公衆衛生的にダメな美談の具体例を挙げると、 ・風邪だけど頑張って出席(感染症の拡散リスク) ・素手でトイレ清掃(消化器感染症リスク) ・水分や休憩取らず真夏に長時間運動(熱中症リスク) ・組体操(2m以上の高所作業は墜落事故リスク) とか。これらそろそろ過去の遺物に出来ませんかね。
「お年寄りが喜びがちな子どもの美談」全般、公衆衛生的にはダメすぎだろってものけっこう多いんですけど、特に最近報道されてた、水害後にワクチンもちゃんとした装備もなしに半ズボンの子供に土砂や瓦礫撤去させるとか破傷風のリスク考えると絶対美談にしちゃダメだろう。
どれだけ賢くてすごい実績がある人であれ、重要な意志決定に関して専門的に勉強してない人の意見だけで判断しない方がいいよって常々思ってたんですけど、人類史上最強クラスの科学者ニュートンはペストを治すためにヒキガエルの吐瀉物を飲むべきと考えてたとか良い例である。cnn.co.jp/fringe/3515549…
先日言及したローソンPB商品デザインの変更について、「切り替え後の5月は前年同期比で3割の売り上げの伸びを記録。牛乳や卵、納豆なども1割程度売り上げが伸びている」って記事出てたんですけど、データ分析に関する学部の試験問題に使いたいくらいのケーススタディである。 xtrend.nikkei.com/atcl/contents/…
一般論として「不快にさせて申し訳ありません」て謝罪があまり好きではない。価値観合わない他人に何の非もないことを「不快だ」って思われたからといって謝らないといけない社会であって欲しくないし、逆に明らかな非のあることを「不快にさせた」って言うのは問題の矮小化というやつではないか。
経営学の ・自分に暴言吐かれると生産性と創造性が低下する ・自分の身内に暴言吐かれても低下する ・他人が暴言吐かれてるとこ見ただけでも低下する って研究に基づくと、不特定多数の前で誰かを強く汚い言葉で批判する行為全般、社会の生産性と創造性に対する汚染行為だとも解釈できる。
教育の大きな仕事として「3つ以上の概念」とか「2つのことの間のグラデーション」に意識が向けられるってところがある気がしてる。逆に言うとそのへん欠けてるのか万事ステレオタイプに「男と女」「日本人と外人」「資本家と労働者」みたいな二分法でしか物事捉えられない人けっこう見かけませんか。
こちらのスライド超ざっくり言うと、 ・臨時休校で授業時間減ると将来の年収にも悪影響 ・小さい子ほど、理数科目ほどダメージ大きそう ・遠隔教育の効果は限定的だし格差広げるリスクも って話である。なお記事にもなってるようなので正直これはみんなに読んで欲しい。 fnn.jp/articles/-/439…
9月入学に関してのワーキンググループで「教育の経済学」の中室先生が発表したスライドがめちゃくちゃ大事な話だと思うので共有したい。臨時休校で授業時間減ると将来の年収減るリスクも示されてるので、人の親として学校には減った分の授業時間補うことを強く求めたい。 drive.google.com/file/d/1wGoEJP…
新しく勉強する内容に対して「わかる」「わからない」という状態をより細かく、 ・わかるけど上手く説明できない ・今はわからないけどいずれ慣れそう ・理解に必要な知識が致命的に欠落 とかに分けられる感覚がつくと、たいていのことの学習速度があがっていくような気がしている。
この数ヶ月に何回かマジで衝撃受けたんですけど、多くの人の生死がかかっている状況ですら、人の生死より「社会の中で自分がデカい顔したい」みたいなモチベーションを優先する方々がちょくちょくいらっしゃるようなので、昔漫画で読んだ「吐き気を催す邪悪」という概念について考え方を整理している。
未だに検査の意味や解釈について世の中に理解のギャップあるなって思ったのと、この話理解しとくと機械学習技術を評価する際にも役立つなって思ったので、特別連載第2回では感度と特異度の話書きました。 cakes.mu/posts/29803
ふだんあまりリプライなどは返さないんですが、意外と反響大きかったのと「増えて欲しい」と言った責任取るべく一通りFAQ的なこと書いときますね。少なくとも正規近似して 0.06±1.96×√(0.06×(1-0.06)/67) って計算しようと考えられただけで素晴らしいと思います。
