276
「管理・支配は絶対の悪であり、それに反抗するのは無条件に正しい」みたいな無邪気さは減ったけど「抑圧に立ち向かう物語」自体は別に滅んでないんじゃないかなぁ。
277
「オタク世代論」をする時(それが何故、いつ頃かは、私には同定できないけれど)、80年代の『ファンロード』的な「ジャンル、性別の越境が当たり前だった時代」と現在の「他ジャンル蔑視が当たり前の時代」の変遷というのは考える必要があるんだろうな。
278
個人事業主との契約だから雇用じゃなく、従業員としての福祉を考慮しなくていい。
登記はタックスヘイブンだから法人税その他は払わない。
そういう「技術」ばかりが当たり前になっている。
279
そういや『星矢ビギニング』ってあれだけスクリーン数抑えてるのに入場者特典とかはやってないんだな。
その点でも、いささか仕掛け方がチグハグなんじゃないだろうか。
「車田正美描き下ろしビギニング版聖衣ポストカード」とか配ればよかったのに。
280
それどころか、例えば「80年代にガーナで作られた番組」みたいな、素人には裏取り自体が難しいネタをやられて、しかもそれがセンシティブなもの(差別や偏見を煽ったりとか)だったら?
281
むしろパイオニアである『マジンガー』では丁寧に描かれて、後継作品の「様式化」によって削り落とされた部分を再発見したのが『ザンボット』や『ガンダム』なのではないかとずっと考えてる。 twitter.com/yumeyaZF/statu…
282
これ、ミニスカの下のスパッツとか「ズボン」とかと一線を画するのは「本来は見せてはいけない下着」という文脈は保持したままなのよね、男性用トランクス。
283
「ここに描かれているキャラは、たとえ属性に共通点があっても《あなた》ではない」
「目の前にいるこの個人は、たとえ属性に共通点があっても《キャラ》ではない」
自他を尊重する人権教育が足りてないから、必要もないのに傷ついたり、無神経に傷つけたりする奴が出てくるんじゃないか。
284
これもまあ好みの話なんだが。
メディアコンバートの巧拙を「原作愛の有無」みたいな話にするのはどうよと思う。
愛なんぞなくてもプロとしての責任感と能力があればクリアできる問題なので。
285
これ、裏返せば「創作・フィクション受容以外の趣味や経験が乏しい奴」は手札が根本的に少ないという話でもある。
「アイドルアニメが好きな奴」と「アイドルのおっかけやってる奴」では情報量や解像度や体験したディテールに差が出てしまう。 twitter.com/ichiro_sakaki/…
286
何度も言ってるけど「科学の進歩も人権の制限もなしに、現状で実行できる少子化対策」として「男女とも20前後は出産子育てを優先し、それから大学進学や就職をした方が有利な社会制度設計」だと思うのだよな。
《常識》という最大最強の障害があるのだが。
287
我が子の「教育を受ける権利」を否定し、見世物にして稼ぐ親って、大きく括ればカルト二世問題と同じで「家族の絶対視、密室性」に起因するんだが、じゃあ現状で「家族」に変わる信頼できるシステムがあるかというと結構悩ましい。
288
毎度の話だけど「地方」と言った時に
・関東、関西圏の外縁
・道県庁所在地、あるいはそれに次ぐ主要都市
・大学などがない規模の「市」
・地元で食料品日用品が買えるレベルの町村
・限界集落やそれに近い過疎地
なんかが一緒くたにされがちだよなぁ。
289
面白いのは、日本だと「特定の悪や人知を超えた驚異ではなく一般の犯罪や災害とも戦い、世間に存在を認知されているヒーロー」が公務員なのね(しかもロボ含む)。
『ウインスペクター』1話では出動するウォルターに子供が手を振って声援を送るのだ。
290
主人公たちがズバリ海賊の『ゴーカイジャー』では、第一話で手持ちの宝石を売って地球の通貨を入手し、その金でカレーを食う描写がある。
「悪の帝国に逆らう海賊だけど、地球人から奪ったりはしない」というのをしっかり見せてる訳だ。
291
小学館が強力なのは「てれびくん」→「コロコロ」→「サンデー」→各種青年誌という《導線》を維持してる事だよなぁ。
講談社は「ボンボン」が途切れてる。 twitter.com/MANZEMI_bot/st…
292
怪獣やヒーローというものが確立する前の時代。
「誰も見た事のない、想像を超えた姿を現出させよう」という一点で空想特撮映像と前衛芸術が結びついたのはある意味必然だったんだよな。
293
「悪によって力を授かったものが支配を逃れて正義に寝返り、自分と同種の敵と死闘を繰り返す」だと『タイガーマスク』もあるのよな。 twitter.com/koba200x1/stat…
294
同業者先輩によく言われた話。
「設定や考証の甘さ雑さが気になるのは、キャラやプロットの引力が弱いから、そのあたりに視線が向く」
「よく考えたらおかしい話でも、読んでる間観ている間に《よく考える暇》を与えなければ勝ちだ」 twitter.com/CRwVUTh6Xjn2eG…
295
モキュメンタリー的な手法においては無様であっても、ちゃんとネタばらしする責任があるのが現代ではないのか?
野暮を責めない、嘆かない、嗤わない方が「より成熟した粋」という時代。
296
というか、こういう「起こりうるバグ、不具合」を想定して洗い出し、対策を考えるのが知性だよなぁ。
感情論のぶつけ合いじゃなくて。 twitter.com/inoken0315/sta…
297
むしろ「フィクションだと明記されているのを承知の上で、許される場では一端それを棚上げして《事実だったフリ》を楽しめる」粋というべきか。
ネタばらしされた程度で《事実だったフリ》を止めるのが野暮なのだ。
298
で、面倒くさいのは「運動のための少数派の結束」というのは少数派の中での多様性を否定・軽視したり、少数派内のさらなる少数派を弾圧したり排斥したりというリスクがある。
いないものとして扱ったり、裏切り者として石を投げたり。
299
だから「個々人を、絶対の個人としてありのままに尊重する」のが必要。
公認多様性リストの分類項目を増やしていくのには限界もあるし「個人の多元性」の軽視や否定というリスクがもう現れている。
300
ただ、「政党政治でざっくり党が方針を決めてそれに従い利害関係が付属する。選挙で勝つと裁量が圧倒的に大きい」ままではなく、個別の問題についてきめ細かい意見収集をするツールとしてはネットはまだまだ活用の余地はあるかも。