お馬さんあるある。もし本気でその気になれば。人なんて簡単に殺せる。圧倒的な体躯、筋力、破壊力。実際に蹴られ、噛まれ、落とされ、踏まれた事もあるから分かります。なのに彼らは人に寄り添ってくれる。気を遣ってくれる。ましてや自身の背中に乗せてくれるなんて。世界一の優しい動物だと思うのさ
競馬の仕事してる人あるある。馬に興味無しだった息子。急にエルコンの話を聞いてきた。「馬娘」だと。アニメ見せてもらった。凄い世界だな。「イヤでしょ?こうゆうの」と息子。ちょっと待って。サイレンスズカにエルコン負けるシーン。思いのほかよく出来てて感動しちゃってるんですけど、それ言う?
お馬さんあるある。人の顔見れば襲いかかってくる馬。ある朝。顔をすり寄せて甘えてくる。ひょっとして?検温すると39℃オーバー。獣医呼んで治療。補液している間も顔を押し付けて不安そう。大丈夫だからね。良くなるよ。いっぱい愛撫してあげる。そして翌朝。凄い勢いで襲いかかってきた。よしよし。
某年ジャパンカップ。地下馬道に佇む高齢の男性。車椅子。具合も悪そうだった。心配そうな付き人に押され坂道を上る。スタンドのファンの視界に入る寸前。車椅子を降りる。途端、背筋がビシッと伸びる。表情が力を帯びる。しっかりとした足取りで降り注ぐフラッシュの中。力強く「祭り」を歌い上げた。
超気難しいお馬さんあるある。馬場の出入り口を覚える。調教中に帰りたがる。出入口へ寄っていく。だけならまぁいるのだけど。強めの調教中、出入り口を少し過ぎた辺りでいきなりフルブレーキ。乗り役が前にノメった瞬間に180度ターン。振り落としたら意気揚々と自分の馬房へ戻っていく。ナカヤマフェ
以前、ジョッキーに競走中の心不全を聞いた事がある。いきなり飛び上がりそのまま転倒。本当に怖い転倒だったと。そしダービー。ジョッキーが下馬する迄耐えていたとの事。既に意識は無かったのかな。とても悲しいけど、その生き様に敬意と、心からの弔意を。スキルヴィング。頑張ったんだね。お疲れ様
競馬あるある。今のJRAのCM。私的にベスト。なんなら馬だけ、躍動する馬の姿だけでも良い。ずっとそう思っていた。けど、今までは一般向けにタレントさんの力が必要だったわけで。競馬の番組も然り。やっと今は馬自身のドラマに注目してもらえる様になった。コレってやっぱりウマ娘の影響?だよね。
パドックあるある。お馬さんが厩務員に顔をグイグイ寄せて歩く。「きゃー甘えてる可愛い。」実は逆。反抗してる。あさっての方向へぶっ飛ぶ気配バリバリ。放馬や蹴られる危険が大。そうはさせまいと人がお馬さんの頭を引き寄せている。「自由にさせろ!コラ!」「いいからソバにいなさい!」って感じ。
お馬さんあるある。ウマ娘で競走馬の仕事に興味を持った人。貴方は間違いなく適正ある。初心者がぶつかる大きな壁。それは「真の1馬力の迫力」。怪我して抱く恐怖心。辞める人も多い。けど凶暴な馬を「個性的」。振り落とす馬を「賢い」。前向きな変換フォーマットを既に持ってる。それってもう最強よ
ファンに手を振りながら退場。視界ギリギリの所で待つ車椅子。乗った途端に力が抜けているのが分かった。 勿論、馬もすごかった。けど、この方の魂がそうさせたのだと思った瞬間だった。
お馬さんあるある。馬(草食動物)は捕食される側である。だから警戒心が強い。よって横になって寝る時間は極わずかである。って一応教わったんですが。いま目の前で横になって爆睡しているんですけど。なんならイビキかいてるんですけど。さらには身体を揺すっても起きてくれないんですけど。
お馬さんあるある。ウマ娘のおかげ。知ってもらえた。勝った負けただけでは無い世界。理解してもらえた。こんなにも取り憑かれる馬の魅力。こんな幸せな事はない。今度はコッチのターン。敷居が高いと思われている、この馬社会。情報発信していかなきゃ。このムーブメントが馬の幸せに結びつくように。
お馬さんあるある。初めての体験乗馬。ドキドキ。「ハイお腹を蹴って」ポコン!きゃー動いた。「スゴい!上手ですよ!」「次は速歩!スゴい!動かせてますよ!」実は指導員が全部動かしてる。声と位置で馬に指示。耳を見てみて。ずっと指導員補の方を向いてるから。離れた途端ガラッと変わる馬の態度。
競走馬あるある。小柄な馬の方が有利というレースは無い。やっぱりある程度の馬格はあった方が良い。長距離3200と言ってもマラソンとは大分違う。ヒト感覚的には中距離。だからメロディーレーン350㎏のポテンシャルには驚愕。根性も凄い。出し尽くす以上に絞り出す走り。しかも可愛くて性格良いって。
競走馬の仕事してる人あるある。競馬に興味を持ってくれた貴方に伝えたいこと。どんな馬にも本一冊ラクに書けるくらいの苦労話や嬉しかった話、辛かった話があるんですよ。もちろん未勝利で終わってターフを去る馬にもね。いや、むしろそっちの方がエピソード多いかもしれない。
お馬さんあるある。春は牝馬の恋の季節。発情した女の子の手入れは大変。顔に触れたらウッフン、お尻に触ったらアッハン。全身全霊で一気に身を任せてくる。逃げ遅れると壁に挟まれる。挟まれたら最後。メリメリと500キロの身体を押し付けられる。ブルーノサンマルチノのベアハッグって知ってる?
