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「データが石油」って例えに基づくと、そこから合成繊維とか合成樹脂、あるいは生成された燃料使う内燃機関を生み出すとか、さらにはそうした素材を便利に使いこなす最終製品作ってはじめて価値が出る。データについても素材の方はだいぶ揃いつつあって、今やるべきは最終製品をどう作るかだと思う。
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おそらくスポーツに限らず、「同じ努力で成長しやすい」人が何かに成功した際、その人が努力してないわけでもないし、「努力は自分を裏切らなかった」という実感もウソではない。だからと言って自分より成果の劣る他人に対して「努力が足りない」と考えるのは陥りやすい罠だ。
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統計学や機械学習身につけるのに「まず○○を最初にしっかり勉強した方がいいんですか?」という質問にはたいていNoと答えてる。「何かわからんけど知りたい結果に関係がある項目見つかった!」とか「何かわからんけど正確に予測できた!」みたいな感動後回しにすると独学者は大抵挫折するので。
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なお同様な感じでスタートアップ界隈でよく言われる「ゼロから1を生み出す」みたいな表現についても、1つの偉大な発明を整理すると色んな構成要素や思想的背景や文脈で出来上がってたりするし、普段から0と1の間にある小さな数について認識の解像度あげて行こうぜって個人的に思ってる。
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アパレル業界、ZOZOスーツのこととか議論するより先に、取りあえず顧客ごとのサイズ(S/M/LとかスーツでもYA体の何番とかそんな粒度)と、いっぺんやった裾上げ時の股下データだけ記録しといてオンラインで簡単に「同じ感じのやつもう一着」ってポチれるようにしてほしい。
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こういうギャップって今も存在していて、例えば新規事業のアイディアを募っておきながら、極めて理に叶った素晴らしい企画書が出てきても「成功事例を見たことがないから」みたいな理由で却下する人がいるんですけど、もともと人類こういう人が多かったと考えればまあしょうがないよね。
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オバマ元大統領やスティーブジョブスが毎回同じような服着てるのも、「意志決定の回数節約する」ってメリットあるんじゃないかって言われてて、彼らですらそうやって気をつけてるくらいなので、みんな色んなものルーチン化して、色んなこと人に任せて、優先度の低い我慢やめた方が良さそうである。
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河野大臣のお陰なのか、行政との書類やり取りでハンコ廃止の流れになってるのはいいんですけど、その代わりがdocusignとかcloudsignとかの電子契約ツールじゃなく「物理的な署名」になってるのコレジャナイ感ありませんか。結局まだまだ我々印刷してスキャンしてPDF送り返すことになるんですか。
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風邪と同様に、完璧な予防策や特効薬が存在しないし、完全な封じ込めは難しい。一方、ちゃんと手を洗って、病気になったら外出せず、肺炎まで行かないならとりあえず水分とって休めばいいとか、風邪への対処が有効に機能するって考えられる。このへんがコミュニケーションギャップになのではないかと。
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呼吸器系パンデミックに対して我々に出来る対策として推奨されてるのは
・手洗い
・咳エチケット
・病気になったら家にいる
の3点であり、未確定な情報拡散してムダに世の不安煽るくらいなら、その時間とりあえずプロがやってるガチな手の洗い方とか練習してた方が有益そう。youtu.be/z1OV4gLt14c
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「努力は報われる」というよりも「努力はアドバンテージになりうる」というのが正しいんだと思う。どんな人でもできることを人と同じようにやってても何の差別化にもならないけど、人がやるべきことをためらってるようなことをたくさんやれば、それだけでたいていの競争は有利になる。
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日本の大学が新入生にコンパ生活させてほんの一ヶ月前まで出来てたはずの英語や数学の学習習慣をリセットしたり、日本の会社が新入社員をビジネスマナー研修と飲みニケーションで拘束してほんの一ヶ月前まで出来てたはずの卒論書くスキルリセットしたり、けっこうもったいないことしてませんか。
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学生時代にパンデミックの概念学んだ際には「すごい感染力と致命率でバタバタと人が亡くなっていく危機的状況」みたいなシナリオがよく描写されていて、たぶんCOVID-19みたいなタチの悪さは専門家的にもけっこうな想定外だったのではないかという気がする。
