801
見ず知らずの他人を愛せと言ってもそれは難しいだろう。しかし、どんな他人も自分と同等の権利を持ち、誰も特別に優遇されたり不当に扱われたりされてはならず、お互いの尊厳は守らなければならないという考えを持つことは可能だと思うのだが。
802
すべての人の医療費は国家が最優先して支出するべき必要経費だろう。防衛費など優先順位はずっと下だ。
803
このところの右派ポピュリズム政党の簇生や、統一教会による侵食、さらに「ひろゆき現象」には通底する問題があると思う。これらは生体でいえば免疫力の低下による日和見感染のようなものだろう。つまり社会や政治が健全さを保つ能力を失っているということだ。生体ならかなり危険な状態だ。
804
これまでに幾度となく、理想、普遍、正義、正しさの意義を論じてきたけれど、その時必ず「その◯◯って何?◯◯は誰が決めんの?」というリプが現れうんざりするのだが、これらに正解がないことは百も承知なのであって、これらを考え模索し議論し、知力を尽くして見出そうとする努力こそが重要なのだ。
805
あの方が生きていれば、「ちょっと、あの裁判官飛ばしてくれない?」て言えたんだろうな。
806
イギリスも迷走しているけれど、首相がすぐ辞めるだけマシ。
807
そもそも社会貢献というのは納税額だけではない。各人は労働力の提供によって既に多大の社会貢献をしている。そして資本主義の下では受け取れる賃金は実際に生産した価値を常に下回っている。
808
異次元の金融緩和と言って、国債を買いまくり、株を買いまくり、円まで買いまくっても、GDPは伸びず、賃金は上がらず、円も下げ止まらず、この状態って日本はどう見てもただの病気ではないと思うのが普通じゃないのかね。
809
先進国の産業に求められるのは安価で性能の良い製品を大量生産することではなく、世界の消費者の感性に訴える付加価値の高い商品を供給することであり、そのためには世界の芸術、文化、宗教、価値観、生活様式といった人間全般についての感性的理解が不可欠だが、それは日本が最も不得意とする分野だ。
810
政治に道理を取り戻さなければならないというときに、野党の党首がこんな浮き足立った行動しか取れないのだから、気持ちは離れていく。憲法と国民生活を守ることに固く軸足を置く議員で新しい政党を作って欲しい。
811
イギリスは女性の次は初の非白人首相となるらしい。世界はどんどん変わっていく。
812
国家に観念としての普遍的理念があり、その理念を理解し尊重し共有する意志がある者であれば、どのような民族であれ国民として受け入れ、国民として統合し、首相にすることもできる。しかし、日本にはそのような理念はない。だから民族、血統、出自という事実で国民を統合するしかなくなる。
813
マイナンバーを「奴隷番号」とまで言うつもりはないけれど、少なくとも「国民管理番号」であることは間違いない。ここに様々な個人情報が紐づけされることで、行動の萎縮効果が生じることは疑いない。国民を自発的隷従に向かわせたい。ということはやっぱり「奴隷番号」と言うべきか。
814
人に冷たい社会、労働者を大切にしない企業、国民生活に目を向けない政治。こういう国が成長発展していけるわけがない。
815
入試科目に英語があるのは決して英語の能力を試したいからではなく、学習耐性力を見たいからで、そこに英語のコミュニケーション能力(の真似事)を取り入れようというのはそもそもお門違いの話だ。
816
経済力や軍事力だけなら先進国でなくても世界のトップレベルに立つことはできる。しかし、その後も先進国であり続けるには、この二つの力だけでは無理だろう。
817
この統一教会汚染、一体どこまで続いているのか。いつになったら終わりが来るのか。もし良心があるのなら大政奉還(もちろん国民に対して)するべきなんじゃないか。
818
人間を見失ってしまった社会(これは日本だけではない)に、人間をどう取り戻すか。時代の流れに抗する覚悟で進めなければならない。
819
弱者を支え、国民生活を豊かにする社会共通資本の維持増進のために増税する必要があるというのなら協力する余地もあるが、国民には背を向け、反社会的な宗教団体や身内の大企業、アメリカへの軍事協力のために使われる金をどうして国民が負担しなければならないのか。
820
関東大震災時の朝鮮人虐殺について、「なかったという証拠はないが、あったという証拠もない」という人間に対しては何をか言わんやで、そのままずっと日本人無謬論のお花畑で生きていけばいいと思う。幸福な人生をあえて邪魔する無粋を演じることもないだろう。
821
サヨクサヨクというけれど、日本政治の目下の課題はサヨク政権を作ることではなく、まず全うな自由民主主義政治を取り戻すことであり、日本国憲法を遵守し、その理念に基づく政治を行うことだ。これは与党も野党も関係なく、日本が近代国家であろうとするなら絶対不可欠なこと。改憲論議はその後だ。
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「戦後民主主義」を第二の「大正デモクラシー」にしてはならない。
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今日も「ああ、嫌だ嫌だ、主権者なんかになるのは嫌だ、国のことを自分で考えるなんて嫌だ、政治は偉い人に任せればいいんだ、日本の政治家は西洋とは違って民のことを一番に考えて、俺たちに悪いことなんかしないんだ、悪く言うのはサヨクだけだ」という声が聞こえる気がする。
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今後日本の生産力の増大は見込めず、全体の富が減少していく中で、なおかつ分かち合いを拒否するのであれば、必然的に弱い者から死んでいくことになる。そういう社会への準備が既に始まっているのだろうと思う。
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日本社会は、文化的にも科学技術も芸術やスポーツでも世界に伍して十分トップクラスにあるのに、どうしてこと政治になると時代が100年遡ってしまうのだろうか。それが今様々な分野に波及していることが大問題なのだ。