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日本に限らず欧州からも「GoogleやAmazonに大量の個人データ握られるのは危険」みたいな議論よく出てきてるんですけど、どっちかっていうと大量のユーザーが「多少個人データ取られてもまぁいいか」ってなるくらい便利なものをあまり自国から生み出せてないことを問題視すべきという視点もあると思う。
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「本当に賢い人は難しい話を専門外の人にもわかりやすく説明できる」みたいなこと言ってる人たまにいますけど、「賢さ」にもいろいろあるし、例えば「難しいことの厳密性保ったままスキなく高速で議論できる」とかの方向の賢さを、この種の話する人は検知するセンスがないんだろうなと思う。
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個人的に一番ヤバいと思うのが、大企業が学生時代に名門大学でSPSS触って卒論書いてた人にお茶くみさせたりしてる一方で、IBMから買ったSPSS使うために高い人月単価で「SPSS使える人」を外注してるパターン。
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研究者の利益相反(Conflict of Interest)だと、企業からもらった金銭以外に「役務の提供」ってやつもちゃんと開示しないといけないことになってたりするんですけど、政治周りでもそのへんの透明性あげた方がいいんじゃないかなという気がする。
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逆もしかりで「○○くらいはわかっていないとダメ」みたいに学習者のハードルを非合理にあげてくるタイプの人のモチベーションが、「若い頃に○○を理解できたことぐらいしかマウンティングする材料がない自分の人生を正当化したい」みたいなパターンもある気がする。
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恩師に教わった「20代はとにかくインプットを、30代でとにかくアウトプットを、40代ではチーム作りを意識しろ」っていう話すごい真理だと思ってて、めちゃくちゃインプットして出来ること増やしとくと良い仕事の機会に恵まれるし、徐々に個人技では追いつかなくなってチーム作りの必要性が増してくる。
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自分が子供の頃「日本の人件費は高すぎる!これでは世界で勝てない!」みたいな話テレビで聞いた覚えがあるんですけど、世界的に見て人件費めっちゃ安くなった今の日本、むしろ当時よりも世界で負けてないかという気がするのはどういうことなんだ。
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「データ分析できる人材が足りないんだけどどうすればいいか」みたいな話を大企業の偉い人からしばしば相談されるんだけど、「若手社員がどんな卒論書いたか組織的に把握されてます?」と聞いてYesと答えられた事がない。意外に卒論で調査設計してデータ分析してる人材たくさんいるんですけどね。
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公衆衛生的にダメな美談の具体例を挙げると、
・風邪だけど頑張って出席(感染症の拡散リスク)
・素手でトイレ清掃(消化器感染症リスク)
・水分や休憩取らず真夏に長時間運動(熱中症リスク)
・組体操(2m以上の高所作業は墜落事故リスク)
とか。これらそろそろ過去の遺物に出来ませんかね。
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めちゃくちゃ一般論として、若者が何か頑張って成果あげた時には周りの大人は祝福する姿勢を示すものであり、それが出来なくなってる大人は自分の精神状態が不健康になってること自覚して、何かしら専門家のサポートとか受けること検討した方がいいんじゃないかな…っていう気がする。
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自分が「面倒臭さの非対称性」って言ってる現象なんですけど、経営者でも行政でも、人に面倒くさいことさせるルール制定するだけの権力持ってる人ほど自分自身がその面倒くさいことする可能性が低いため、気軽に面倒くさいルールを導入して組織や社会の生産性を下げにかかるリスクが常に存在している。
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「○○ばかりになったら国がつぶれる」という話は○○のとこに何いれてもたいてい成立する。国民全員がおっさんばっかりになっても子どもは生まれないのでたぶん国はつぶれる。この対偶考えると、つぶれない国には一定以上の多様性があるってことになりませんかね。
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この数年、地方創生周りの仕事して色んな人の話伺うんですけど、日本人の多くが「稼ぐ方法」として農水産物売るか観光客に来てもらうかしか思いつかないって状況けっこうヤバい。発想が南の島でのほほんと暮らしてる人みたいじゃないか。
