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お馬さんと仲良くなる方法あるある。亀甲のすぐ上(首の付け根、立髪が終わる辺り)辺りをモミモミ。そしたらお馬さんの顔に注目して。ほらほら。鼻先が伸びてウニョウニョし始めた。コレはクシャミ出そう!ではない。気持ち良いの顔。もうソウルメイト。けどもし耳がぺタッと寝たら。速攻で離れてね。
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お馬さんあるある。オジュウチョウサン。2016年にG1初勝利。それは私が馬業界を去る前の年。それから私が僧侶になり、籠って修行している間も。更には私が俗世間へ戻り、今年まで。7年間G1を勝ち続けた。ステイゴールド産駒の圧倒的で比類なき根性を体現し続けた。遂にラストラン。拍手で迎えたい。
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競馬あるある。いよいよダービー前日。明日行かれる方。可能ならば、是非最初のレースから。何故か1Rの未勝利戦から異様な緊張感に包まれる日。それがレース毎に跳ね上がっていく。パドックでビリビリ伝わってくる。包まれる高揚感。やっと皆で応援できるようになった、記念すべきダービー復活の日。
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お馬さんあるある。一生懸命だけど不器用。周りが困惑するほど常に全力疾走。失敗を繰り返しながら。修正を繰り返す。乱反射していた才能に繊細なカットが施されていく。そして一つの完成形を見た時。その輝きに固唾を飲む。その宝石の名はメイケイエール。美しかった。オッサンをポエマーにする程に。
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競走馬あるある。ダービー。一度だけ関係馬が一番人気に。しかし勝ったのは知人が担当する別の馬。泣きながら馬を迎える彼。悔しさより、おめでとうの気持ちが強かった。同時に僕らの馬も戻ってくる。まだ荒い呼吸。悔しそうに見開く血走った眼。動揺している様にも見えた。大丈夫。おつかれ。ディーマ
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お馬さんあるある。マンガで描く牝馬の特徴。大抵まつ毛をシュッと長く書いて表現する。実はコレ正解。実際にまつ毛が長い牝馬は多い。最初はどの馬も同じ顔に見えるけど、そのうち「牝馬っぽい」顔付きが分かってくる。凄い可愛い女の子にドキドキするようになる。キスしたくなる。馬の話よ念のため。
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競走馬あるある。引っ掛かる。暴走してコントロール効かなくなること。その恐怖感たるや。初めて経験する人は「死ぬかも」って思う位。馬がブチギレてるのが分かる。体験したことの無いトップスピード。コーナー進入で涅槃が見える。これで辞職する人も。けど大丈夫。必ず抑えられるようになるから。
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お馬さんあるある。いよいよGW。馬は習慣の動物。非日常は苦手。サラブレッドは特に。知らない人が変な位置で覗いてたら緊張しちゃう。悪意なくても恐怖なの。その可愛いお馬さんの一生を台無しにする?みんなの夢をふいにする?だから撮影見学は必ず許可を取ってから。ふるさと案内所へTELしてね。
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馬の仕事してる人あるある。忙しい。疲労困憊。あー休み欲しい。年に2度だけ取れる3連休。馬を忘れて遊び倒す。連休明けて出勤。朝厩舎の扉を開ける。フワッと漂ってくる馬の体温、ワラの香り。「ブルル」鼻を鳴らして挨拶してくる馬達。「ただいま」心の底からココが自分の居場所だと再確認感する日。
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お馬さんあるある。ナカヤマフェスタ。トレセンの馬場で大暴れ。他厩舎の馬は避けながら調教。大迷惑だが文句の声は無かった。「だって凄いよ。俺らが馬場入りする時に既に暴れてて、調教終わって帰る時、同じ場所で暴れ続けてましたもん。スゲェまだ乗ってるとかしか思えないよ」と他厩舎スタッフ談。
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競走馬あるある。ホントに繊細。ある日コースの脇に「馬」が現れた。乗馬で外乗中に寄ったらしい。あちらはフレンドリーに手を振ってくる。こっちの馬は大パニック。普段何も無い場所。「同じ馬」だけど驚き暴走。「危ない(からどいて)」と叫んだら「大丈夫です」との返事。いや、こっちの話だって。
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お馬さん絶対内緒あるある。既に勇退された某有名調教師のリビングにコレが飾られている。
本人コメント「ボク全然興味ないんだけどね」(けど飾ってる)
#ウマ娘 #エルコンドルパサー
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お馬さんあるある。「メリッ!」思い切り馬に足を踏まれた。激痛。しかも馬がどかない。慌てて踏まれてる足を抜・・・いちゃダメ絶対。骨折するから。痛いけど今は我慢。逃げようとしない。根性決めて踏まれて痛い方の足に重心戻す。自分の肩で馬をそっと押す。馬にどいてもらうのが正解。爪は諦めろ。
