16歳でオーストリア皇妃になってヨーロッパ宮廷一の美貌と謳われたエリザベートが、40歳になる映画を上映します。コルセットで締めた45cmのウエストで臨む式典で今もお美しい四十なのにお美しいと男から"称賛"を受ける日々に、彼女の魂と知性がついに出した返事がこれ。ファックユーでございますわよ。
ギレルモ・デル・トロ監督が撮ると静岡南郵便局も「何かが棲んでいる」気配に。 twitter.com/RealGDT/status…
沢山のことを考えさせ、感じさせてくれる映画です。団地という共同体が消えるとき人々が失うものって何だろう。猫かわいい。人が考える動物の幸せと実際の彼らの幸せは同じなのかな。猫かわいい。プロジェクトを進める時の意識共有やミッション設定って難しい。猫かわいい。それからええと、猫かわいい
ニューシネマパラダイスさながらですが、これは実話を基にした物語。つまりそう、その男の子が成長して撮った映画が、この映画です。全編に渡って溢れる映画への愛、郷愁溢れる監督自身の故郷グジャラート州の風景、映写技師おじさんとの心温まる友情、そして自ら餌付けされにいくおじさんが見どころ。
明日BSで放送する『ジャズ大名』、海と崖に挟まれてめちゃくちゃ細長い静岡の薩埵峠を通らせろと圧かけてくる官軍と幕府軍の板挟みになった大名と藩士たちが、全部嫌になって映画の後半ずっと海岸に流れ着いた黒人楽師のジャズで踊り狂ってそのまま映画が終わるので全部嫌になった日に観るのお勧めです
映画の始まりから強烈な違和感を覚えるはず。清潔すぎるし華やかすぎし幸せすぎる、と。"町"には何かしら不自然な要素がある。だけどそれが何かは分からない。究極の居心地の良さと強烈な不安感がマーブル模様のように混じりあい、狂っているのが町なのか主人公の彼女なのか分からない。今はまだ。
厨房でホールでバックヤードで次々発生するピンチトラブルアクシデント。こんなに面白そうな『ボイリング・ポイント/沸騰』ですが飲食業界経験者の方だけは(観たいけど観たらメンタルどうなるか…)と思うかもしれません。 飲食業界経験者の方のメンタルは…観たらちゃんと爆発四散すると思います。
養成所時代には兄弟のように支え合った2人が男形と女形のスターとなって、京劇の舞台で至上の愛を表現しあい、それから、女形の彼の秘めた想いは秘められたまま、男形の彼が別の女と結ばれてしまう映画を上映します。描かれるのは激動の中国史に揉まれた愛と憎との50年。彼と彼と彼女の、永く短い50年
この映画を撮ったのは、2000年代の映画ファンが心のキャビネットに大切に大切に保管しているであろう1本の映画、あの伝説の『子猫をお願い』の監督チョン・ジェウンです。『猫たちのアパートメント』来年1月上映予定。柔らかくて、かつ示唆に富む、こちらの予告ご覧ください。
記憶喪失のせいで何ひとつ自分を持たない宮松という男が、空白を埋めるように映画エキストラとして毎日毎日別の「自分」になって淡々と殺されたり殺されたり殺されたりしながら日々を送っていたら、ふと「○○だよな?」と呼び掛けられる映画を上映します。空っぽだけど宮松だった。もう、違う。
公開中の『ドント・ウォーリー・ダーリン』当館では1/6(fri)から上映します。監督は『ブックスマート』のオリビア・ワイルド。"町"のビジュアルはそれこそ徹頭徹尾完璧だし出演陣もフローレンス・ピュー、ハリー・スタイルズ、ジェンマ・チャン、クリス・パインと超豪華です。
ユダヤ人公証人だった彼は、戦中に顧客資産をナチスに渡さなかったことで極限の長期監禁を受けていた。それがチェスの強さとどう関係があるのか、というかどうやって監禁から逃れたのか。繋がらない2つのストーリーが最後に1つになるというのは映画の常套ですが、この映画の"それ"、物凄いです。
コロナ禍の待機が暇すぎたスタローンが『ロッキー4』の未発表映像を何百時間も見直して「ここカットしたとか当時の俺正気か?薄っぺらいな…」と自省して90分の作品から40分削って42分足すという荒業でシリーズを観てない人にも《本質》が突き刺さる《シン・ロッキー》を爆誕させたので上映します。