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よく数学関係の勉強方法について聞かれるんですけど、数学他の分野より圧倒的に内容間の依存性強くて初歩から順番に積み上げる必要あるので、「正直なところ何年生までの内容なら100点取れるか」を明確に把握して恥ずかしがらずにそこから積み上げをやり直すのがいいのではって仮説を持っている。
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何かの発言で炎上した時に言葉足らずだったって謝罪する人ちょくちょくいますけど、本当にその理由に嘘がないなら、元の発言に対していくらでも足りない言葉を補って良いから完成形としてどんな意図を主張したかったのかの全文書いて欲しいし、本来そうする責任あるんじゃないかと思う。
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たまに若者から「やりたいことがわからない」って相談されることあるんですけど、あれ食べ物で例えると「学校給食だけ食べてきた人がいきなり『一生ほぼ毎日これだけ食べ続けるものを決めろ』とか言われてもよくわからない」て話なんじゃないかと思ってて、まずは何かノリで食べ歩くのがいい気がする。
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プレゼンのコツとして、とにかく最初の数分で「自分が何者で/なぜここにいて/なぜこの話をするに相応しいのか」を伝えるというものがある。端的に言えばまず最低限の信頼を築きなさいということであり、これがなければその後いくらいい話をしても効果が希薄になってしまう。
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投票とかも含めて「政治的なことを言ったりやったりすること」を嫌がる人少なからずいますけど、そういう姿勢って逆に「やべぇ政治活動する人たち」をのさばらせる原因になってる側面ある。まともな人が政治的にアクティブじゃないと相対的に「やべぇ政治活動」の持つ影響力が上がってしまうのだ。
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人類のIQが時代と共に上がり続けていることを発見者の名を取ってフリン効果と呼ぶんですけど、彼によれば特にその中でも大きな進歩を示しているのは「仮定をおいて抽象的なことをロジカルに考える」という能力らしい。逆に言うと、自分の経験だけでしか判断できない人が昔はもっと多かったそうな。
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やっべ、データサイエンスの定番教科書が2冊今フリーでダウンロードできるそうなので、この分野に関わる(または関わりたい)若者たちはみんなこの機会に読み通したりサンプルコード試したりして勉強するといい。そしてAIって言葉くらいStatistical Learningって表現が通じる世界になって欲しい。 twitter.com/KirkDBorne/sta…
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つまり極端な話、「美味しい日本食」も例えば、
・地方が衰退して食文化も農水産業も失われる
・都会の人はほぼ3食コンビニごはん
・値段とカロリーだけで商品も選ばれがち
・一部富裕層の味覚はどんどん欧米よりに
とかいう状態になるとけっこう短期間で失われるのかもしれないのだ。
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最近の研究では生活が朝型か夜型かは本人の努力じゃなく体質の問題で、合わない生活リズム続けるとメンタルヘルスに悪い可能性指摘されてるんですが、これが本当なら夜型体質の子どものための夜型学校があってもいいだろ。11:30に登校して途中遅めの給食食べたりおやつ休憩挟みつつ18:30位に終わるの。
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文科省は平成26年の時点で既に「暑さ指数が28度超えたら激しい運動は中止」「市販のスポーツドリンク飲むのもアリ」って資料を出している。学校の対応に不満のある親御さんは、これを根拠に「文科省の方針破る合理的な理由があるなら教えなさい」て問い合わせるといいのかも。jpnsport.go.jp/anzen/default.…
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外見いかついのに全くの下戸で烏龍茶頼んでるとこしか見たことない友達が、たまたま知り合った女性と行きつけのバーに行った折に烏龍茶を頼めず、泣きそうな顔で「いつものキングオブドラゴンを!」って頼んだ結果ショットグラス入りの烏龍茶出してもらえた話、本当におもてなしってやつだと思う。
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昔、樹海とかで遭難する理由が「理論上一直線に進めばいつかは出られるはずだが、目の前の木を右に避けるか左に避けるかその場その場で対応してるといつの間にか左右どちらかに偏って大きな円を描いて堂々巡りすることになるから」って話聞いて、これ人生の色んなことにあてはまるな…って思ってる。