こちら『FALL/フォール』の予告編です。高所恐怖症の方は無理なさらず。
"それ"が罪だというのなら、法を守れば自由にするというのなら、自由は塀の内と外のどちらにあるのか。ドイツでは1994年まで刑法で男性の同性愛が禁じられ、女性同性愛は"存在しない"ので記載もなかったそう。映画のタイトルは『大いなる自由』。8/4(金)から上映です。
ベネツィア国際映画祭で金獅子賞を受賞した『あのこと』。IMAXではないし、4DXでもないし、3Dでもない。だけどこれは本当に圧倒的な映画体験になると思います。今冬上映予定。今年ノーベル文学賞を受賞したアニー・エルノーが、自らの体験をもとに書いた短編が原作です。
アメリカのスタイリッシュお仕事系ドラマの主人公みたいな感じで時には遅刻で上司に小言喰らったりしながらも仕事は結構できるし彼女と婚約して湖畔の一軒家を買ってその祝いのパーティで湖に飛び込んで脊髄を損傷して、 人生がまったく異なるフェーズに入っていく、実話を元にした映画を上映します。
『殺しを呼ぶ卵 最長版』今冬上映です。「史上唯一の養鶏サスペンス」という謳い文句や「卵が先か、殺しが先か」というコピーが気になりすぎて、ほとんど誰も通常版を観てないのに出し抜けに最長版であることが気にならないほど。
この手の映画が大好物な方はもちろん未体験の方も、巨大神像ザルドスの圧倒的すぎるビジュアルインパクトや、深淵なのか深淵「風」なのか判然としない形而上学的ストーリーを存分にお楽しみください。『未来惑星ザルドス』12/23(fri)より一週間限定上映です。
『エンドロールのつづき』は2月中旬上映予定です。どうぞお楽しみに。
ピエル・パオロ・パゾリーニ生誕100年記念上映 『テオレマ 4Kスキャン版』5/13(fri)-5/19(thu) 『王女メディア』5/20(fri)-5/26(thu) この、聖なるもの。あるいは、愛の過剰さについて。
スコットランドの片田舎で育った青年がロンドンに乗り込んで仲間とノリでインディレーベル立ち上げたら、運営はトラブル続きなんだけど意外と才能あったみたいでプライマル・スクリームやオアシスを発掘しまくる映画を上映します。この男、人の宣伝はお手のものだけど自分の人生は破綻してて滅茶苦茶。
少年たちの出自は様々。料理も様々。映画を観た後でどの国の料理を食べようか、どのレストランに立ち寄ろうか、どんな食材買って帰ろうか、楽しく悩みつつも移民問題に想いを馳せることになる『ウィ、シェフ!』5/5(金)から上映です。
まだ4歳の子には「死」というものが理解できない。これから何が起こるのか理解できない。今日と同じ明日が来ると思っているし、父だってそうであればどれだけ…。それでも彼は父親として、息子の将来を考えなくてはならない。新しいおとうさんとおかあさん。それが君への贈り物。
小さい頃に視力を失ったけれど家族の、とりわけお母さんの愛情を受けながらまっすぐに育って、親元を離れての高校生活も謳歌していたのだけど、ある時、耳が、聞こえなくなっていく映画を上映します。光と音を失った息子と、彼とのコミュニケーションのため新たな"手段"を考案した母の物語。実話です。
写真では分からないので予告編をご覧くださいと言いたいところですが、予告編を観ても何がどうなってこうなるのかストーリーがまるでわからないですね。先生の【凄み】しか分からない。【凄み】を味わってください。主演は次世代スーパースターの"大将"ことヴィジャイ。
会社のトップが若い女性に、女性たちに、何かをしている。多分。明確な証拠はない。キャリアのためには勘違いかもと自分を納得させたほうがいい。させたほうが… というわけで『プラダを着た悪魔』みたいな映画ではありません。硬質でひんやりとした、小さな大理石の立方体のような映画。
幕末にはまだジャズないとか監督原作キャストが豪華過ぎとか現代の服装のタモリさんが出てくるとかイデオロギー対立より音楽というテーゼが意外と深いとか色々あるけど一番どうかしてるのは映画後半延々続くジャズフェスで一曲を無限ループ演奏してること。トランスしちゃう… youtube.com/watch?v=umkswt…
『パンズ・ラビリンス』『シェイプ・オブ・ウォーター』のギレルモ・デル・トロ監督が宿願だった映画を完成させたので上映します。ウェス・アンダーソンとも組んでいるストップモーションアニメ界のレジェンド、マーク・グスタフソンと共に命を吹き込んだのは、世界で一番有名な木でできた少年の物語。
氏族間そして聖と俗の間で翻弄される少女の名を題に据えた『マルケータ・ラザロヴァー』。この映画、物語は強烈にドラマチックだけど映画の文法的に私たちが普段観る映画と別の成り立ちをしていて、観ていてわりと混乱します。でもその混乱が映画のダイナミズムと溶けあうことで唯一無二の鑑賞体験に。
"特別"になりたい彼と"普通"になりたかった彼女の物語。黒羽麻璃央と穂志もえか共演の『生きててごめんなさい』3/3(fri)から上映です。
生卵って割れすぎ!と謎装置で卵を割れなく魔改造する『たまご割れすぎ問題』とか、料理から給仕までボタン操作で解決『全自動レストラン』とか、鉢植えから猫ちゃん大豊作の『ほらふき倶楽部』とか、百年前の無声映画期の知られざる天才チャーリー・バワーズの作品群が実に実に良すぎるので上映します
ハプスブルク家最後の皇妃で美と若さの象徴である"シシィ"が自らの存在理由であるその"象徴"を失いつつある1878年の1年を、中指突き立てたり宮廷で奏でるハープがローリング・ストーンズの曲だったりと挑発的な時代考証で描く『エリザベート1878』は9/15(金)から上映します。
7000人を少しでも救おうとする映画の前に、1100万人を残らず殺そうとする映画を上映します。 twitter.com/Sarnathhall/st…
生きることを楽しんでたお父さんが脳卒中で倒れて安楽死を望むようになって、悩みながらもその希望を叶えようとしていたらリハビリのおかげかお父さんちょっと回復してきてめでたしめでたし……のはずがお父さんが安楽死する気持ちを変えてくれない映画を上映します。他人事だと笑い話だけども……
彼女の場合は17歳で子供がいて、旦那は働かないし暴力を振るうようになって、子供をおばあに預けてキャバクラで朝まで働いて、その仕事もガサ入れでなくなって、お金もなくなって、そういう風に明日という日が今日より良くなるイメージや方法が持てない、沖縄県の、コザを舞台にした映画を上映します。
この映画の題を聞いたなら、一冊の本を想起するかもしれません。ロシアだけで2700万人の死者を出した独ソ戦は百万を超える女性兵士が従軍した戦争でもあって。戦後、降る雪が血痕を覆うように消えていった"女たち"の声を、つぶさに拾い上げて一冊に編んだ名著「戦争は女の顔をしていない」のことを。
人類がひとつ進化の過程を進んで痛覚なき異形になりつつある時代、体内に"これまでの生物には存在しなかった臓器"を次々形成する症状の男のパフォーマンスアートがアンダーグラウンドで人々を魅了する映画を上映します。彼にしかできないその演目は"臓器摘出"。あまりにもヤバすぎて変な笑い出ちゃう。