お馬さんあるある。パドックでよく言う「厩務員さんに甘えてる」。実はむしろ反抗している場合が多い。気合い乗って先走ってる。ビュンと行っちゃいそう。だから引き綱を短く持ち引き寄せる。結果、馬の顔が近い。「大好きースリスリ」じゃなくて「放せコラっ!引っ張ってんぢゃねぇ!」って感じなの。
お馬さんあるある。サイバーエージェント。ウマ娘がメガヒット。馬に興味持つ人が増えた。お陰で競馬界も乗馬界も潤う。更に競走馬も購入。お陰で馬産地も潤う。遂にはワールドカップ無料開放。お陰で全国民の瞳潤う。全てにウィンウィン。こんな幸せな循環が世界に広がれば良いのに。日本国馬栄誉賞。
お馬さん関係者あるある。いよいよダービーウィーク。3年前に誕生したサラブレッドは7393頭。出走できるのは18頭。全ての人の想い。懸命に応えてきた馬。一生一度のワンチャンス。毎年言ってる事だけど。「ダービー」というのは本当に特別な言葉だから。気軽に他のスポーツで使わないで欲しいのさ。
競馬あるある。大きな声援は控えて下さい。このご時世仕方ない。けれども中山Gジャンプ。オジュウチョウサン。最後の直線。ファンの方々の拍手。いつまでも鳴り止まない拍手。振り絞った労をねぎらい、先頭で走り抜けた事を讃える優しい拍手。怒号や悲鳴の混じる声援とはまた違う。皆が笑顔になる拍手
競馬あるある。海外の競馬場。ファンの方がパドックで「見てスッゴイ可愛い」「もう堪らん」的なことばかり言ってた。馬を愛でる為にパドックへ来てる。ちょっとイイなぁと思った。そして。最近の日本の競馬。こんな素敵なファンの方が増えてるような気がする。 #番号じゃなくて名前を呼んで応援してね
お馬さんあるある。嬉しかったファンの話。エルコンドルパサーに会えますか?とやって来た。授業終わって自転車漕いで。そう彼は高校生。夕暮れの中、息切らせて「遅くなりましたっ」て。手入れ中のエルコンを見て「本物だ・・」と絶句。尻尾の毛をあげたら手が震えてた。今も大事にしてくれてるかなぁ
競馬あるある。返し馬で突然の大声に驚き危うく落馬の事案。言語道断。けどこれを機にゴール前も静かにしようという話は飛躍しすぎ。突発的な大きい音は危ないけど、歓声は違う。馬も興奮状態だからそこまで気にしない。世界の名手が日本で乗りたがる理由。それはファンの方の大きな歓声って知ってる?
お馬さんあるある。辛いことを忘れたい人。乗馬が最強。「フトした拍子に思い出す」時間を馬は与えてくれない。つまり100%の全集中。更に「負の感情を持ち込む」余裕を与えてくれない。つまり100%の全排除。最後下馬した後にギュッと抱きしめれば。癒しのフルチャージ。乗れるパワースポットを体感せよ
お馬さんあるある。馬着。馬の防寒着。一定の割合で「絶対裸族」な馬がいる。ちなみに着せる時は大人しい。人目を離れた途端に断固拒否。端を咥えてガンガン引っ張る。無理矢理に脱ぐか、破いて破壊するか。どこかの馬房から聞こえる、布が裂ける派手な音。覗きに行くと満足げなハルクホーガンがいる。