スコットランドの片田舎で育った青年がロンドンに乗り込んで仲間とノリでインディレーベル立ち上げたら、運営はトラブル続きなんだけど意外と才能あったみたいでプライマル・スクリームやオアシスを発掘しまくる映画を上映します。この男、人の宣伝はお手のものだけど自分の人生は破綻してて滅茶苦茶。
ちなみにこれはドキュメンタリーなので校長がフィジカルバッキバキなのは伏線とかじゃありません。単に筋トレ好き。でも過去を想像させるには充分だし、そういう彼が、やられたらやり返すでいいのか?思考と対話を自らの武器にしようじゃないか、と児童や保護者や教師たちに示していくのがグッとくる。
イギリス映画らしい風刺と皮肉が効いた人類滅亡系クリスマス映画『サイレント・ナイト』は(他に適当な日取りもないので)12/23(fri)から上映します。主人公一家はキーラ・ナイトレイとマシュー・グードと『ジョジョ・ラビット』のローマン・グリフィン・デイヴィス君です。
いくつもの丘の連なりを眼下に眺めわたす"イタリアで最も美しい村"で小さな本屋を営んでいるおじいさんが、店外から興味深そうに"本"を見つめていた移民の子にコミックを貸し与えたのをきっかけに次は星の王子さま、次はアンクル・トム、白鯨…と徐々にディープな読書沼に引きずり込む映画を上映します
新聞にぽつんと3行「茶飲友達、募集」の文字は高齢者専門売春クラブの広告で、運営の若者たち、在籍する老婦人たち、広告を見た人たちが、寂しさを埋め合うように、空白を持ち寄るように、今日もどこかで生きている映画を上映します。実際の事件が着想源、非常に幅広い世代でヒット中の特別な作品です
『マルケータ・ラザロヴァー』の予告編です。 この映像だけで心臓鷲掴みにされてしまいませんか?ドリーショットの動きとか構図とか明と暗の比率とか、凄いですよね…
生きることのつらさや苦しさが描かれているのに、なぜだか幸福や愛について大切なものを受け取って劇場を後にすることになる映画『小さき麦の花』は3/17(fri)から上映です。この予告、最初の10秒で涙腺にきます。
「愛という言葉を持ち出せば、すべてが許されるのだろうか」というキャッチコピーを、無人の荒野に取り残された痩せた牛のようにずっと、反芻しながら観ることになる映画を上映します。妻子ある作家と男女の仲になった作家の女。彼女は関係性の果てに、出家する。瀬戸内寂聴がモデルの傑作小説映画化。
ベネツィア国際映画祭で金獅子賞を受賞した『あのこと』。IMAXではないし、4DXでもないし、3Dでもない。だけどこれは本当に圧倒的な映画体験になると思います。今冬上映予定。今年ノーベル文学賞を受賞したアニー・エルノーが、自らの体験をもとに書いた短編が原作です。
パゾリーニがギリシャ悲劇の神話世界にオペラ史上最高の歌姫マリア・カラスをぶち込んで日本の地歌で味付けした闇鍋『王女メディア』も上映します。こちらも別軸で凄い作品。当時9年間の愛が破局した直後のマリア・カラスが演じる、裏切られた愛への復讐を誓う王女たるや… zaziefilms.com/ppp2022/
コードネームは【ティンカー/鋳掛屋】【テイラー/仕立屋】【ソルジャー/兵隊】【プアマン/貧者】。英国情報部【サーカス】で最高幹部4人の誰かが敵と内通、誰が内部捜査権を握っても事態悪化の可能性ありという最悪の状況で、唯一利害関係のない引退した老スパイに全てが託される映画を上映します。
生卵って割れすぎ!と謎装置で卵を割れなく魔改造する『たまご割れすぎ問題』とか、料理から給仕までボタン操作で解決『全自動レストラン』とか、鉢植えから猫ちゃん大豊作の『ほらふき倶楽部』とか、百年前の無声映画期の知られざる天才チャーリー・バワーズの作品群が実に実に良すぎるので上映します
