考える「対策」なのだそうだ。
1023
この世に生まれてくる全ての人が人間らしく生きられるようにするのが政治家であり、そのための知恵を出すのが学者だろう。ところが、どうすれば自分の利益を独占できるかしか考ない政治家と、それを後押しししておこぼれに与ろうとする学者ばかりでは、そりゃ国は滅ぶだろう。
1024
マイナンバーカードの目的は政府が全国民の財産と生活状況を一元的に把握することだ。だから当然強制でなければ意味がないのだが、それができないものだから、あれこれと持たないことによる不利益を小出しにしてくるので、一体何がしたいのか分からなくなる。まあ、それが狙いなのだろうが。
1025
はだしのゲンを隠しても、慰安婦像を壊しても、関東大震災時の虐殺を無視しても、事実は何一つ変わらない。事実を見る世界の目は、日本の偏狭なナショナリズムに忖度はしてくれない。