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日本人だったら子どもに「頑張ったね!」って褒めるような状況で、英語圏の人が「君はリスクテイカーだね!」って褒めているところを目にしたんですけど、こういう細かい言葉の差が積み重なって文化ができていくのだろうか。日本人、頑張るだけじゃなくリスクテイキングを褒められるようになればいい。
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もしかすると中のどなたかが急に調査されて苦し紛れの言い訳として思いついただけなのかもしれないけど、医療にエビデンスが求められる現代において、うっかり一番最悪の言い訳を選んでしまった感がある。
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若い頃、「二営業日ほど前までにご連絡頂ければ何とか対処しようがあったのですが…この度はお力になれずたいへん申し訳ありませんでした」と仕事のムチャな要求をお断りした経験あるんですけど、これひょっとしてめちゃくちゃ丁寧に言い換えた「一昨日きやがれ」という表現にならないか。
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統計が、というか数量的な思考がなぜ大事かというと、ただの言葉より何かを比べるのにとても便利だからである。
・八村塁は大きい
・東京タワーは大きい
・富士山は大きい
って言葉は全て正しいけど数量的な意味は桁違いに違う。一般論として「○○は危険」という話も全く同じで数量的に考えるべき。
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9月入学に関してのワーキンググループで「教育の経済学」の中室先生が発表したスライドがめちゃくちゃ大事な話だと思うので共有したい。臨時休校で授業時間減ると将来の年収減るリスクも示されてるので、人の親として学校には減った分の授業時間補うことを強く求めたい。
drive.google.com/file/d/1wGoEJP…
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「何となく志望動機を聞く」系の非構造化面接の非効率さが常識になって、応募者が面接官のどうでもいい質問に対して「一応答えますけどそれ聞いて何になるんですか?」「そんな非効率な採用活動している御社ヤバくないですか?」とか堂々と逆に質問できるような世の中になってほしい。
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「やる気でない」くらいの意味で使う「億劫」って言葉もえげつない誇張表現で、仏教だと「100年に一回岩山を布でこすること繰り返して全部砂粒にするまでの期間の一億倍より長い」って話になるし、ヒンドゥー教だとストレートに43京2000兆年とかなのでまだまだ我々はスケールが小さい。 twitter.com/philomyu/statu…
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何かにつけて「賃金を上げると国際競争力が下がる」みたいな物言いする人、要するに「同じものを人海戦術で安く作る競争」の参加者であって、世界の最先端で争われてる「お金かけて新たにすごいもの作る競争」のプレーヤーではないのではないかと気づいた。
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あれちゃんと実験しようとすると、
・色んな食材ミキサーにかけて放置
・上中下の三層を分離
・それぞれにヨウ素溶液
・明らかに色が変わる下層を取り出す
・その層を乾かすと粉が得られる
・色の変わらない下層は粉がない
・この粉を沈澱物の粉と呼ぶ
・略して澱粉
くらいは必要だと思うのだ。
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ある世代にはかっこいい扱いされてた文化が下の世代から見てダサく感じられる一因として「自分の周りにいる尊敬出来ないタイプの大人が好きそう」っていうイメージと結びついた「負のロールモデル」みたいなメカニズムが存在してるのではないかという仮説を持っている。
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この話ちょうど最近マジで考えてたんですけど、「医療崩壊」でまず問題になるのは救急の話なので、心臓とか頭の血管の検診を受けられるうちにちゃんと受けて、喫煙とか高塩分食とかのリスク行動控えて、交通事故のリスク下げるべく出歩かない、あたりが現役世代への推奨行動かなって仮説に至った。 twitter.com/fladdict/statu…
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企業がマジメに勉強してきた学生より知人のノートのコピーで単位取りつつ派手に遊びまくった学生採用しがちみたいな現象、個人的にはあかんと思うけど一定の合理性はあって「組織内の情報を素早く入手しまとめる力」と「一部若者の消費体験に関する深い知見」を求めるJTCならマッチするんだと思う。