豪華客船に乗り込んだセレブや富豪ら"持ってる"人々の表層的で愚かしくて無自覚に傲慢な生態をさんざん見せつけられて(船沈まないかな…)と思ってたら船沈む映画を上映します。で、一行は無人島に漂着。すると無能連中の頂点に君臨するのが"持たざる者"だったトイレ清掃員で…面白くなってきました。
世界最北端駅までの旅行を恋人の女性にドタキャンされた女子大生が仕方なく一人で寝台列車に乗り込んだらデリカシー能力値ゼロの男と同室になって(最悪じゃん…)と思ったら実際普通に最悪で、最悪なんだけど、そうなんだけど、いつしかその旅が2人それぞれ特別な時間になっていく映画を上映します。
独自に考案した計算式で「正しい」補償金額を算出しても、心や体に傷を負い、大切な人を失った7000人には何の説得力もない。7000等分が正解なのか。そもそも人の命に値段などつけられるのか。ベストを尽くしてなお足りず、恨まれ、憎まれ、それでも更なるベストを尽くすしかない。さあ、決断の時だ…
身分制度の観念が根強く「王の子供だけが王になれる」という考え方があるインドでこの学び舎は色々と妨害を受け…といったインド映画的ピンチ(とかシンプルに金欠でお腹が空くピンチとか)を乗り越えて、先生と30人の生徒たちが夢を目指したこの教育プログラム、今も継続され大きな成果をあげているそう
両家の厄介者どうし見合いでくっつけられた2人が所帯になって身を寄せ合い、さして豊かでもない土地で作物を育て、日干しレンガで家を建て、つつましく、口下手に、慈しみあいながら暮らすだけ、の映画が、公開2ヶ月後に突然TikTokで中国の若い世代に火がつき奇跡のように大ヒットしたので上映します。
ルイス・ウェインをご存じの方は彼の晩年の人生や作風もご存じですよね。そういう方もこの映画を観たら、ルイス・ウェイン、生涯愛したなぁ、妻とネコ…と何とも言えず余韻がじんわりと残ることになると思います。『ルイス・ウェイン 生涯愛した妻とネコ』どうぞお楽しみに。クレア・フォイも出るよ。
そんでこっちが8/5(金)から上映するストレスで胃が痛くなる方のレストラン映画です。 twitter.com/sarnathhall/st…
一流レストランをクビになってようやく見つけた次の職場は移民少年たちの支援施設で、そこで設備の不足よりも食材の質よりもめげちゃうのが「食」に対する(量があれば質は別に…)なマインドだったので、逆に少年たちを調理アシスタントにすることで料理にとことん夢中にさせちゃう映画を上映します。
息を飲むほど究極に美しいエストニア映画を上映します。リアリズムと幻想怪奇とが霧の中で不可分なように、貧困にあえぐ村人が農具や骨でこさえた使い魔【クラット】を当たり前に使役し、死者も時に生者と食卓を囲む村。農夫の娘と眠れる令嬢と悪魔と契った若者の、予測不能のダーク・ラブストーリー。
何度も何度も投獄される男と、長いこと長いこと服役する男が同房になる映画を上映します。何度も投獄される男の罪状は"同性愛者であること"。長期服役囚はそれを嫌悪する。相容れない2人。だけどこの映画は、釈放で途切れ再投獄で繋がる2人の20年から目をそらさない。心が変わり魂が変わらない20年から
この予告だけでもう面白そうですよね。だけどマダムが、ドライバーが、そしてあなたが、この小さな旅、この小さな映画の結末でどんな感情に辿り着くのか、まだまだ想像つかないと思います。『戦場のアリア』の監督が贈る最新作『パリタクシー』は5月頃に上映予定です。
別の可能性と今の現実を同時に祝福し、自分自身や他者や家族への愛や受容を荒唐無稽で騒々しくてスクリューボールな照れ隠しでコーティングした謎感動映画『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』は3/3(金)公開です。ミシェル・ヨーもキー・ホイ・クァンも◎