2年前『はりぼて』っていう映画がありましたね。富山の市議たちの不正が次から次へと発覚してピタゴラスイッチみたいに14人連続で辞職した顛末を皮肉とユーモアで見つめたドキュメンタリー。あの映画の監督が新しい映画を撮ったので上映します。舞台は石川県。ニッポンに蔓延る"ムラ社会"を眺めます。
ベネディクト・カンバーバッチが生涯ネコと妻しか愛さない映画を上映します。世間的にネコ=鼠駆除/不吉だった19世紀末にネコイラスト描きまくってネコ=Kawaiiにした画家の物語なんですが、どうしてネコ描きまくったかというと変わり者の彼の人生最初で最後の、そして身分違いの大恋愛が事の発端で…
変わり者とかクセの強い人物のキャラクター造形は十八番のベネディクト・カンバーバッチが伝説のネコ画家ルイス・ウェインの愛おしくてほろ苦くて切ない人生を演じて、生涯妻とネコだけ愛しまくる映画『ルイス・ウェイン 生涯愛した妻とネコ』は今冬上映予定です。
ルイス・ウェインをご存じの方は彼の晩年の人生や作風もご存じですよね。そういう方もこの映画を観たら、ルイス・ウェイン、生涯愛したなぁ、妻とネコ…と何とも言えず余韻がじんわりと残ることになると思います。『ルイス・ウェイン 生涯愛した妻とネコ』どうぞお楽しみに。クレア・フォイも出るよ。
冬のベネディクト・カンバーバッチとネコの映画の前に、秋にニコラス・ケイジとブタの映画があります。 twitter.com/Sarnathhall/st…
アダという名の子供を亡くして山間でひっそり暮らしている羊飼い夫婦が、飼っている羊の一匹から【明らかに羊ではないもの】が産まれてきたので【名前】を付けて自分たちで育てることにする例の映画を上映します。 今日から3人一緒の幸せな暮らしが始まるね、【アダ】。
何かから逃げたり何かと戦ったりする映画よりも、何かを【受け入れてしまった者】の心の作用と行き着く先をじっと注視していく作品の方が、もしかしたらずっと怖い。北欧発、全米配給権をA24が獲得した『LAMB ラム』は10/28(fri)より上映です。SNSでの告知お待たせしました。
これは実話なんですが、パートと親の介護だけでわりと"無"の日々だった主婦が(勝てなくていいから生活に胸の高鳴りがあるといいな)と思って村の仲間とお金を出しあって格安競走馬の共同馬主になってみたのに、な~んか想像してたのと違ってその馬が、勝ちまくっちゃう映画を上映します。高鳴りすぎ。
もちろん連戦連勝ばかりじゃ映画にならない。愛情込めて育てて調教師に託して声を枯らして応援して…という日々の中で人にも馬にもレースにも沢山のドラマが生まれます。勝敗以上にそんなドラマを村人たちと共に体験することで、あなたも胸の高鳴り、ゲール語で言うところの【ホウィル】を感じるはず。
ウェールズの小さな村からの大きな贈り物『ドリーム・ホース』は今冬上映です。主演は『へレディタリー/継承』のトニ・コレット。今回は嬉しそうに絶叫してます。
11/11からニコラス・ケイジとブタの映画で、 twitter.com/Sarnathhall/st…
その後にベネディクト・カンバーバッチとネコの映画です。 twitter.com/Sarnathhall/st…
ワインが作られても飲まれてもいないジンバブエ出身の難民4人が南アフリカでレストランの職を得た結果ワインの魅力にドハマりして、世界23か国の"神の舌"の持ち主が集う聖地ブルゴーニュのブラインド・テイスティング大会に参加することになるドキュメンタリー映画を上映します。クール・ランニンッ!
