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本州以南では鉛ライフル弾や鉛散弾が合法的に使われている。鉛弾で射止めた後、必要な肉だけ切り取って投棄された獲物やその内蔵、半矢となって別の場所で死んだ獲物を食べて猛禽類は鉛中毒になる。鉛中毒は本州のクマタカなどでも発生していることが確認されている。
鉛中毒のオジロワシ(北海道)
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事故で肩を骨折していたエゾフクロウ。傷が癒えて上手に飛べるようになり、野生復帰が見えてきた。
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左の翼を痛めたオジロワシを保護した。顔つきは幼いが、換羽の状況から2歳だと思われる。幸い、怪我は重傷ではないが、ものすごく痩せている。入院中、しっかり栄養をつけてもらおう。
#ワシにも童顔はある
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ハクチョウ類やカモ類の多くは渡り鳥だ。地域を限定して鉛散弾の使用を禁止しても、日本を縦断して渡る途中で規制外の湖沼を利用すれば鉛散弾を誤食する可能性は十分にある。水鳥の鉛中毒を防止することを目的に、地域を限定して鉛散弾を規制しても、問題の解決には遠く及ばないことは明らかだ。
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オオハクチョウにおける鉛中毒の一例。水鳥は消化を助ける目的で筋胃の中に小石を蓄える習性があるが、適した大きさである水鳥猟用の鉛散弾を飲み込み鉛中毒になる。このオオハクチョウは麻酔下で胃洗浄を施し胃内容物を摘出したが、多量の小石に混じって十個以上の鉛散弾が確認された。
#鉛中毒
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ハクチョウ類やカモ類の多くは長距離を移動する渡り鳥であるため、特定の湖沼など地域を限定した鉛弾規制だけでは解決策にはならない。また、猟場にばら蒔かれた鉛散弾は時を経て水鳥が飲み込むことも考えられる。まずは元栓を閉じるため、全国の狩猟から鉛弾を撤廃することが急務だ。
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1996年に初確認したオオワシの鉛中毒。原因の多くは猟場に残された獲物の肉に含まれる鉛弾を食べることによる。感染症や事故などとは違い、鉛中毒は防ぐ方法がはっきりしている。狩猟からの鉛弾を撤廃し、無毒弾に変えれば良いだけの話だ。犠牲になった多くの命を無駄にしないため絶対にあきらめない!
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HTB北海道ニュース|“鉛弾規制”ようやく… 道の独自規制から20年 htb.co.jp/news/archives_…
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環境省の公式アカウントにコメントした。鉛中毒対策として「実態把握」と「影響評価」しか書かれていないのは非常に不満だ。なぜ発表の要点である2030年鉛中毒発生0を目標に、2025年から全国を対象に鉛弾規制を開始と書かないのか?
twitter.com/Kankyo_Jpn/sta…
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北海道だけではなく、本州以南でも鉛弾による鉛中毒に苦しんでいることがわかっている希少猛禽類としてクマタカがあげられる。多くの方々にこの事実と鉛弾撤廃の必要性を広める切っ掛けとなるように、クマタカのサーモスマグをもっと活用しようと思っている。
#クマタカマグ
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事故で左翼を失いながらも気高く生きるオオワシ。その姿はさながらサモトラケのニケのようだ!
私達が養っている終生飼育動物は約35羽。輸血のドナーや事故対策品の開発に力を貸してくれている。
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