201
国民の皆様の体力と免疫力だけが頼りです、政府にはもう皆様をお助けする気持ちも体力もないんです(でも戦闘機とミサイルだけは買います)とはっきり言ったらどうなんだ。
202
もし本当に100人の村で、どう分け合っても90人分の食料しかないということになれば、10人には死んでもらわなければならない。人類の歴史では、過去に幾度もそういう事態はあっただろう。だが今の日本がそこまでの事態に至っているとは到底思えない。90人の贅沢のために10人に死んでもらうと言うのか。
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結局、日本で相対的に最も多い塊は「自民党が何をやっても決して逆らわない」人々であって、自民党以外はじめから視野の外だから、選挙になれば当然自民党が第一党になるわけで、ことさら独裁を意図しなくても、自然と独裁が完成してしまう国なのだ。
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日本社会は本音を隠して建前で回っている社会である。自民党政治はその典型だが、政治とは関係ない世界でも本音は隠され、建前を繕うことで互いに納得してしまう社会である。だから一方で建前を引き剥がし、本音をぶちまけたいという衝動が起こる。日本社会が隠蔽しているどす黒い本音を暴くことで
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わたしが生まれたいと考える国、それは主権者と人民の利害が唯一で、同一のものである国です。国のあらゆる機構が、すべての人々の幸福だけを目指して働くような国です。それは人民と主権者が同じ人格でなければありえないことですから、わたしが生まれたいと考える国は、賢明にも穏健な民主的な政府に
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平和を目指せない、個人の自由を守れない、全ての人の人権を尊重できない、自国の国益ばかりに専念するような政治家(日本だけではない)は地球から出て行って欲しい。
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日本では、在日差別、女性差別、高齢者差別というより、在日いじめ、女性いじめ、高齢者いじめと言った方がしっくりくる。まるで世の中のレベルが小中学校の教室のよう。
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日本には「人」という観念あるいは概念がないんだな。一切の肩書や属性、関係性を離れた「人」という観念が。
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この前、ある生徒と話をしていて「別にやりたい仕事があるわけではないのだけれど、金持ちにはなりたい」と言うのを聞いて、ああこれはそのまま今の日本だなと思った。将来を模索する高校生ならそれでいいだろうが、社会全体が金にしか目的がなくなったら、結局その金も手にすることはできないだろう。
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さすがに「れいわローテーション」には賛同できない。参議院議員の任期を6年とした意義を潜脱するものだし、有権者だって比例だとしても誰でもよいと思っている訳ではないだろう。同じ党にいても議員は個人として活動し評価されるべきだ。
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日本国憲法をきちんと守り、人権を保障し、記録の隠蔽や改竄など絶対あり得ず、常に情報開示と説明責任を果たし、国民の理解と信頼を第一に政治を行う政府であれば、状況の変化に伴って軍備の増強も必要だという要求は議論の対象となるだろうが、こうした前提を欠く以上危険すぎて到底容認はできない。
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日本で起きているほとんどの問題は、文明も社会も高度化・複雑化しているのに、日本人の平均的知性がそれに全く追いついていないことが原因だろうと思う。経済の衰退、政治の無策、教育の貧困、福祉への蔑視、女性差別、カルトの蔓延等々は、知性と能力が現代化していないから起きている問題だ。
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起訴した以上、山上被告がどういう経緯で安倍殺害に至ったかを検察は立証しなければならない。しかし「統一教会と強いつながりのある安倍晋三」の事実は明るみに出したくない。検察は裁判でどういう手を使ってくるか、ジャーナリズムにはしっかり監視して欲しいと思う。
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内閣が国会に諮らず閣議決定で何でも決めたり、首相が独断専行したりするのは「責任内閣制」という憲法の規定(66条3項)に違反しているのだ。そんなにトップダウン型の政治がやりたいのなら大統領制に移行すればよい。ただ、そうなると天皇は廃止することになるのが世界の常識だが。
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確かに三島由紀夫は自分が老人になることを酷く恐れていたようだ。自分の老いを受け入れることができなかったのだろう。それは老いを若さ=美質の喪失と考えるからだろうが、はたして老いは喪失のみであるのだろうか。人生経験を重ねて深い人間性を得た老人は若さとは別の美質を獲得するのではないか。
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人の命は何よりも重いこと、すべての人は殺されてはならないこと、政府は国民の人権を守るだけでなく、すべての人の人権を尊重しなければならないこと、人はお互いに助け合わなければならないことを、こういう時代だからこそ改めて確認し、主張していきたい。
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ああいうことを言う人は、自分はいつまでも健康で、いくらでも稼げる能力があり、誰にも頼らずに生きていける自信があるのだろうが、それは一時的な錯覚に過ぎなかったということに気づくのが、そうしたものをすべて失ったときまで来ないとするならば、ずいぶん愚鈍な人間だと思う。
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日本人の不得意なことに複数視点からものごとを考えるということがあるように思う。社会を維持するには福祉も必要、医療も必要、教育も必要、文化も必要、国防も必要、経済も必要、環境も必要、あれもこれも必要で、それら全てを視野に置いた政策が必要なのに、常にあれかこれかの議論になってしまう。
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コロナ放置で高齢者から死んでもらう、福祉縮小で弱者から死んでもらう、困窮女性を叩いて困窮女性から死んでもらう。不作為の「集団自決」はすでに始まっているのだ。そうして健康な男女はいつでも首を切れる低賃金奴隷として富裕層の生活を支える。こういう国に未来がないのは火を見るより明らか。
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成田という人はよく知らないし別段興味もないのだが、言説は言説にとどまる限りこういう意見もあることは否定できないことであって、それより我々自身がこういう妄言に動じないこと、確たる正義と信念を持ち続けることの方がずっと大事なことだ。
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収入や社会的地位に差はあっても人間としての価値は絶対的に平等であるという観念がなければ民主主義は機能しない。日本は目に見えない階級社会であり、個人の本質的平等は未だ実現していない。民主主義の幻想を持つとかえって「反日」のレッテルを貼られる不思議な国なのである。
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もう21世紀も半ば近いのだから、いい加減国家という枠組みを中心にして考えるのやめたらどうなんだ。これは一国でできることではないから、国際社会に向けて国家を相対化していこう、最終的にはなくしていこうという運動が広がって欲しい。
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そのためには、義務教育は12年まで延長し、中等教育段階で文学、哲学、歴史(もちろん科学的で客観的な)を学び、人間とは何か、人はどう生きるべきか、社会はどうあるべきかについて主体的に考え、行動できる個人を育てていくべきなのだ。
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日本を正しい軌道に戻して、主体的で持続可能な発展社会に変えていくには、国民の知的レベルを実質において高めていかなければならない。今の教育では質的にも量的にも足りない。高等教育が科学技術系に傾くのは時代の要請だろうが、それなら高校までに人文系の基礎をしっかり育てなければならない。
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知性を笑い、正義を笑い、真面目を笑ってきたからこういう国になってしまったのだ。