公表された中国の感染者データを下記に紹介しましたが、感染者全体での死亡率が2.3%とはいえ ・20~30代では約10分の1(0.2%) ・湖北省以外では約6分の1(0.4%) ・持病なければ4割ぐらい(0.9%) なので、掛け算すると湖北省外に住む持病のない若者なら1万人感染しても死者数名ぐらいの数字になりそう。 twitter.com/philomyu/statu…
統計が、というか数量的な思考がなぜ大事かというと、ただの言葉より何かを比べるのにとても便利だからである。 ・八村塁は大きい ・東京タワーは大きい ・富士山は大きい って言葉は全て正しいけど数量的な意味は桁違いに違う。一般論として「○○は危険」という話も全く同じで数量的に考えるべき。
元々肺炎って先進国の死亡要因としてウェイト小さくなくて、高齢者に多い誤嚥性肺炎除いても例えば2018年(公表済み最新の人口動態統計)では日本で9万人ぐらいが亡くなってるし、1,2月はそのピークであるって話知ってるかどうかで、「新型肺炎で何人亡くなった」という情報の捉え方変わってきませんか。
元々風邪の原因の一つが(ふつうの)コロナウィルスだし、新型コロナウィルスに関する恐怖感煽る表現の多くは風邪の特徴を「定量的にじゃなく定性的に記述した」内容になってるの興味深い。 ・特効薬はない ・他人にうつすことも多い ・最悪の場合死に至る 全部正しいけど、ただの風邪もそうである。
数量的なリテラシーがないと、「可能性があるかないか」という二元的な思考でリスクを過大に評価しがち、という話なのかもしれない。特に「最悪の場合死に至る」って表現、この世に生きてる以上あてはまらないことないぐらいの当たり前の話なので、これで恐怖あおってくる人には気をつけた方がいい。
中国のこれまでの感染者に関するデータに目を通してたので、一部集計表を拙訳して共有しておきます。個人的には、高血圧でも糖尿病でもなく心臓や肺にも持病ない健康な30代である自分はナーバスにならず衛生面に気をつけて生きていこうと思ってる。rs.yiigle.com/yufabiao/11819…
もし体調悪くて何らか収入の面で仕事休みにくいと感じてる人がいたら、保険証に書いてる番号に電話して「傷病手当金」について確認することをおすすめしたい。バイトでも派遣でも有給使いきってても、社保に入ってる限り4日以上休む場合の所得の一部が補償されるはずである。 kyoukaikenpo.or.jp/g3/cat310/sb30…
風邪と同様に、完璧な予防策や特効薬が存在しないし、完全な封じ込めは難しい。一方、ちゃんと手を洗って、病気になったら外出せず、肺炎まで行かないならとりあえず水分とって休めばいいとか、風邪への対処が有効に機能するって考えられる。このへんがコミュニケーションギャップになのではないかと。
元々ふつうに風邪と言われるものの15%くらいもコロナウィルス由来で、病原体の種類を問わず「風邪こじらせて肺炎になる」のは特に高齢者にとって危険な状況である。新型コロナウィルスの怖いところはこの「こじらせやすい風邪」だという前提、あまり世間で共有されてなくない?という仮説を持った。
どうせ定期的にあたらしい「ヤバい風邪」が生まれて大流行することは今後も十分ありうるので、この機会にみんなめちゃくちゃちゃんと手を洗って、体調崩した人はちゃんと当たり前のように家で休める社会にしておく、というのは中長期的なパブリックヘルス上すごく重要になっていきそう。
AO系の入試が拡大していくと、子どもが身近な少数の大人に生殺与奪握られません?ってところが気になっている。親が何かの活動支援するかとか、学校の先生が成績どうつけるかとか、習い事の先生が賞取る方向に推してくれてるかだけで人生大きく左右されるのって若者にとってリスキーではないか。
たまに経営者が社員に向かって「会社があなたに何をしてくれるのかではなく、あなたが会社に何をできるか考えてほしい」とか言ったって話聞きますけど、あれ経営者として絶対言わんようにしたい。自分たちのすべき仕事定義して、そこに必要な人確保して「これやって」ってお願いするのが経営の仕事だ。
