環境大臣が記者会見し、2025年から全国の狩猟を対象に鉛弾使用を段階的に規制し、2030年までに野鳥の鉛中毒ゼロを目指す方針を表明した。言い換えると2025年までは既に規制が行われている北海道外では鉛弾は使われ続ける。率先して無毒弾を使う全国ハンターが増えてくれるよう情報を発信して行きたい。
今年1月に羅臼町でオオワシ幼鳥の鉛中毒が確認された。猟期中の北海道に初めて渡ってきて鉛弾を摂食したらしい。道内で鉛弾が規制されて22年。近い将来、鉛弾が全国規制される可能性が高いが、道半ばに過ぎない。鉛弾に起因する野鳥の鉛中毒を根絶することが目指すべきゴールであることは揺るぎない。
猛禽類のシカ死体への依存度が増している。狩猟残滓の採食による鉛中毒は有名だが、線路際のシカ轢死体に誘引されたワシ類の列車衝突も激増している。秋季のみならず、冬季に遡上するサケを増やす試みなど、海ワシ類が本来の食生活を保ちながら越冬し、人間活動の副産物への依存度を減らす必要がある。
左! 右! バンザイ! 休め! 反応よし! 野生復帰は近い #建物に衝突したツミ
環境大臣による全国鉛弾規制方針の表明以降、多くの道外ハンターからも連絡をいただいている。そのほとんどが「鉛弾規制は時代の流れとして抵抗無く受け止めている」、「次の猟期から先んじて銅弾を試してみたい」など肯定的な反応で、環境省から聞いていた狩猟団体代表の意見とはだいぶ異なる印象だ。 twitter.com/raptor_biomed/…
頭部外傷により重度の脳症状を示していたオオタカが復活しました! #オオタカ twitter.com/raptor_biomed/…
頭部外傷により脳症状を示して入院していたオオタカが野生に帰りました。 #オオタカ
アメリカでの開催が予定されていたがコロナの影響でオンラインとなった国際学会で、日本における猛禽類の鉛中毒について最新情報を発表する。北海道や本州で行ってきたクマタカの捕獲調査で多数の個体が高濃度の鉛に汚染されていた結果や、このたび環境省が発表した全国鉛弾規制方針がトピックになる。
森林性の猛禽類クマタカ。長年、北海道でクマタカの鉛汚染状況を調べてきたが、本州で捕獲した個体からも高濃度の鉛が検出された。死体や傷病個体として本州で収容された同種でも鉛汚染が確認されている。冬季を中心に狩猟残滓への依存度や嗜好性が高いことも鉛弾の影響を大きく受けている要因だろう。
治療で一命を取り留めたものの、後遺症が残り野生に帰れなくなった猛禽たち。原因の多くは交通事故など人間によるものだ。最善を尽くして救命し野生復帰を目指すことは当然だが、終生飼育となった動物にできるだけ快適な余生を送らせる努力は人間の責任だと思う。 サポート例 irbj.net/support/index.…
入院中だったエゾフクロウが無事に野生に帰って行きました。 #救護活動へのサポートどうもありがとうございました
オオワシやオジロワシが渡ってくる季節を目前に、傷病動物の受け入れ強化を始めました。皆さんから「少しでも命を助けるお手伝いがしたい!」という温かいお申し出を戴いておりますので、ご厚意に甘えてAmazon欲しいものリストに救護に必要なものを登録させていただきました。 amazon.jp/hz/wishlist/ls…
釧路湿原で行っている標識調査。今朝の主役はこの方。迫力満点、咬まれたり、引っ掻かれたりではなく、力一杯つつかれて手の甲からたくさん点状出血。。💧 ちゃんと自分の武器を心得ているところが凄いなぁと改めて感心しました。 #オオアカゲラ
猛禽類医学研究所オリジナルカレンダーの予約受付を開始しました! irbj.net/shop/#calendar
ここぞとばかりに小泉大臣を叩きまくる国民を見て、呆れるとともに悲しい気持ちになる。発信する話題はもっぱらレジ袋。。 面白おかしく記事化するメディアに簡単に踊らされ、これまで彼が真摯に取り組んできた環境問題やその功績には目もくれない。 私は全国鉛弾規制表明は快挙だったと評価している。 twitter.com/raptor_biomed/…
木の幹を走るから、キバシリ。 樹皮のような保護色で普段あまり目立たないけど、姿も声も可愛いね。 #控え目な可愛さが好き #標識調査
明日の未明に国際学会で発表するパワーポイントをブラッシュアップ中。ギリギリまで細かな改良を加えたくなるのはもはや恒例だ。。 持ち時間の15分間は短すぎるけど、先月環境省が発表した「全国の狩猟から鉛弾を撤廃する方針」を世界に紹介できることが嬉しく、また誇らしく思う。 #全国鉛弾規制
足指を痛めたオジロワシの診察。 おとなしいのは扱いやすいけど、おとなし過ぎるのはちょっと心配になるね。
厳しい冬を前にワシ達の食欲が増している。入院治療中のワシ以外に35羽近い終生飼育個体※にも十分な食物を確保するのは容易ではないが、心ある漁師の方から雑魚の寄付を戴いた。その心遣いがとても嬉しかった! 後遺症で野生に帰れない猛禽についてirbj.net/activity/utili… irbj.net/support/index.…
飛び立とうとするが、広げた翼の片方が無い。形ばかりの義翼を作ったとしても自由な開閉や飛翔はできない。命ある傷病野生動物を治すだけでは彼らとの共生は実現しないのだ。 自然界からのメッセンジャーである彼らから得た情報を元に事故の予防対策などを施す環境治療を軸足に置かなけらばならない!
珍客、カンムリカイツブリ。路上で飛べないでいるところを保護された。この手の鳥は水面を浮いて生活することに身体が特化しており、一度地上に降りてしまうと歩いたり飛び立つことが難しくなることが多い。幸い擦過傷程度の軽傷だったため、当日中に放鳥することができた。
今日の出会い そんな目で見つめないでくれ~
読売新聞で鉛弾規制について、適当な記事を書かれてとても遺憾だ! ちゃんと取材してから事実を書いてくれよ💢
猛禽類の鉛中毒の主な原因は鉛弾で撃たれた獲物が狩猟残滓(放置)となりそれを食べた猛禽が鉛弾の破片を肉と共に飲み込むこと。逃げ延びた獲物が主要原因ではない。 銅弾が高いから北海道で鉛弾が使い続けられているというのは全くの嘘!鉛弾規制のない道外から持ち込まれ使われている可能性はある。
問題の記事。よく取材しないで思い込みで書くとこうなるという典型例だ!