葛西伸哉 ラノベ作家(@kasai_sinya)さんの人気ツイート(リツイート順)

どの犯罪という訳でなく犯罪者の「××に影響された」は『一見納得しやすい理由』ほどしっかり検証しないと「責任逃れのための言い訳」「警察が調書にまとめるための定番の《作文》」として多用されている、故に後続の模倣者が再生産されるという可能性がある。
『メガトン級ムサシ』でも感じたけど「型・定番を適切に用いる事による高速高密度のドラマ」というやり口。『水星の魔女』は更に巧い。 いわゆる「凝った事をやりたがるアニメ」にありがちな「設定説明に終始して、アクションも人間関係の変化もない」みたいな回がない。
だから「個々人を、絶対の個人としてありのままに尊重する」のが必要。 公認多様性リストの分類項目を増やしていくのには限界もあるし「個人の多元性」の軽視や否定というリスクがもう現れている。
毎度のフィクション分解酵素の話とも関わるけど、フィクション受容経験が溜まると、作品を見て「ああ、私に予備知識がないからピンと来ないけど、この描写には何らかの元ネタなり文化的背景があるんだろうな(だから今はスルーして後で調べよう)」という判断できるケースが増える。
「悪によって力を授かったものが支配を逃れて正義に寝返り、自分と同種の敵と死闘を繰り返す」だと『タイガーマスク』もあるのよな。 twitter.com/koba200x1/stat…
『水魔』の「企業が戦争を取り仕切るのは時代にマッチしなくなった」という意見もあるけど、むしろロシアが「今さら前近代的な戦争を始めた」んだよな。 現実がフィクションを追い越したのではない。 大幅に時代遅れの愚行をフィクションでやったらバカだが、現実のバカは実行する。
『性的な表現』や、他人を一方的に性的対象と見る態度を批判する人が、敵対者を罵倒・揶揄する時に「童貞」「モテない」みたいな「性的な経験が人間の価値を決める」ど真ん中の言葉を使うのは支離滅裂ではないだろうか。
『タローマン』関係、好きか嫌いかで言えば好きだし、面白がっているけれど「野暮になっても構わないので、引くべき一線をちゃんと引こうよ」と思う。 知らんぷりをするのが粋、という文脈は現代では危険すぎる。
「男性の方が察して積極的に行動してほしい、するべき」というのは『女性が恋愛性愛に積極的、主体的であるのははしたない事である。リードされる側として振る舞った方が評価される』という事でもあり、旧弊として駆逐された方がいい恋愛作法じゃないかなぁ。
これ、最初の『ゴジラ』が戦争・核の恐怖をキャラクターに託したものだったのに「怪獣」というカテゴリが定型化したせいで忘れられてたのを、現代的に翻訳したとも言える。 twitter.com/BATI_NIGHTCAP/…
これ、道徳か実利かという二項対立の話ではなく「倫理や道徳という内心の問題を、現実的に補償する手段はカネになる」という事よな。 twitter.com/T2UDFSTpiRw7D4…
思えばゴルゴ13の「出自にはいろんな説があって、どれが本当か結局わからないし、今後確定する事もないだろう」は秀逸だよなぁ。 メジャーなキャラや世界に「複数の異説」を公式に並べて霧の中に入れてしまうというのは、もっとやっちゃっていいと思う。 twitter.com/nawokikarasawa…
主人公たちがズバリ海賊の『ゴーカイジャー』では、第一話で手持ちの宝石を売って地球の通貨を入手し、その金でカレーを食う描写がある。 「悪の帝国に逆らう海賊だけど、地球人から奪ったりはしない」というのをしっかり見せてる訳だ。
twitter.com/kasai_sinya/st… あと、直接民主制はこの問題に弱い。圧倒的にどうしようもなく不均衡を拡大する。
人種とか性別とかに比べると軽視されがちだけど「都道府県民性の消費」って『個人をカテゴリの色眼鏡で見る』という差別のど真ん中案件。 twitter.com/piroki_wod/sta…
「世界システムAIに干渉して必要な現象を引き起こす命令構文が経験則的にしかわからないので、丸暗記するしかない呪文になっている」という魔法体系みたいだ。 twitter.com/fladdict/statu…
集合愚というのは集合知の逆で「人が集まる事で個人の状態以上にバカになる現象」の事ね。 「大衆は愚か、エリートとは別」という話ではなく、むしろSNSによって「自他ともに認めるエリート」が集合愚に陥る様が可視化されてる。 twitter.com/kasai_sinya/st…
ウルトラマンジャック問題。 個人的な見解としては ・公式のキャラ名称は「ジャック」でOK。ただしそれぞれの世代の人が「ジャック」と呼んだり「新マン」と呼んだりするのにはお互い寛容でありたい。 ・作品タイトルは『帰ってきたウルトラマン』であって、これを改変するのは止めて。
→ けどそれが「ジャンルのお約束にツッコませないための言い訳」(マイナスの軽減、巧くいって0点)ではなく「その設定だからこその魅力」(プラスの獲得)に持っていくのは難しいのだ。 →
『シン・仮面ライダー』のドキュメンタリー。実際の作品観た感想としては、庵野監督がスタッフを威迫して想定外の何かを引き出そうとしたというより、実は庵野自身に明確な展望や完成像のイメージが出来てなかったんじゃないかという気がするんだよなぁ。
アニメにおける人型機動兵器の扱い。 実は結構賢いのが「何故人型なのか」「どういうメリットがあるのか」とか一切説明せず、いきなり空戦も海戦もMSでやった『ガンダムW』じゃないだろうか。 下手に理由をつけてボロを出さない、問答無用。
「管理・支配は絶対の悪であり、それに反抗するのは無条件に正しい」みたいな無邪気さは減ったけど「抑圧に立ち向かう物語」自体は別に滅んでないんじゃないかなぁ。
ただ、「政党政治でざっくり党が方針を決めてそれに従い利害関係が付属する。選挙で勝つと裁量が圧倒的に大きい」ままではなく、個別の問題についてきめ細かい意見収集をするツールとしてはネットはまだまだ活用の余地はあるかも。
面白いのは、日本だと「特定の悪や人知を超えた驚異ではなく一般の犯罪や災害とも戦い、世間に存在を認知されているヒーロー」が公務員なのね(しかもロボ含む)。 『ウインスペクター』1話では出動するウォルターに子供が手を振って声援を送るのだ。
→ 現実には「他者の権利や尊厳を侵害する事でしか達成できない欲望・願望は無制限には認められない」という線は引けると思うのだけど、それさえ単純ではない。