876
このままロシア(プーチン)の思い通りの結果となって決着すれば、米欧日等はあれやこれや理由をつけて段階的に経済制裁を緩和していくだろう。背に腹は代えられないから。こうしてまた道理より力の方が強いという既成事実が積み重ねられてゆく。
877
仮にゼレンスキーが悪人だったとしても、ウクライナ国民を犠牲にする戦争(特殊な軍事作戦)を仕掛けることは正当化されない。戦争よりはまだマシだとしても、暗殺だって許されない。もうそういう時代だし、そういう時代にしなければならない。
878
「人道回廊」を作ってまで戦争を続けることに奇妙な矛盾を感じる。そんなことをするぐらいなら戦争そのものをやめるべきだ。
879
だいたい日本の神様って、賽銭は取るけれど、魂の救済もしないし、人として生きるべき道も教えないし、死後の幸福も約束しないし、それでいてちゃんと祭らないと祟るし、まるでどこかの誰かみたいだ。
880
日本で人文学が軽視される理由はそれが必要ないからで、なぜ必要ないかというと、明治以降ずっと欧米の後追いをしていればよかったからだ。つまり自分で考え自らの未来を創造することがなかったからだ。その結果人文学はただの形骸になり、もはや外国の後追い以外できない国になってしまった。
881
もし力による支配と対立が普通の世界になったら、今のような状況が拡大しながら永久に続くことになる。確かに100年前の世界はそうだったかもしれない。しかし皆それが嫌だから力による支配はやめようと決めたのではないか。世界は1945年の原点に今一度立ち返るべきだ。
882
改憲・核保有をするべきという結論を出すための議論に、改憲・核保有に反対する側が参加する必要などない。改憲や核保有をどうすればよいかという議論なら、すでに様々な場面で行われている。
883
今のロシアを見ているとソ連とは何であったのかということを考えるヒントになるような気がする。共産主義という普遍的理想を掲げながら、結局は権威主義的独裁体制にならざるを得なかったのは、大ロシア主義というロシア・イデオロギーの存在抜きには考えられないように思う。
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ぼく自身決して現実の西欧社会が理想的だなどとは思わないが、彼らの生み出した思想、哲学、政治理念等々は今も我々が参照すべき灯台の役割を果たしていると思うし、もとよりそれとて絶対的な真理などということはないけれど、それを学ぶことなしにこれからの世界を乗り切ることはできないと思う。
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Twitterでは反対者に反論はしないことにしている。理由はいくつかあるのだが、最大の理由は「面倒くさい」である。
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暴力というのは、単に道理に合わない要求を相手に押し付ける手段でしかない。道理に適った要求に暴力は必要ない。
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戦争というものを、もう古臭い、時代遅れのものにしていかなければならない。紛争の解決策は他にいくらでもあるのだから。
888
戦争とは、あらゆるものの破壊行為である。人命や生活は言うまでもなく、都市も産業も交通も文化も歴史も環境もすべてを破壊する。そんな徹底した破壊行為によって得られるものはあまりにも小さい。
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かつて大江健三郎は核戦争の被害想定を綿密に行った科学者を「グロテスクだ」と言った。何千万人という死亡者の中に自分を含めていないことは明らかだからだ。今核共有だの非核三原則の見直しだのと言う者も、核兵器により苦しみの中で死んでいく人々の中に自分を含めてはいまい。まさにグロテスクだ。
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日本社会って人間というものに対する見方がすごく浅薄だと思う。これは人文学軽視と通底している。
891
今さら日本が軍拡しようと核武装しようと、そんなものは気休めでしかない。核大国にやられたら終わり。それよりやられない国造りと外交力を高める方がよほど現実的だ。相手も人間なのだから。
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確かに「人様には迷惑を掛けるな」ということの隠れた真意は「人様に迷惑を掛けられたくない」ということだろうな。
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独裁者を生まないというのは、国民の重要な責任でもある。
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バイデンが岸田に感謝の意を示し、ぜひ日本を訪問したいと言っているらしいが、これはちょっと気になる動きだな。
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ロシアにはロシアの主張があることは理解するが、それは理性と言葉によって主張するべきなのであって、暴力と破壊で主張を通そうという方法が非難されているのだ。これは人類が暴力による支配から脱しようと努めていることへの侮辱であり、挑戦なのだ。
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むき出しの資本主義と力による支配とはまるで世界は19世紀に戻ってしまったかのようだ。20世紀の経験と反省は何だったのか。
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なんとか第三次世界大戦が避けられたとしても、世界は米欧を中心とする自由・民主主義体制と、中ロを中心とする権威主義・独裁体制の冷戦となるだろう。さて、日本はどちらにつくのか。
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プーチンによる核の使用→第三次世界大戦→全面核戦争→人類滅亡の直前まで来ているというのに、まだまだ世間は呑気なものだ。
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力で平和など守れない。一時的な均衡は保てても、それは平和ではない。20世紀は対立する勢力が互いに力を強めることで辛うじて均衡を保ってきた。今その均衡が破れようとしているのだ。最悪の事態も想定されるこの時に、力による平和を唱えることは愚かなことだ。
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日本も核兵器が必要だと軽々しく言う人は、核兵器を玄関先に貼る護符ぐらいにしか思っていないのだ。それを持つことによる日常的な緊張と責任の重大性まで考えている人はいない。