非常に面倒くさい話をすると「ステータスやシステムが厳密に決まっていて、そのルールに基づいて物語が進むゲーム風のフィクション」というのはそもそも「テクスチャはファンタジーだがストラクチャはSF的」とも言えるのだよな。 その世界の内部として「不可思議な」「奇跡」は起きないのだから。
『ガンダム』、既に「一年戦争でガンダムタイプがボロボロ実戦投入されてた」みたいに「第一作の描写」を否定するようなのが《公式設定》《常識》になってるからなぁ。
長年創作をやってて、創作の講師経験もある立場で言うと、発信・受信の双方の経験値が乏しい人ほど《着想の斬新さ至上主義》と《自分の着想の凡庸さを認識できない傾向》を抱きがちという印象はある。 twitter.com/MANZEMI_bot/st…
ロボットアニメ史を「ロボットアニメ」の流れだけで見ているとわからない事が「メカアニメ」とか「アニメ全般」とか「特撮・人形劇含むテレビまんが全般」とか「映画や一般ドラマ含むメディアフィクション全般」とかで見えてくるケースは、まあある。
これはあまりに「現実をドラマタイズしたがる悪しき見方」という自覚はあるけど『ガンダム』一作目における「宇宙における空気の大切さ」の描写(と比較すると重力関係は曖昧)の原点として「監督の父が、与圧服の開発に携わっていた」というのはストンと落ちる話ではある。
『シン・仮面ライダー』のドキュメンタリー。実際の作品観た感想としては、庵野監督がスタッフを威迫して想定外の何かを引き出そうとしたというより、実は庵野自身に明確な展望や完成像のイメージが出来てなかったんじゃないかという気がするんだよなぁ。
『シン・ウルトラマン』もそうだったけど『シン・仮面ライダー』における諸々のオマージュや小ネタも「原典を知ってると美味しい加点」であっても「知らないと意味不明」ではないんじゃないかなぁ。
困った事にこのテーゼ、何度か言及している「静的少数者を尊重せよと主張する時、ネクロフィリアやズーフィリアの尊厳は、同性愛者と同様同等に守られるのか」という問題と地続きなんだよなぁ。 →
惚れた腫れただの権力の奪い合いはガキでもやらかすけど「社会に対する(職業人としての)責任」はまさしく大人の領分だから『シン・ゴジラ』の切り口は適切だし、好評だったのよな。 twitter.com/suna_kago/stat…
変な言い方になるけど。 均質性が高いからこそ「よそ者」や「混血」が排除されるのが問題になる日本と、そもそもが移民国家&過去の奴隷制で人種や民族の坩堝だから「同胞」のレンジがアプリオリでないアメリカで「普遍的人権」を推進する時に有効なのは同じメソッドではないだろう。 twitter.com/yodobasiend/st…
「富野監督のシャア」って執念深い復讐鬼じゃなく「才覚が有り余っている、定見のない機会主義者」だよなぁ。 《やはり》ザビ家は許せんと《わかった》なんて、確固たる意志の持ち主の口から出る言葉じゃないよ。 twitter.com/EMBsince1982/s…
「男性の方が察して積極的に行動してほしい、するべき」というのは『女性が恋愛性愛に積極的、主体的であるのははしたない事である。リードされる側として振る舞った方が評価される』という事でもあり、旧弊として駆逐された方がいい恋愛作法じゃないかなぁ。
思春期に美少女漫画の勃興を目撃したワシが既に還暦目前だからね。 ワシ自身は独身子無しだけど80年代オタク草創期の「次世代」が成人してクリエイターになってる例なんてなんぼでもあるだろう。
フィクションの設定を考える時に必要なのは「キャラが屋上から落ちても死なないように安全ネットを張ろう」であって「キャラが間違って落ちないように屋上には出られないようしよう」ではないのだ。
ヒーローと権力の関係。 興味深いのは国産特撮ヒーローで『ゴレンジャー』以前は「公的機関に(非公然でも)公式に属している変身ヒーロー」はいないという事なんだよな。
ライダーに、ウルトラに、MCUに憧れててその未知を選んだ消防士や自衛官や警察官や教師やソーシャルワーカーがいて、その延びた5分に間に合って手を伸ばして、諦めずに生き延びた子供を救い出せた例はあるんじゃないだろうか。 →
これ、ルパンは「大切な人のために頑張る、攻める側」でパトレンは「社会のために働く、守る側」だから、子供が前者に感情移入しやすくて大人が後者に肩入れするのは自然な帰結だったんだよなぁ。 twitter.com/koto_30ban/sta…
→ ものがたりには「それしかできない」けど「それならできる」んだ。 現実には「誰ひとり零さず助けるヒーロー」なんていないけど「誰かひとりでも助けたいと頑張る、ヒーローに 憧れた人たち」はいるし、そういう現実の人を生み出せるんじゃないか。
アニメにおける人型機動兵器の扱い。 実は結構賢いのが「何故人型なのか」「どういうメリットがあるのか」とか一切説明せず、いきなり空戦も海戦もMSでやった『ガンダムW』じゃないだろうか。 下手に理由をつけてボロを出さない、問答無用。
ファンタジー世界にダーウィニズムが適用できるとなると、現実地球史では成立しなかった「直立二足歩行の他種多用な知的種族の共存」が適応的である世界という事になるんだよな。 ゴブリンがオーガやトロールとの生存競争に敗れて絶滅しなかったのは何故か? twitter.com/ogawaissui/sta…
これ、現状のファンタジーの基本イメージが(根っこにトールキンがあるとしても)「アメリカ人のイメージ」によって作られたというのもあるのかも知れない。 いわゆる冒険者は「既知領域で戦う傭兵」だけではなく「フロンティアを切り開く挑戦者」でもある。 twitter.com/wantan_tabetai…
選挙万能思想で「政権取った多数派は何やってもいい。少数派は無視していいゴミ、あるいは排除すべき敵」という態度が蔓延すると選挙が《有権者との対話》として機能しないので、テロを起こす動機は強まるんじゃないだろうか。
興味深い話だけど「母集団が、そもそも映画を観ない」という可能性を考慮する必要があるな。 「映画を観ないから当然シンも観ない」と「映画はよく観るけどシンは対象外」では意味が違う。 twitter.com/morito_0000/st…
日本で、特殊な能力者を育てる学校で、多分最もポピュラーな原作は『忍たま』。 twitter.com/m_nsc/status/1…
もうひとつ。 最後に「元気」を集めるのは「社会から隔絶された純粋な戦士」である悟空だけでは無理で「世間に認知された名士」であるサタンの呼びかけが必要だったのだ。 ブゥ編は少年漫画ヒーローの理屈では不可能な事を「大人」が補ってくれる物語である。 twitter.com/Count_Down_000…