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お馬さんあるある。輸送。実は一番ストレスかかるのが陸路の馬運車。ストップ&ゴーの前後の揺れが苦手。2歳馬の最初の関門が北海道からの輸送。輸送熱を発症プラス内地の暑さのダメージで肺炎を起こすお馬さんも。治る頃には筋肉落ちて、調教やり直し。ホントにね。出走してくる新馬全てを褒めて欲しい
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競馬あるある。返し馬で馬場入り。キャンターを始める前。観客席の方に顔を向けてトットコ速歩。「愛嬌振り撒いてる、可愛いー!」の歓声。実は違う。進行方向に顔を向けるとドンッと走り出しちゃうから。なだめている。「早く行かせろよオラッ!」「もうちょっと我慢してコッチ向いてて」って感じ。
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お馬さんあるある。ダートのレースで聞く「(馬が)砂を被るのを嫌がる」。少しだらしない様に聞こえる。けどコレは言い方が悪い。実際は「被る」なんて愛嬌があるものじゃ無い。何故平気な馬がいるのが不思議なくらい。大谷翔平が砂を握り至近距離から顔面に叩きつけた時と同じ衝撃と痛みよ(当社比)
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お馬さんあるある。「ズブい」 足が遅い事ではない。反応が鈍いこと。エンジンのかかりが遅いこと。ベテランの馬に多い。乗ってて疲れる。対策としては新人君を乗せたりする。未熟な操作に激怒してヤル気スイッチが入ったりする。「あの馬で掛かるなんて逆にスゲーよ」と妙な褒められ方をしたりする。
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お馬さんあるある。エルコンドルパサー話。実はたまに落馬して放馬してた。暴れた訳では無い。ちょっとした横の動きが速すぎた。けど賢い馬なので、放馬すると一周だけ気持ち良く走り、自分から戻って来る。その走りがホントに絶品。放馬してるのに「良い馬だねー」なんて言いながら鑑賞してたのは内緒
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お馬さんあるある。ナカヤマフェスタの凱旋門賞。悔しかった。ゴール前の映像。スローで延々と繰り返される。ズームされるフェスタの顔。食いしばる歯。悔しそうな瞳。縮まらない差。何かを叫んでいる様にも見える。負けたという事実。ロンシャン競馬場にある全てのモニターが何度も見せつけてきた。
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お馬さんあるある。春は恋の季節。普段可愛い牝馬も豹変。発情期は肉食系。積極的な受け入れアピール。新人スタッフは戸惑い照れる。おもわず視線をそらす人もいる。いやちゃんと見ておかないと。だからそういう意味じゃない。視線切らすと自分の身が危険なの。身体押し付けられたら圧死。ホントの昇天
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お馬さんあるある。もし貴方に信頼している人がいたとして、その人の為にどれ程頑張れる?そこに打算は?もし裏切られたらどうする?馬は信頼している人の指示だったら走り続ける。どこまでも。いつまでも。疑うことなく。限界を超えて絶命する瞬間まで全力疾走する。だから人が裏切っちゃ駄目なんだよ
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子供らが
無邪気に触れる
キミの亡き骸
ブログ更新しました
プーちゃんことプレストシンボリが永眠しました
30歳でした
御一読いただけると笑えます。
御熟読いただけると納得します。
御拡散いただけると功徳が積めます。
kashikoyama.blog.jp/archives/16157…
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お馬さんあるある。若馬に乱暴な乗り方をするスタッフ。勿論、騎乗停止。この馬が産まれてから今まで。関わった人達が積み重ねた信頼。それを貴方は今壊したんだよと説明。腐らず反省して一からやり直して欲しい。けど覚悟もいる。信頼を取り戻すには今迄の倍以上の時間がかかるから。そこは人も馬も。
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お馬さんあるある。異物を食べて吐く犬に毛玉を吐く猫。けれども馬って実は「吐き戻すことができない」。一度食べたものは一方通行。もしお腹にトラブルがあって滞れば、ドンドン渋滞してしまう。ウマの「腹痛」がとても怖い理由はコレ。飲み過ぎて吐いてるソコのあなた。吐ける身体に感謝しよう。
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お馬さん乗る人あるある。楽しみ方それぞれ。障害飛越が好きな人。馬場馬術を楽しむ人。自然の中で歩きたい人。走路でぶっ飛びたい人。全てに共通するのは。馬との関係の中で成長させてもらえる事。尊大な人には謙虚さを。不安に陥り易い人には自信を。馬は気が付かせてくれる。生き方を教えてくれる。