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お馬さんあるある。今年のセレクトセール終了。超良血なお馬さんのセリ市。凄まじい。ラノベっぽく言うと「異世界に転生したので(帯付き)札束で戦ってみた」世界。生まれて数ヶ月の仔馬に億の値がバンバン付く。見終わる頃には「2000万かー安っいなー」なんて言ってる自分に震える。僧侶なんですけど
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お馬さんあるある。モテたい人。まず馬を始めてみよう。馬と根気よく付き合う事で、大抵のことは許せる包容力がつく。馬の気持ちを理解しようと努める事で、相手を気遣える人になる。モテポイント爆上がり。モテる要素しかない。最終形態は馬に夢中になり過ぎ、人の相手が疎かになって超絶モテなくなる
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お馬さんの仕事したい人あるある。新卒でも転職でも、さらには未経験でも。気軽にトライしてみて欲しい。自分に合わなければ辞めちゃえば良いだけの話です。変な覚悟もいらない。無数にある仕事のうちの1つに過ぎない。なんなら馬が好きである必要すら無いと思う。私もそうだった。馬が育ててくれる。
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お馬さんあるある。正論を振りかざして鉄槌を下す人。お馬さんの馴致がお勧め。必ずお馬さんは間違える。その時の叱り方。絶対に負の感情を乗せてはいけない。正解を示して導く。一緒に努力する。一緒にゴールする。感情的に相手を攻撃したら、卑下したら、罵詈雑言を浴びせたら、やっぱりそれは悪なの
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競走馬あるある。いよいよダービーウィーク。昨日、最終追い切りを終え今日は軽めの調整。表向きは静かな1日。脚元問題起きませんように。歩様に異常がありませんように。熱出ませんように。お腹痛くなりませんように。咳出ませんように。担当者は毎朝祈るような気持ちで馬房へ入っていくのだろうな。
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お馬さんあるある。長年、馬と一緒にいると養われるのは寛容性。それぞれ違うし自分のやり方を押し付けるとロクな事にならない。どれだけ相手を尊重して共に進めるか。この野郎と思っても進む方向が大体一緒なら良いじゃない。「怒る」と互いに損しか無いよ。ステゴ産駒を扱うと人生学べるという話。
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お馬さんあるある。怖い「腹痛」。まずできることは「歩かす」こと。刺激で腸の働きを促す。便秘にはジョギングが効果てきめんなのと一緒。獣医の到着を待ちながらひたすら歩かせる。固唾を飲んで様子を見守る。「ビボッブビブビーー」で拍手喝采。こんなにも待ち望まれる放屁がある事を知って欲しい。
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お馬さんあるある。お腹が痛くなったお馬さんが辛そうに横になってしまいました。貴方はどうしますか?1寄り添う。2声をかける。3じっとしてんじゃねえ歩くぞコラと起こして歩かせる。正解は3。歩く事で腸の活動を誘発する。痛みの程度によるけど基本的にはまず歩かせる。オナラやボロが出れば一安心。
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お馬さんあるある。馬の身体でとても特徴的な匂いのする部分がある。それは「蹄」。えもいわれぬ癖になる匂い。手入れ後、手に残る香りをついクンクンしてしまう人は多い。そして犬もこの匂いが大好き。削った蹄は大好物のオヤツ。だから装蹄師さんは何処へ行っても100%犬に好かれるらしいよ。
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競走馬あるある。コース脇に桜の木。満開の花も散り始めた。キャンター中に一陣の風。ブワッと目の前に花嵐。馬上で舞散る桜吹雪の中を駆け抜ける。素敵。なんて風流な。
どころじゃない。突然視界を横切る何かに全馬パニック。次の周回から桜の脇を通過するたび馬はドキドキ。人はもっとドキドキ。
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お馬さんあるある。馬との会話レベル。初級、話しかけるけど側に人が来ると止めてしまう。中級、悩み事を聞いてもらうようになる。上級、周りが全く気にならなくなる。達人、隣の馬房にいた人が勘違いして返事をしてきたら「(馬名)と話してんだよ!お前じゃねぇ!邪魔すんじゃねえよ!」とブチ切れる
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お馬さまあるある。ご飯の好き嫌い激しめ。いるのは2タイプ。嫌いな物が入っていたら全てを受け付けないタイプ。全く食べない。もうひとタイプは徹底的に避けて食べる。朝、飼い葉桶にトウモロコシの粒だけが全て綺麗に残されてたりする。その集中力と器用さと執念が競馬に活かされるといいのにね。