大学教員だった頃学んだ、「今までにないものを考える」仕事のためには「今まで考えられたものとその限界」を徹底的に調べろという教えは今もめちゃくちゃ役に立っている。調べたほど発想が貧困になることはなかったし、大量に調べたことに浮かぶツッコミこそが自分の個性というやつなのではないか。
「肺炎気にするならゴチャゴチャ噂するよりもまずはガンガン正しいやり方で手洗いましょうよ」って話して通じない方々、このへんの感覚が200年前から変わってないのかもしれないし、パブリックヘルスとヘルスコミュニケーションに関する大きな課題感ある。
今から200年ほど前に生まれたゼンメルワイスというお医者さんが「医療関係者が手洗うだけで患者さんの死亡率5分の1くらいまで減らせない?」ってことに気づいてそういうデータ報告しても、当時のお医者さんたちは、理屈に合わないとか面倒すぎとか神聖な我々の仕事を侮辱するなって拒否したらしい。
あと喫煙者は非喫煙者と比べて(市中)肺炎になるリスクが倍ぐらい、元喫煙者でも5割増ぐらい高いって過去の研究がまとめられてたので、新型肺炎が気になる喫煙者はこの機会に禁煙しちゃった方がよいのではないか。ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/P…
日本人はインフルエンザに毎年1000万人ぐらい感染して、間接的なもの含めると1万人ぐらい亡くなってると推計されてるので、この機会にみんなマメに手を洗って、他人のマスク着用に文句つけなくなって、病気の時に人前に出てこなくなるような規範とルールが整備されたらいい。 mhlw.go.jp/bunya/kenkou/k…
呼吸器系パンデミックに対して我々に出来る対策として推奨されてるのは ・手洗い ・咳エチケット ・病気になったら家にいる の3点であり、未確定な情報拡散してムダに世の不安煽るくらいなら、その時間とりあえずプロがやってるガチな手の洗い方とか練習してた方が有益そう。youtu.be/z1OV4gLt14c
大事なことが3つなくても大丈夫な言い回し: <2つしか答えがないときは> ・1つめはAです ・2つめはBです ・3つめは両者のバランスを取ることです <1つしか思いつかないときは> ・大事なのはAです ・次に大事なのはAです ・もっと大事なことはわかりますか? ・そう、Aです!素晴らしい!
アメリカ人にプレゼン技術として昔教えてもらって、印象に残ってるのが答えにくい質問をされたときの対応である。 ・まず「良い質問ですね」と答える(間に考える) ・とりあえず大事な点は3つですと言う(間に考える) ・3つなくても何とかする表現を覚える のだそうだ。
日本の大学が新入生にコンパ生活させてほんの一ヶ月前まで出来てたはずの英語や数学の学習習慣をリセットしたり、日本の会社が新入社員をビジネスマナー研修と飲みニケーションで拘束してほんの一ヶ月前まで出来てたはずの卒論書くスキルリセットしたり、けっこうもったいないことしてませんか。
最近の研究だと ×ピアノ習ってた人は成績良い ○ピアノ習うくらい裕福な子は成績良い ×マシュマロ我慢できる子は将来成功する ○我慢できるくらい裕福な子は将来成功する って方向になってるし、「お金の心配させると人のIQが下がる」みたいな研究すらあるので、人生世知辛すぎやしませんかね。
過去の実証研究まとめたところ、「音楽習って頭良くなるとか成績良くなるとかそういう効果は認められない」って結論になったそう。東大生のピアノ習ってた率異常に高かった気がするけど、たぶん親御さんの所得とか文化資本などの交絡の問題だったのだろう。 twitter.com/DegenRolf/stat…
「若いうちの苦労は買ってでもしろ」っていうことわざをもう少し正確に言うと「質の高い学習と訓練を可能な限り早い時期にこなせ」だと思う。人間の成長って年利○%で雪だるま式に効いてくることがあり、早くから何かに秀でれば秀でるほど、よりその成長を促してくれるような機会に恵まれやすい。
人生のコツの一つとして、可能な限り「この人みたいな人生おくりたい」って大人との接点増やして、「お前みたいな人生おくりたくねぇ」って大人との接点減らすといい、みたいな知恵はもっと知られてもいい気がしてる。