グラス一杯のワインから主要品種、生産国、地域、生産者、ヴィンテージを当てるブラインド・テイスティング大会。クラファンで得た渡航費で目的地に着いたものの圧倒的に経験値不足な4人にあるのはワインへの愛と祖国への愛、そして低予算で雇ったまるで役に立たないコーチだけ(まるで役に立たない)。
100兆ジンバブエ・ドル札が発行されるほど経済が混迷を極めた祖国を離れて異国で生きていくしかない彼らの想いと願い、初めて出会ったワインがもたらしてくれた喜びと楽しみ。ワインの(ほぼ)ない国からやって来た4人の男たちは奇跡を起こすのか。『チーム・ジンバブエのソムリエたち』今冬上映です。
青い海を臨むイタリア別荘地にリッチなセレブ一家と代々漁師の労働者一家がやって来て、なんで二家族合同バカンスなんだろと思ったら裕福一家の遊び慣れたパパと漁師一家の親父さんが俺たち再婚しますと宣言してご両家ご親族の皆様におかれましては心よりテンヤワンヤの大騒ぎになる映画を上映します。
祝福する者、阻止しようとする者、祝福したいのにできない者。オヤジと息子、パパと娘、夫と元妻たち、そして夫と夫。皆それぞれの心の内や互いへの想いが様々なレベルで描かれていて、笑いながらも涙腺が緩んでしまうウェディング狂騒曲『泣いたり笑ったり』今冬上映です。南イタリアの風景もベネ。
記憶喪失のせいで何ひとつ自分を持たない宮松という男が、空白を埋めるように映画エキストラとして毎日毎日別の「自分」になって淡々と殺されたり殺されたり殺されたりしながら日々を送っていたら、ふと「○○だよな?」と呼び掛けられる映画を上映します。空っぽだけど宮松だった。もう、違う。
例えばボブ・ディランが"Like a rolling stone"で「持たざる者には失う物もない/見られぬ者には隠すべき秘密もない/どんな気がする?/誰にも知られぬ/転がる石ころになるのは」と歌ってますが、もし空疎の中に一種奇妙な居心地の良さがあるのだとしたら、それが誰かに、元の自分に、突然埋められたら…
「今は何もない」と「元はそこに何かあった」の双極にじわじわ侵食される映画『宮松と山下』は、「ピタゴラスイッチ」でお馴染み佐藤雅彦と、関友太郎・平瀬謙太朗の3名による監督集団「5月」の長編デビュー作。香川照之、津田寛治、中越典子ら出演。12/23(fri)から上映です。
クリスマスイブに楽しいパーティを開催したのに次第に不穏な空気になってきて友人間や夫婦間の不満や軋轢や考え方の違いが噴出する、ありがちなクリスマス映画を上映します。ここまではありがち。この映画の独自要素として、登場人物全員が知ってます。明日人類が滅亡することを。メリークリスマス!
謎のガスが地球を覆いつつあるらしく、他国は次々滅亡しているらしく、この国もついに明日らしい、と盛んに報道されているけれど、いまいちピンと来ない危機感。それが午前0時が近づくにつれ皆の心の中で徐々に【ピンと来はじめる】。イブはあるのに当日が来ない史上最悪のクリスマス映画の幕が開く。
イギリス映画らしい風刺と皮肉が効いた人類滅亡系クリスマス映画『サイレント・ナイト』は(他に適当な日取りもないので)12/23(fri)から上映します。主人公一家はキーラ・ナイトレイとマシュー・グードと『ジョジョ・ラビット』のローマン・グリフィン・デイヴィス君です。
アフガニスタンとパキスタンで35年に渡り活動を続け、2019年に凶弾に命を奪われた医師・中村哲さんのドキュメンタリーを上映します。干ばつの渇きと飢えに人々が苦しむ中、大河クナールから水を引く用水路を7年がかりで建設するという、医療を遥かに超えた地点にまで及んだ活動。その根底にある理念。
今年いちばん上映リクエストの多かった映画、まだ配信/レンタルされていない映画を年末年始に上映します。物語の舞台は75歳になったら「逝くこと」を選べるようになった日本。つまり75歳以上の人は自分からも他人からも「逝く仕組みがあるのにまだ逝かないでいる人」として見られるようになった日本。