立法や行政に関わる人がGoogle Scholarでちょっと調べて見つかる程度の先行研究すら見ようとしないとか、そういう人たちばかり集まった会議だけで重要な意志決定することがあるのって本気で問題だと思っていて、せっかくEBPMとか言いながら「独自の謎データ」を集めようとするの本当にもったいない。
子どもの頃「なんで勉強しないといけないんですか?」て質問してあまり納得いく答えもらえた覚えないんですけど、今の自分なら「自分が唯一自分にコントロールできる人材である『自分』の便利さをあげるためだよ」って答える。自分に全くないスキルが必要な仕事実現するのって結構たいへんなんですよ。
昔から言い続けてるんですけど、福祉って「かわいそうな人を救うため」ではなくて、彼らが追い詰められて治安脅かすっていう社会的に大きな損失に対する、人類が過去に色んな失敗した後やっと辿り着いた効率的な対策である。個々人の悪事よりそれ防止できる社会の仕組みを議論したい。
少なくとも自分が会社経営する立場として、経営者が「もう最低賃金上げるの限界」っていうのはある種の敗北宣言だと考えていて、それって要するに会社全体で儲けるためのビジネスモデルやプロダクトや自動化や生産性向上のための取り組みを自分何ら思いつきませんということになってしまう。
オバマ元大統領やスティーブジョブスが毎回同じような服着てるのも、「意志決定の回数節約する」ってメリットあるんじゃないかって言われてて、彼らですらそうやって気をつけてるくらいなので、みんな色んなものルーチン化して、色んなこと人に任せて、優先度の低い我慢やめた方が良さそうである。
「頑張る」とか「感情をコントロールする」とか「意志決定する」とかいう行為は、専門的には制御資源て呼ばれる、ドラクエのMPみたいな有限なリソースを消費するって研究されているんですが、重要な意志決定が遅い組織のリーダー、逆にどうでもいいこと我慢させられたり決めさせられたりしてるのでは。
最近の研究では生活が朝型か夜型かは本人の努力じゃなく体質の問題で、合わない生活リズム続けるとメンタルヘルスに悪い可能性指摘されてるんですが、これが本当なら夜型体質の子どものための夜型学校があってもいいだろ。11:30に登校して途中遅めの給食食べたりおやつ休憩挟みつつ18:30位に終わるの。
若者や部下から「お疲れさま」と言われて無礼だと憤る人と、「少なくとも平成初期には目上の人に『お疲れさま』ということは礼儀正しいとされていた」という日本語学者の先生のツイートを立て続けに目にして、日本人この20~30年でどんだけ疲れて心の余裕失ったのか、と考えている。
日本に限らず欧州からも「GoogleやAmazonに大量の個人データ握られるのは危険」みたいな議論よく出てきてるんですけど、どっちかっていうと大量のユーザーが「多少個人データ取られてもまぁいいか」ってなるくらい便利なものをあまり自国から生み出せてないことを問題視すべきという視点もあると思う。
なお甘味、塩味、酸味、苦味に続く第五の味覚として出汁に多く含まれる「旨味」を日本人が提唱したのはよく知られた話ですが、その後アメリカの研究者から第六の味覚として乳脂肪分にも多く含まれる「脂味」が提唱されている、という事実を補足しておきたい。
英語で、ズル賢く美味しいとこどりをするモラルハザードを指して「クリームスキミング」って言うの知ったとき、どんだけ君ら乳脂肪分大好きやねんて思ったし、よく考えたら同じようなことを日本人が「旨い汁をすする」と表現するのもどんだけ君ら出汁が大好きやねんという話である。
何かにつけて「賃金を上げると国際競争力が下がる」みたいな物言いする人、要するに「同じものを人海戦術で安く作る競争」の参加者であって、世界の最先端で争われてる「お金かけて新たにすごいもの作る競争」のプレーヤーではないのではないかと気づいた。
新しい一万円札に印刷されるという渋沢栄一さん、元が徳川慶喜に仕えた武士なのに銀行やら保険会社やらビール会社やら証券取引所やら、諸々合わせて500社以上の設立に関与した日本史上最強レベルのシリアルアントレプレナーなので、お札をきっかけに彼をロールモデルする日本人が増えたらいいな。