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お馬さんあるある。努力は裏切らない。けどどんなに努力をしても「馬は裏切る」。必死に技術を磨いて、準備しても。怖いものあったら急に止まるし、逃げるし、跳ねる。けど不思議と腹立たない。そんなもんだと達観できる。思い通りにならなくても凹まない。気が付いたら気持ちが太っい人間になってるよ
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お馬さんあるある。ついつい部下の悪口を言っちゃう貴方。馬がお勧めです。別に乗らなくても良い。馬を引いて歩くだけでも十分です。教わった通りに指示してるのに期待したようには動いてくれません。馬が馬鹿なのか?無能なのか?いいえ、貴方の指示が独りよがりなんです。だいたいそんなもんです。
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お馬さんあるある。馬の担当が変わって注意事項引継ぎ。「すげー回してきますよ」え、何?羽生結弦?平野歩夢?ひょっとしてDJ?ふざけたコト言ってると大怪我する。答えは「回し蹴り」。横への攻撃範囲がとてつもなく広い。安全な位置にいても刈り取られる。グラップラーなお馬さんがたまにいるのよ。
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お馬さんあるある。真夏の新馬戦に2歳未勝利戦。早く勝ち上がることが至上命題。惜しいレースが続けば休めない。次こそが続いていく。まだ未熟な馬体に蓄積される疲労。深刻なダメージを負ってしまうこともある。勝てばじっくりと休んで馬体の成長を促せる。運ひとつで雲泥の差がつく。全馬無事に。
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お馬さんあるある。騎手。身体の成長期に食事制限という苦行を完遂。アブミ履かなくてもモンキーできる脚力。手綱切れてもキャンターできる体幹。でもモデルより足が細い。握手が痛い。酔うと腕相撲したがる。ご飯奢ってくれる。骨折多いが復帰も凄く早い。バランボールに立ってキャッチボールできる。
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お馬さんあるある。つい「してあげたのに」と不満を抱えやすい貴方。馬がお勧め。調教後に丁寧に隅々まで洗ってピカピカの馬体。馬房に戻したとたん目の当たりにする光景は?ゴロンゴロンと寝まくりやがるの。全身藁だらけでご満悦。相手に期待するのは違うってこと。自分が何をしたいのかに注力するの
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競走馬乗る人、絶対ダメだけど一度はあるある。超反抗的な馬。白目剥き頭を上げて暴れる。我慢、我慢。口割って立ち上がり暴れる。我慢、我慢。できるか限界じゃ!手で思い切り馬の後頭部を引っ叩く。実はココ、すごく硬い。手が痺れて腫れ上がる。手綱握れなくなる。馬は何ともないからケロッとしてる
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お馬さんあるある。私はほぼ競走馬しか語れないけど、馬場馬術とかも知って欲しい。前にぶっ飛ぶばかりが馬じゃない。とんでもない全筋力のエネルギーを内に溜めさせる。完璧なコントロールの下、一糸乱れぬ規則正しい動き。見ていて怖いくらいの躍動感がほとばしる。馬って凄いんだよ!見て!って世界
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お馬さんあるある。引退が多く発表されるこの時期。どの馬も悲喜こもごも。いろんな想いがあるだろう。全ての馬にもお疲れ様って思う。これから事前に発表された引退レースを走る馬もいる。全ての馬に無事に帰ってきてと願う。心から願う。まだまだこれから。穏やかにセカンドキャリアへ進んで欲しい。
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海外競馬あるある。カメラワーク凄い。マッチレースのゴール前。競り合う二頭の表情をズーム。必死の形相。悔しそうな瞳。追い縋る。どうしても届かない頭差。レース後はスローでそのシーン。延々と場内ビジョンで繰り返される。何度繰り返されても結果は変わらない。ナカヤマフェスタ。泣けた凱旋門賞
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お馬さんあるある。凱旋門賞。良く聞かれるのがエルコンドルパサーの長期滞在。正解の方法なんて私は知らない。けど唯一分かるのは。このやり方が他の誰にもできないって事。かかる費用も日本での人的損失も半端でない。リスクデカ過ぎ。これを決断して周りの理解を得て実行した某調教師が凄いんだって
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お馬さんあるある。馬は常に学ぼうとしている。何かコミニュケーションがあれば其処から何かを学ぼうとする。だから自分の関わり方で馬の行動は変わってくる。この馬は我儘だ、乱暴だと決めつける前に「自分との関わりが一因では?」と思えるホースマンが増えれば、さらに優しい世界になるに一票。
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お馬さんあるある。この馬の可愛さを少しでも伝えたい!って馬房の中で撮影したら、「何ナニ?だいしゅきー」って寄ってきちゃう。コラコラ寄り過ぎだゾぉって言いつつ、まんざらじゃない。で結局撮影できたのは毛。画面一杯にピンぼけの毛。けどイイねがつかないのは納得いかないの。だって可愛いのに