すずもと(@aruto250)さんの人気ツイート(古い順)

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本を読んでいると怒られるという話、そりゃ人前で本を読むと言うこと自体が「私は今目の前にいるあなた方に興味はなく、あなた方との対話を通じてこの集団の文化や規範を学ぶ気もありません。別の集団の文化や規範を学んでここを去りたいです」という意思表示でもあるのだから良く思われるわけがない。
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「3ヶ国語ができて博士で教授で理論的思考とデータ解析はお手の物の私は総理大臣を即日引き受けられる」という発言を見たが、強烈な自己効力感と自意識に目眩がする。「賢明」を善と、「愚か」を悪と混同し、不合理な人間を冷遇することに何の痛痒も感じない施政になるだろうことが容易に想像できる。
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また「夫が家事育児にコミットし過ぎると却って妻が不満で一杯になる」という話が流れてくるけど、先日話題になった「女性は責任を回避できない人を地位の劣る人物と認定する」という話と考え併せると「夫が育児の責任を妻から自分に移転し過ぎると劣位の人物と見なされる」ということになるのかな。
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「91年生まれ大反省会」とやら、自分の嫌っている思想をあえて背負ってからの「反省という態度」という自罰をアピールして点数稼ぎ、「私はこちら側の人間です」というシグナリングが大変に見苦しいな。そうやって「先生からのお引き立て」を期待するあたり、いつまで「教室の生徒」をやっているのか。
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逆にもし本当に「学問といえば受験勉強、フェミニズムはヒステリー、社会運動は危険、資本主義は疑えないもの」などというものの見方を疑うことなく取り込んでいたのだとしたら、悪い方に社会性が高過ぎて、今回の「反省」とやらも単なる社会性の表れ(社会の風見鶏的挙動)にしか思えないな。
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そういう人間の「しっかり毒出し」などという物言いのなんと薄っぺらく虚しいことか。それまで入っていたものを「毒出し」しては別の何かを吸い込んで、時代に応じて中身が出たり入ったりするだけの空っぽの入れ物でしかないんじゃないですかね。
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「疑う」ということを知らず、しかし「疑うことが大切だ」と教えられたら、今度は「どう疑うか」については教えられた通りにしか疑えない。点数が高くなる「疑い方」が「正解」なのだということしか分からない。自分の中から発した何かと外界にあるものをぶつけるという疑い方ができない子供の仕草だ。
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世直ししたくて「自分は大丈夫だけど皆さんは毒されているからしっかり毒出ししましょうね」と言うならそういう態度が反発と解決のどちらに作用するか考えた方が良さそうだし、世直しよりも「価値観を同じくする仲間や権威」への自己PRや選民意識の方に重心があるというなら…まあいつものことですね。
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表現の自由が話題になると、よく「内心の自由はあるけど、それを少しでも口にしたり表に出したらアウト」と言う人が現れるけれど、そうした人は本当に内心の自由を認めているのだろうか。単に内心を取り締まる方法がないから渋々認めているだけで、可能なら取り締まりたがっているように見えるのだが。
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京アニ事件というやつ、個人的には「人間の価値」というものの差を思い知らされる事件だったのだけど、事件を評価するにあたり誰に同情するかという点において有無を言わさない絶対的な正義があり、特にクリエイターは、その正義でない方への同情を描き得まいという諦めみたいなものを抱いてしまう。
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これは反感を買わないような表現にすることが難しいのだが、あの事件はクリエイターという存在の悲劇性や聖性を一段と高める作用を及ぼしたと思うし、クリエイターのナルシズムをも高め、嫌らしい表現をすれば「私たちクリエイターは正義。がんばる。」的意識の醸成をより進めたのではないか…と思う。
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クリエイターの自意識は「オタク」「暗い」「いつまでそんなことしてるの」という周囲の無理解に耐えて頑張った記憶を核に、経済的に不安定な立場と相まって弱者意識と(自分は才能がないという認識に基づく)努力による能力主義が強く、ナルシズムやネオリベグローバリストの匂いを感じてしまうのだ。
