すずもと(@aruto250)さんの人気ツイート(新しい順)

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クリエイターの自意識は「オタク」「暗い」「いつまでそんなことしてるの」という周囲の無理解に耐えて頑張った記憶を核に、経済的に不安定な立場と相まって弱者意識と(自分は才能がないという認識に基づく)努力による能力主義が強く、ナルシズムやネオリベグローバリストの匂いを感じてしまうのだ。
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これは反感を買わないような表現にすることが難しいのだが、あの事件はクリエイターという存在の悲劇性や聖性を一段と高める作用を及ぼしたと思うし、クリエイターのナルシズムをも高め、嫌らしい表現をすれば「私たちクリエイターは正義。がんばる。」的意識の醸成をより進めたのではないか…と思う。
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京アニ事件というやつ、個人的には「人間の価値」というものの差を思い知らされる事件だったのだけど、事件を評価するにあたり誰に同情するかという点において有無を言わさない絶対的な正義があり、特にクリエイターは、その正義でない方への同情を描き得まいという諦めみたいなものを抱いてしまう。
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表現の自由が話題になると、よく「内心の自由はあるけど、それを少しでも口にしたり表に出したらアウト」と言う人が現れるけれど、そうした人は本当に内心の自由を認めているのだろうか。単に内心を取り締まる方法がないから渋々認めているだけで、可能なら取り締まりたがっているように見えるのだが。
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世直ししたくて「自分は大丈夫だけど皆さんは毒されているからしっかり毒出ししましょうね」と言うならそういう態度が反発と解決のどちらに作用するか考えた方が良さそうだし、世直しよりも「価値観を同じくする仲間や権威」への自己PRや選民意識の方に重心があるというなら…まあいつものことですね。
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「疑う」ということを知らず、しかし「疑うことが大切だ」と教えられたら、今度は「どう疑うか」については教えられた通りにしか疑えない。点数が高くなる「疑い方」が「正解」なのだということしか分からない。自分の中から発した何かと外界にあるものをぶつけるという疑い方ができない子供の仕草だ。
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そういう人間の「しっかり毒出し」などという物言いのなんと薄っぺらく虚しいことか。それまで入っていたものを「毒出し」しては別の何かを吸い込んで、時代に応じて中身が出たり入ったりするだけの空っぽの入れ物でしかないんじゃないですかね。
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逆にもし本当に「学問といえば受験勉強、フェミニズムはヒステリー、社会運動は危険、資本主義は疑えないもの」などというものの見方を疑うことなく取り込んでいたのだとしたら、悪い方に社会性が高過ぎて、今回の「反省」とやらも単なる社会性の表れ(社会の風見鶏的挙動)にしか思えないな。
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「91年生まれ大反省会」とやら、自分の嫌っている思想をあえて背負ってからの「反省という態度」という自罰をアピールして点数稼ぎ、「私はこちら側の人間です」というシグナリングが大変に見苦しいな。そうやって「先生からのお引き立て」を期待するあたり、いつまで「教室の生徒」をやっているのか。
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また「夫が家事育児にコミットし過ぎると却って妻が不満で一杯になる」という話が流れてくるけど、先日話題になった「女性は責任を回避できない人を地位の劣る人物と認定する」という話と考え併せると「夫が育児の責任を妻から自分に移転し過ぎると劣位の人物と見なされる」ということになるのかな。
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「3ヶ国語ができて博士で教授で理論的思考とデータ解析はお手の物の私は総理大臣を即日引き受けられる」という発言を見たが、強烈な自己効力感と自意識に目眩がする。「賢明」を善と、「愚か」を悪と混同し、不合理な人間を冷遇することに何の痛痒も感じない施政になるだろうことが容易に想像できる。
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本を読んでいると怒られるという話、そりゃ人前で本を読むと言うこと自体が「私は今目の前にいるあなた方に興味はなく、あなた方との対話を通じてこの集団の文化や規範を学ぶ気もありません。別の集団の文化や規範を学んでここを去りたいです」という意思表示でもあるのだから良く思われるわけがない。
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まあ、もし本当に簡易な装置で実現できるようになった場合、まずは前線の兵士から恐れを取り除いて適切な行動を取れるようにする、といった軍事的な分野から適用されていくのだろうけれど。「薬漬け」のイメージもないしな。幸福感に満たされて戦う恐れを知らない兵士のニーズは強かろう。
