京都国立博物館の通常展示などで寄贈させていただいた南海太郎朝尊の短刀が多くの方の目に触れていただければ、私も大変に嬉しく思います。 作品番号188 短刀 銘 山城国幡枝寓朝尊
堀川国広「山伏打」の梵字 (左)「山伏国広」 ①地蔵菩薩:カ ②金剛界大日如来:バーンク (右)山伏打ちのもう1振 ③釈迦如来:バク ④阿弥陀如来:キリーク ⑤胎蔵界大日如来:アーンク ⑥金剛界大日如来:バーンク ⑦多聞天(毘沙門天):ベイ
「山伏国広」 彫物 不動明王(肉彫)の拡大 (埋忠展の展示方法では右側の画像に近く見えます) 右側は、四肢に力が漲り、顔には威厳すら感じられます。左手に持つ羂索や背後の火焔にも流れがあります。 同じ彫物でも光源の違いで大きく見え方や雰囲気が異なるのがお分かりいただけると思います。
単眼鏡で思い出した。 「膝丸」 太刀 □忠の銘をよく見てこよう。 古備前近忠(光忠の父)の作とも伝えますが、どうも「忠」の字が光忠の最初期銘のようにも感じられます。 むかしは備前光忠は古備前光忠と長船光忠の2人説がありましたが、現在は1人の同人説が有力です。
延宝四年本阿弥光常代金子十枚折紙 折り紙付き、という言葉があるくらいに刀剣の世界では本阿弥家の折紙(鑑定書)は現在も最も権威を誇っています 江戸時代の折紙が現代の幼児の粘土箱にピッタリのサイズなのは私にも理由は分かりませんが、折紙を折り曲げずに保管できるのでオススメです☺️ #100均
坂本龍馬が所持した「陸奥守吉行」の刀(京博蔵) 以前に、直線的な研磨を「刃取り」とツイートしましたが、 研師の方にお話しをうかがったところ古い「差し込み」の一種であるそうです。 戦前の昭和初年頃に流行した研磨方法のようです。 twitter.com/tsuruginoya/st…
国宝展のフライヤー 刀剣の画像は「三日月宗近」です。 東京国立博物館創立150年記念 特別展「国宝 東京国立博物館のすべて」 【会期】2022年10月18日(火)~12月11日(日) 【会場】東京国立博物館 tnm.jp/150th/project/…
その刀職の方も事前に刀の価値をよく説明して、研ぎの他に工作代の方が高くなる可能性は以前の持ち主にも再三、説明したそうです。 ただ、家に伝わった刀で、今後も保管する予定なので値段に関係なく仕上げて欲しい、ということだったのそうですが蓋を開けてみれば。。。
「童子切安綱」を所持した者におこる数々の悲劇は、この太刀に酒呑童子の怨念がこもっていて祟るという言い伝えがあります。 古伯耆安綱については観智院本に 「伯耆国小原安綱と書ク・・・・・主おきらふ(主を嫌う)」 とあることから童子切における様々な因縁話が生まれたといわれています。
東京都支部の観賞刀が並びました。 「京のかたな」展の出品刀が8振集まりました。 #16 太刀 国永(五条) #54 小太刀 吉光(藤四郎) #124 短刀 国広(包丁正宗写) #129 刀 肥前国忠吉 ※ #132 刀 日州実忠 #124 刀 丹波守吉道 #150 刀 用恵国包 ※ #157 刀 和泉守国貞 ※
(左) 松井江 (朱銘) (中) 桑名江 (金象嵌銘) (右) 相州行光 (朱書)※「行光」部分は金粉銘 朱銘(朱判とも):生ぶ茎無銘、またはそれに準ずる上作のものに本阿弥家が極めをしたもの 金象嵌銘:大磨上に極めをしたもの 朱書:生ぶ茎とは限らず大磨上のものもある。本阿弥家ではない
ようになってきます。 しかし、あまりそういった傷欠点よりも刀の良い箇所を見てあげてください。 欠点よりも刀たちの良い点をみてあげた方がきっと愉しめるのではないかと思います。
(発見届出済証が発行された後に、業者さんが県教育委員会での登録審査会の代行は可能です。その後に譲渡されてください) ・家屋や蔵がすでに更地でも事情を話せば警察も対応をしてくれるかもしれませんが、所轄警察署の管轄外での対応は不可となるでしょう。
南泉一文字は慶長16年(1611)3月28日、京都の二条城において徳川家康と豊臣秀頼の会見のさい、 家康は左文字の刀と鎬藤四郎の脇指を贈り、 秀頼は南泉一文字の刀と太閤左文字の脇指を家康に贈っています。 南泉一文字 一之箱(重要文化財) 太閤左文字 三之箱(国宝)
短刀はアクリルの刀掛けの受けに、さらにシリコンをおいてグリップ(粘着力)を高めるなど施策してあるそうでした。
研ぎ減って疲れてしまったもの、実戦で使用して傷が入ってしまったもの, 物打ちだけ欠けて減ってしまったものなどもあります。 なかには火災で焼けてしまって再刃されてしまったものもあります。 刀剣を数多く鑑賞されていて段々と見方が分かってきたり理解度が深まってくると、傷や欠点なども目につく
無登録の状態で日本刀を持ち運ぶ前に家主さんに相談して所轄警察署で発見届出済証を取得してもらってください。 刀剣が発見されて警察への届け出となると解体工事が中断したり、工事が遅れるのでこのようなケースが多いのだと思われますね。 警察署の担当も当日直ぐには対応ができないでしょうから
しかし、解体業者さんに正式な登録の手続き方法をお伝えすると殆どの方が「切断して土に埋める」 という答えが返ってきます… 刀剣が発見される機会に多くの接する可能性のある解体業者さんにも、新規登録の正しい手順を周知していかなければならないかもしれません。
もし、改善するとするならば ・高い位置ではなく低い位置へ展示 ・刀掛けの受け手を深くする (浅いと反対側に倒れる可能性あり。展示する角度と受け手の深さは反比例) ・平置きする。 ・テグスで巻いて落下防止 などなど
右耳には鈷杵(独鈷杵か三鈷杵)のピアス それに繫がる羂索の鎖を猪目(ハート型) 猪目は古くからみられ魔除けの意味もありますが、 戦いの神でもある猪にのった摩利支天の意味合いもあるのでしょうか、「武運長久」のように (と拙僧も推測してみました)
解体業者さんが家主さんより無登録の刀剣を無料で譲渡される。家主さんは所有権放棄。 しかし、発見された家屋や蔵もすでに更地で無い。 所轄警察署の管轄外に移動。 ↓ 発見届けも登録も不可。 「切断して土に埋めるしかない」に行き着きます。
短刀の展示で一番に怖いのはやはり軽いところなんですよね。
地鉄に潤いや艶が感じられるのは、研磨が行われた後に長年に渡って良いお手入れを施されてきた賜物であるのかもしれません。 下半には良い映りも鮮明にあらわれています。 刀剣は研磨された後、地鉄がだんだんと味わいが出てきます。 とくに古名刀では twitter.com/tsuruginoya/st…
幕末の名工:四谷正宗とうたわれた山浦清麿の墓は東京の四谷宗福寺にあります。 嘉永7年11月14日に42歳で亡くなりました。 命日の11月14日には毎年「清麿会」が催されています。
とうとう東京都では銃砲刀剣類登録審査会が新型コロナウィルスの影響で4月の審査会が中止となってしまいました。次回以降の審査会も開催は未定。 刀剣については再開されるまで発見届出済証と刀剣審査の受付案内書とともに保管になりますが、譲渡等は不可。 刀剣にとっても大変な時代になったものです