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これはクリエイターの経済的な(必ずしも収入の少なさという意味ではなく)不安定さも良くないと思うのだけど、「大ベテラン」「頂点の一角」くらいの位置を占めていてさえ「私なんてほんと弱者」という態度を取るのを見ていると、権威を帯びながら「反体制」をするロックやパンクを彷彿としてしまう。
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このあたり、いつの間にか地位や権威をまとい「親分」としての貫目が求められる立場まで来てしまったにもかかわらず、「弱者」「被害者」「反体制側」という自己認識を改めることが難しいためにねじれや歪みを生じてしまっている現代的なあれやこれやと同じ軌跡を辿っているのだろうな、と思わされる。
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事件の犯人が創作者かはともかく、少なくとも創作者になりたくてもなれない苦悩や狂気の果ての凶行だったことは間違いないと思うのだよな。だからあの犯人はクリエイターになれた人間にとってもあり得た自分のはずなのだけど、クリエイターに害をなす存在である以上それが同情的に描かれることはない。
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最近の救い主は石打ちの刑に行きあっても「あなたたちの中でこの者に石を投げなかった人は、この者と同じ罪を犯したことがあるものとみなします」と言われるので、潔白を証明するために皆こぞって石を投げつけるし投げられた方は死んでしまう。 twitter.com/fumin_kamin/st…
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90年代サブカルの流れを聞いて、確かに当時はその界隈に「いじめを自慢げに語れる空気があった」ということは分かったけど、「当時はそういう空気に乗った方が得だから悪趣味に振る舞っただけ」だとすると「今はいい子にする空気に乗った方が得だからいい子に振る舞ってるだけ」なのも分かってしまう。
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@MasaSomiya 日本語ですとこちらで紹介されている事例のようですね。 【m3.com】NEJMにレター、生後5週児・入院3日で希少遺伝性疾患を同定 m3.com/open/clinical/…
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「ゆがんだ認知の下に発せられる本多氏の言動から、WTに参加した多くの方が心身ともに苦しめられた」と、またしても「認知の歪み」という言葉が「我々と価値観の一致しない・反社会的な・おぞましい」という意味で使われている。完全に「お上品な差別用語」になっている。 sankei.com/article/202107…
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それにしても、「WTに参加した多くの方が心身ともに苦しめられた」という物言いは、いったいWTというものに何を期待していたのか。「おぞましいものを排除するためなら議論を尽くし境界をはっきりさせるなどという手続きを遵守する必要はない」という価値観の一致を確かめ合い結束を高める儀式か。
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「同じ意見の人同士が集まって自分たちの正しさを再確認する機会」「ここまでやっちゃってもいいよねという空気を仲間内で醸成する機会」をWTだと思っているなら、それってつまり「赤信号みんなで渡れば怖くない」的に、互いの顔色を見ながら段々と箍が外れ先鋭化していく過程に他ならないのでは。
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この数日、何度目かの「仮面ライダー/戦隊ヒーローの主役を女性にしろ」的な話題がTLに流れてくるけれど、毎回毎回、新規IPではなく男児向けの象徴として確立済みの作品に拘る点がどうも、その動機は「支配欲」なのではないかと穿ってしまう。「あの大物を私たちの価値観で覆ってしまいたい」という。
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実際すでに女性の仮面ライダーや戦隊メンバーが主要キャラとして登場してはいるが、なぜ主人公でなければならないのかというと、「ここらで華が欲しいな」みたいな扱いではダメだということなのだろうとは思う。女性が主役になれる社会を男児に受け入れさせろ、作品の主役にすれば目もそらせまい、と。
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プリキュアのレギュラーメンバーに男性を(スーパー戦隊のように)出せば良いのではとも思ったが、それではダメなのだよな。男児の見ているものに手を突っ込んで従わせなければ「教育」にならない。それに恐らくプリキュアは「女性専用車」でなければならないのではないかな。男性の入れない安全地帯。
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個人的には全員男性のスーパー戦隊になったとしてもプリキュアと条件は同じなのでは、くらい思うのだけど、まあ男性は「ここらで華が欲しい」という欲求を無視できないのでそうはならないのだよなあ。