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イメージとして念頭にあったのはアメリカの学生やビジネスマンの中にはSSRIやらアンフェタミンを服用してハードワークに耐えることが常態化してしまっている人がいるという話なのだけど、人間が何というか「競争の器」になってしまう、しかし社会がそれを求めれば応じざるをえないという構造を感じる。
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例えば脳に電極を刺さなくてもヘッドギアみたいな装置で同様の「治療」ができるようになったとして、その装置を付けた状態で(装置がなければ鬱になってしまうような質や量の)労働に従事することが当然な世の中が来るだろうか。この装置で競争に有利になるならみな装着してしまうのではないか。
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脳に電極を刺して刺激することで重度の鬱からでも「喜びに満ちた状態」になることができ「安定した精神状態を維持し、両親の介護を精力的に行っている」という記事を見たのだが、この「治療」が自由にできるようになったとして、是正されるべきは「鬱になるような状況」と「鬱」のどちらなのだろうな。
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昨日あたりから、性交同意年齢の引上げに反対する人間を「顔を上気させ目を血走らせ息を荒げた髪の薄いおっさん」として描いた絵が回ってくるのだが…これはどちらの側にも言えるけれど、対立する意見の持ち主を(自分が)嫌悪や軽蔑を催すような人物に仮託する主張は、自分の言葉の価値を下げますよ。
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@wak 個人的には言語化して共有したくないというより、言語化することによって失われてしまう何か、言語(日本語)という箱に納めるために削ぎ落とされてしまう部分に含まれる何かを大事にしたいのだと思っています。これは共有しなくとも内心で言語化するだけで起きてしまうし、まして借り物の言葉では。
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「現金の入った給料袋をドンと置く姿に夫の威厳を保つ効果があった」という話を「そんなことで威厳が変わるわけがない。情けないのは本人の問題だ」とバカにするような人の中にも「クレジットカードはお金を使っている実感がないのでつい使いすぎてしまう」という警句に同意する人は少なくないのでは。 twitter.com/Sapiensism/sta…
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今更だけど、今すぐリタイヤしても生活に何ら困らないプロスポーツの60億円プレイヤーがうつで広く同情を集める一方、生きるために仕事をやめるわけにいかない収入の人間が、うつになっても誰にも同情されず責苦を負って働き続けていることを考えると、人間の価値の差とは一体何なのかと考えてしまう。
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「母と息子のお泊まりデート」「息子はママの小さな彼氏」は冗談だからセーフでも「父と娘のお泊まりデート」「娘はパパの小さな彼女」は冗談でもアウトになるのだろうな。 しかし息子を小さな彼氏に仕立てたがる女性ほど、異性としてのマザコン男に対する攻撃性が高そうな気がするのは偏見だろうか。
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90年代に蛇蝎のごとく嫌われ、誰からも何一つ同情されず無制限に攻撃して良いものとされていた「マザコン男」が、30年の時を経て再び産み出されようとしている。「母親の彼氏」として調整された少年達が、10年後20年後に異性からどのような評価を受けることになるのかを憂いてしまうのだが…。 twitter.com/ponyobeginners…
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要は「私が評価されたいと思っている人々から、あなた方の作ったものによって私が評価されたいので、そのようにできるものを作れ」という注文なのだろうが、まあ創作のできる人に纏わりついて「私の思い付いたものを作って欲しい。いや作るべきだ」と言い募るのは十代のうちだけにしておきたいな。
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「日本のクリエイターが作るものは世界のスタンダードから遅れている」という話、現に世界で通用しているものがそうではないように見えているところが興味深いのだが、これは「こんなものでは私が認めてもらいたいと思っている相手には評価してもらえない」ということで、見ている先が違うのだろうな。
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その夫の造型は明らかに「理解のある彼くん」であり、good dad戦略しか取れない男性の宿命が表現されているようにも思える。浮気は夫がgood dadとして要求水準を満たさないせいと説明されており、good geneはgood geneであるだけで価値があるのに対し、good dadは行動で価値を証明し続ける必要がある。