お馬さんあるある。立ち姿の写真。全世界共通で決まってるポージング。まず四肢の位置を合わせる。次は左前方に視線が欲しい。見てもらいたい方向では皆で怪しい動き。帽子振ったり手を叩いたり。スマホで馬の鳴き声再生したり。だからあの写真、ウマ的には「キリッ!」じゃなくて「ん?」の表情なの。
お馬さんあるある。新陳代謝が激しめ。つまり結構なフケ症。競走馬だと1日2回の手入れ。調教後は全身洗うし、午後はブラッシングと治療で2、30分。ブラシも3、4種類を使い分ける。ブラシの手入れもする。1日サボれば馬体は粉吹いちゃう。手抜きはすぐバレる。パドックでピカピカなのは理由があるのよ。
お馬さんあるある。ダービーの終わった翌週。ここから始まる新馬戦。今日この日からデビューする馬は来年のダービーを目指す。ダービーを勝つ唯一の馬も。一勝もできなかった馬も。出走すら叶わなかった馬も。どの馬も多くの人の希望が。1馬力では背負いきれない程の想いが。全ての馬に拍手と声援を。
お馬さんあるある。馬の平均体温。37.5〜38.0℃。ほんのり温かくて癒される。けど個体差はある。今まで一番驚いたのはエルコンドルパサー。平均37℃位。あり得ないくらい低かった。後にも先にも38.0℃で「熱発した!」って大騒ぎして獣医も「(普通なら)平熱だけどな」って治療したのはこの馬だけ。
お馬さんあるある。思っている以上に「蹄」って柔らかい。硬いイメージは蹄鉄のせい。実際は硬いものを踏むと血豆ができちゃうくらい。コレがまた痛い。骨折?を疑うくらい痛がる。コレが「挫石(ザセキ)」。馬場で石を見かけたらサッと拾う習慣が身についたら、あなたも立派なホースマン。
1000超えイイねありがとうございます。便乗宣伝をさせていただきます。 御一読いただけると笑えます。 御熟読いただけると納得します。 御拡散いただけると功徳が積めます。 この方と同じくらい尊敬するお馬さんのお話です。 kashikoyama.blog.jp/archives/16157…
お馬さんあるある。「理不尽」が許せない人。正しいのかもしれない。でも結局ストレスも溜まる。そこで馬がお勧め。だって自分で飼い葉桶ひっくり返して怒るし、水桶にウンチして飲めねぇって怒るし、壁を蹴っ飛ばして音にビックリして怒るし、行動がほぼ理不尽。でも全然許せる。寛容性が爆上がりなの
お馬さんあるある。みんな困ったナカヤマフェスタ。今でも仲間と会えば盛り上がる。お互いに苦労自慢。「タラ・レバ」話も解禁。あのレースも勝ってる。また管理したいか?となればNoだけど(笑)全て良い思い出。そして気がついた事が。実はフェスタで怪我人を1人も出してない。コレ自慢しちゃダメ?
お馬さんあるある。ファンの方が垂涎の眼差しで見つめる関係者エリア。憧れの調教師、イケメン騎手がすぐそこに。実はここに堂々と入る方法がある。それは学生馬術部に入部する事。なんと公認バイト先が競馬場。この春学生になる貴方。馬術部おすすめ。因みにバイト代は馬の飼葉代として吸い取られます
競走馬あるある。調教前に手入れ。ワラが尻尾についてるのはダメ。ボロ(ウンチ)が身体に付いてるのはあり得ない。基本ブラシで落ちるけど、問題は芦毛。ボロを落としても白い体にシミが残る。調教前なのに洗わないと落ちない。朝、ボロの上で無邪気に寝てる愛馬に溜息。ソダシは大変だろうなという話
お馬さんあるある。寝違え。ヒトの首痛ってやつではない。壁際で寝て起き上がれなくなる事。パニックになって壁を蹴りまくり怪我をする馬もいれば、スッポリ嵌まったままヒトの助けが来るのをジッと待つ馬もいる。助けた後に安心してゴロって寝てまたスポンと嵌って済まなそうにコッチを見てる馬も。
お馬さんあるある。いわゆる「点滴」。ヒトだと500ml入れるのに2、3時間。速くしちゃうと心臓がビックリして動悸が激しくなる。心臓というエンジンが恐ろしく優秀なお馬さんは違う。5分かからずに終わる。2ℓ位入れる場合もある。そもそも「点」「滴」と呼ばない。ポタポタ入れない。単純に「補液」
お馬さんあるある。馬名の省略。前後(エルコン、フェスタ)はある。けど途中(ゴルシ、ステゴ)は違和感。ウマ娘のアヤベさんに至ってはナニ?って感じだよね。馬名への敬意が足りなくね?と某夫人に言ったら「ウチハゲな坊主だな」と。器の小さいハゲだそうな。ハゲ要らなくね。そこは省いてよくね?