都がスーパーの入店をイニシャル別に制限すること検討してるってニュース見かけて試しに自分の個人的なアドレス帳イニシャル別に集計してみたんですけど(端数は丸めてます)、上手くやらないと鈴木さんや佐藤さんと、馬場さんや土居さんや暦本先生の間で感染リスクが不公平になりそうな気がする。
67人の患者さんを検査して4人が陽性だったという情報に対して、調査対象集団の偏りとか検査の性能のことはさておくとしても、最低限「95%信頼区間で言うと1.7%~14.6%のどこか」みたいな発想すぐにできる人がもっとたくさん社会に増えてほしい。
やっべ、データサイエンスの定番教科書が2冊今フリーでダウンロードできるそうなので、この分野に関わる(または関わりたい)若者たちはみんなこの機会に読み通したりサンプルコード試したりして勉強するといい。そしてAIって言葉くらいStatistical Learningって表現が通じる世界になって欲しい。 twitter.com/KirkDBorne/sta…
そういや神社お参りする時には口すすいでからとか、刀を見る時には和紙を口に咥えるとか、お線香消す時にも直接息で吹き消さないとか、日本昔から「息は不浄で失礼なもの」って文化があったはずなのに、この騒ぎになる前「接客業でマスクするの失礼」とか言ってた年長者たち一体なんだったんだろうな。
過去のデータによく当てはまる数理モデルがあるって話と、それを未来に当てはめた予測が正しいかは別問題っていう有名な例えに「100年間男女それぞれの短距離走金メダリストのタイムは線形的に減少してるし、このままいくと2156年に女性は男性のタイムを抜く」って話がある。researchgate.net/publication/82…
参考までに、COVID-19関係で何か困りごとがある社会人全般、とりあえずまめに「何か自分の助けになる情報ないかな」って経産省と厚労省の特設ページくらいは見るようにしておくことをおすすめしたい。 meti.go.jp/covid-19/index… mhlw.go.jp/stf/seisakunit…
経産省も厚労省も、けっこうこの短期間に出来る限りのCOVID-19に対する事業者や労働者に対する支援策打ち出しはじめてるのに、一般的には「国は何の補償もせずに自粛だけさせて」って言われがちなの、「本当に困ってる人を支援する」方針の構造的な問題を感じる。
社会保障制度は弱い立場の人が「可哀想だから」ではなく、そういう人が追い詰められて治安脅かすリスクや取り締まるコスト考えたらむしろリーズナブルだから必要って世界中で採用されている。同じ感じで今自粛によって収入激減しそうな人への生活保障とかケチると、後々もっと高くついそう。
感染者の中に志村けんさんが含まれる確率は、という話にマジレスかますと、Wikipediaに載る有名人は人口1万人あたり1人~5人ぐらいだそうなので、昨日時点の1160人の感染者に「最低1人は有名人が含まれる」確率は11%~44%ほどと計算されるためそれほど不思議な話でもない。wired.jp/2013/01/24/the…
マメに国内の新規感染者数の推移を手元のデータで管理してるんですけど、2,3日前くらいには「このままいけば無事収束するかな?」ぐらいの推移だったのがこの2,3日上昇カーブに転じてるので、我々が目指すべき「適切な恐れ方」として先週くらいまでの空気は維持した方がいいのかもしれない。
「うつる」って性質の病気がある以上、「病気だけど頑張って職場に出てきて働く」という行為が日本で長年美徳とされてきたの割とマジで謎で、このご時世では美徳どころかけっこうな害悪である。この期に検査も診察も関係なく熱や咳ある人は「家で休むのが義務」って方向に価値観変わっていって欲しい。
石鹸、あまりに日常的に目にしすぎてありがたみ見失いがちですけど、「水と脂の両方になじむ」って不思議な特性で脂っぽい膜で包まれてるウィルスを物理的にガンガン破壊できる素晴らしいアイテムなので、みなさん石鹸で手を洗う際は嫌いなウィルスをがさっと一掃できてる状況を楽しんだらいいと思う。