すごいことに気づいたんですけど、ひょっとして令和元年が2019年ということは、今後和暦を西暦に変換するとき018(レイワ)を足せばいいという素晴らしい語呂合わせが成立してませんか。新しいおじいちゃんの知恵袋が生まれた瞬間である。 twitter.com/philomyu/statu…
勉強と研究の違いは、前者が「正しいとされる知識を正確に覚えること」であるのに対し、後者は「人類が何を正しくわかってないかに気づいて適切な調査や観察により正しい知識を増やすこと」である。いわゆるクイズ番組は前者に偏りがちなので、なんとか後者で戦うコンテンツは作れないかと考えている。
生活保護とか年金みたいな社会保障政策、歴史的には「そうしないと犯罪増えて治安が悪くなるから」「捕まえて収監する方がお金かかるから」という理由で生まれてるので、それらが不十分なため貧しい人が微罪犯して刑務所に入りたがるみたいな話聞くと「歴史繰り返しますね」って気になる。
「礼儀正しく優しくなりましょう」と言うのは簡単だけど、こういう実証研究きっちり積み上げて「そうすることが合理的な判断である」と主張するのはたいへんな行為で、それによって無礼で優しくない(でも合理的な)人まで良い振る舞いをするようになれば、世の中よくなりませんかね。
経営学の世界では「無礼な言動されると如実に生産性や創造性が下がる」みたいな実証研究があって、故に同僚や部下に礼儀正しく振る舞うのが合理的って考えられるわけなのですが、街中で部下を無礼に叱りつけてる大人のみなさん、早くこのエビデンスを学ぶといい。sciencedirect.com/science/articl…
何度でも言いますけど、新しくて便利なものに対して「昔はそんなものなかった(からダメ)」みたいに否定から入る考え方は百害あって一利もないので、みんなそこに反論するためポケットにドングリ常備しておくといいと思う。「そう!昔はお米もありませんでしたよね!よかったらお一つどうぞ!」って。
Amazonの注文履歴をCSVでダウンロードできるChrome拡張の存在とか1年間すっかり忘れてたけど超便利だった。1年後の自分のためにドキュメント更新しておこう。forest.watch.impress.co.jp/library/softwa…
「確定申告が辛いのって、頑張って乗り越えて覚えたノウハウをちょうど忘れたタイミングでやるからだと思うので、1年後のあなたのために詳細な手順書を用意しました。まずは…」と1年前の自分が手順書を残してくれていた。すごいぞ1年前の俺。おかげで速攻終わったぞ。みなさんも手順書作るといい。
流れ星にお願いすると叶うみたいな話ありますけど、肉眼で見えるかどうかを考えなければ流れ星と同じような宇宙からの塵は昼夜問わず地球に降り注いでるはずなので、願いを叶えたければ「下向くな」「その願いを言語化しろ」というだけでも同じ効果が得られたりしないか。
「便利なテクノロジー」がこういう便利さ以上の大きな社会的インパクトをもたらすこと、歴史上しばしばあると思うけど、長年冷蔵庫作ったり売ったりされてきた方もあまり意識してないかもしれない。逆に自分が携わる仕事が回り回ってどんなよい意味を持つか常に考えると良いモチベーションになりそう。
戦後日本人がすごい勢いで寿命伸ばしてった一因に冷蔵庫の普及って可能性が指摘されてる。ほんの数十年前日本人の多くは地域や季節によっては塩分使って保存した魚や野菜ばっかり食べてた状況だったのが、冷蔵庫により解決されたことで胃がんやら脳卒中のリスク下がったのでは?という考え方らしい。
青椒肉絲とかも春先の竹林から竹の子掘って来て、中南米からピーマン運んできて、インドから運んできた胡椒で炒めて、牡蠣の煮汁で作ったソースで味付けするとか、時代によっては国が傾きかねないレベルの贅沢である。イノベーションとか経済とか、人類が作った色んなものに感謝したい。