お馬さんあるある。「前掻き」前肢で地面を掻く動作。飼葉の時間は「腹減った!早くしろ!」の意味。全く逆の「お腹痛い!ご飯食べたくない!」の意味も。さらに「どこで寝っ転がろっかなー。」の場合も。特に「お腹痛い」の前掻きで寝転がった場合は緊急性があるので要注意。愛があれば見分けられる。
お馬さんの仕事あるある。本当に馬が好きで、休日無くてもへっちゃらで、給料安くても大丈夫で、体キツくても楽しくて、汚れも臭いも気にしない人。そんな人じゃ無くても。変な覚悟を問われる前に。ごく普通にある仕事のひとつとして。みんなの選択肢にあがる職業になりますように。お馬さんの為にもね
お馬さんあるある。春は抜け毛。手入れ中は抜けた冬毛がフワフワ漂う。マスク必須なくらい馬房が冬毛で充満する。空気乾燥して静電気もスゴい。服にビッチリとまとわり付く。冬毛にまみれ「全身毛だらけになっちゃった」と嘆く私。「惜しかったですね」とスタッフ。貴方の視線の先が気になるんですけど
お馬さんあるある。飼葉(ご飯)の時間。馬も気配を察するから大騒ぎ。けど与えるのは順番になる。焦らされる後半組は激オコ。ガンガン壁を蹴っ飛ばす。立ち上がる。ヨダレ垂らしながら頭振る。法螺貝みたいな声で唸る。だから皆んなスッゴイ変顔。正直、この時間だけはお馬さんもあんまり可愛くないの
お馬さんあるある。たしかに気性の悪い馬はいる。調教を拒んだり、馬房の前を通る人に襲いかかったり。けど人を騙そうととしたり、追いかけてまで傷付けようとする馬はいない。つまり性根が悪い馬なんていないのよ。馬は腹が立つ理由があるから怒っている。それだけ。シンプル。人間みたく面倒臭くない
お馬さんあるある。同時期入社の2人。超器用と激不器用。器用くんはみるみる上達。いつの間にか教えていない小手先の楽する乗り方も習得。成長もそこでストップした。不器用くんは叱られながらも愚直に基本的な乗り方を身に染み込ませた。今では馬を作れる乗り役として信頼厚い。つまりそういう事。
お馬さんあるある。ナカヤマフェスタの凱旋門賞。悔しかった。レース後泣き疲れるほど泣き尽くした。その晩の慰労会。最初に某調教師がお礼を言う。「ここまで連れてきてくれてありがとうございます」。その視線は天に向かっていた。前年亡くなったオーナーへの挨拶だった。また泣いた。
お馬さんあるある。馬の仕事してる人って寡黙で大人しくて良い人ってイメージ?ありがとうございます。だが全然違う。お喋り多い。馬相手に話す癖がついてるから。沈黙苦手で一人で喋り始める。騒々しい人多め。馬とのコミュニケーションのせい。動きがいちいち派手。良い人?うーんそれは
お馬さんあるある。馬に出会えた人はラッキー。こんなにデカくて筋肉隆々でラオウ並みの破壊力あるのに、あんなに優しくて受け入れてくれてトトロ並みの包容力もある。しかも非日常感強め。仕事で携わっている人ですら。だから依存しちゃって良いし、自慢しまくって良いし、人に教えてあげても良いよ。
お馬さんあるある。凱旋門賞。残念ながら私達は届かなかった。レース後、某調教師が振り絞った。「必死に準備してきたけど・・また何かが足りなかったという事だ」。その「何か」とは。いつか必ず分かるだろう。見せてくれるのは一体誰か、どの馬か。今年は4頭。 本日、日本時間23時05分出走。刮目せよ
お馬さんあるある。全馬人を巻き込んだ論争が勃発。鼻フニフニか唇タプタプか。フニタプ戦争がついに始まったのだ。どちらが馬人をより癒すのか。馬との共生が始まった六千年前以来のテーマ。この不毛で微笑ましい争いに今、終止符が。どっちが癒されますか?コメ欄で熱い想いをどうぞ。 #フニタプ戦争
お馬さんあるある。馬も犬や猫のように甘えてくる。顔を押し付けてきたり、もっと撫でてと顎で引き寄せてきたり。けど基本的マッスルが違いすぎる。結果として吹っ飛ばされたり血を見たりする事もある。勿論悪意がある場合もある。判断には経験が必要。私?某夫人が甘えてくるのでアザだらけですが何か