落ちぶれちゃった父と一緒に貧乏暮らしなんだけど武家の生まれのおきくさんが、長屋の共同厠から肥やしを買い取ってく下肥買いさんにちょいとホの字になっちゃう映画を上映します。世の中のいちばん下(シモ)から庶民の暮らしと想いの豊かさ厳しさ哀しさ滑稽さを描き出す、観たことないタイプの時代劇。
サールナートゥホール(ver.2)
アメリカのスタイリッシュお仕事系ドラマの主人公みたいな感じで時には遅刻で上司に小言喰らったりしながらも仕事は結構できるし彼女と婚約して湖畔の一軒家を買ってその祝いのパーティで湖に飛び込んで脊髄を損傷して、 人生がまったく異なるフェーズに入っていく、実話を元にした映画を上映します。
勃起不全の喧嘩番長が最強シラット使いの女と殴り合って恋に落ちて結ばれて彼をEDにした過去のトラウマへの復讐を彼女が決意するものの2人の愛に試練が訪れる、今日的な"男らしさからの解放"というテーマにインドネシア昭和テイストが謎融合してジャンルぶち抜く恋愛格闘浪花節社会派映画を上映します
『女神の継承』静岡シネ・ギャラリーでは8/19(fri)から上映します。気にする方いるでしょうから先に言っておくと犬は無事です。犬は無事だけど犬以外で無事だったものが何ひとつ思いつけません。何も無事ではない。 いや待てよ、犬無事だったかな。今ひとつ確証が持てないな…
『エンドロールのつづき』は2月中旬上映予定です。どうぞお楽しみに。
まだ4歳の子には「死」というものが理解できない。これから何が起こるのか理解できない。今日と同じ明日が来ると思っているし、父だってそうであればどれだけ…。それでも彼は父親として、息子の将来を考えなくてはならない。新しいおとうさんとおかあさん。それが君への贈り物。
ジャン・コクトーの戯曲を名匠ペドロ・アルモドバルが翻案した切れ味鋭い短編。アルモドバルは「狂気に至るまで愛しているが媚びるほど依存しきっていない」と表現する主人公をティルダ様が完璧に演じてくれたことについて「全ての映画監督がこういう気持ちになれることを願う」とご満悦。ですよね~。
理想を求めて「上」ばかり見ていた彼女と、強制送還されるかもしれず「下」だけ見ていた少年たち。双方の人生のこれまでとこれからが厨房で結びついて、真っ白な皿の上に鮮やかに広がっていくわけですが、言うまでもなく危険なほどに食欲を刺激する映画です。鑑賞中にお腹が鳴らないように気をつけて。
大きな主語で語られがちなイシューを1人の女性を主人公にしてすくいとったのは名匠・高橋伴明監督。主演の板谷由夏が良すぎる上に大西礼芳や柄本明ら間違いないキャスト陣のおかげで、重そうなテーマなのにすう~っと物語に惹き込まれてしまいます。『夜明けまでバス停で』今秋上映。ご期待ください。
衣裳や武具は13世紀と同じ素材・方法で作られ、撮影は極寒の地で548日にもわたるロケ撮影。神々しく格調高く、にもかかわらず野蛮で粗雑でもある映像には目を見張ります。 『マルケータ・ラザロヴァー』今夏上映予定。観て、圧倒されるしかない。
恋人と共に裏社会から足を洗うため最後の取引を計画した男。弟分が盗まれたドラッグ満載のバンを探しつつ、手を引くと言い出した買い手を説得しつつ、一秒でも返済が滞れば命すら取る金貸しの影を警戒する。この究極のマルチタスク・クライムムービーを観始めたら、次にあなたが一息つけるのは94分後。
ヨーロッパのキリスト教文化と異教文化とが溶けあったような映画『ノベンバー』は11/25(金)から上映です。まずもって、農具でこしらえたエストニア土着の使い魔【クラット】の造形や動きや生態だけで、この映画に心を持っていかれてしまうはず。予告15秒からです。