"特別"になりたい彼と"普通"になりたかった彼女の物語。黒羽麻璃央と穂志もえか共演の『生きててごめんなさい』3/3(fri)から上映です。
ゆるめのコメディなのに絵面がスタイリッシュすぎるこちらが9/30(fri)から twitter.com/Sarnathhall/st…
こんなヤバ映画を作ったのは誰か。韓国の子供に「いい子にしないと國村隼が来るぞ」と言うと泣き止む、という都市伝説を生んだ『哭声/コクソン』の鬼才ナ・ホンジン。彼が原案・制作でタイの監督キャストスタッフと作り上げたのがこのタイ・韓国合作の『女神の継承』。超えてきました、あの哭声を。
原作者シュテファン・ツヴァイクはナチス支配を逃れ亡命し、この小説を書き上げた直後に自ら命を絶ったとのこと。めちゃ面白いけど"面白さ"以上のものが込められた作品です。『ナチスに仕掛けたチェスゲーム』8月上映。事前情報入れたくない方はこの予告も我慢して劇場へ。
一週間また一週間と、物語は進む。お腹が膨らむ。あなたには将来の夢がある。一週間経過。大学を中退して出産すれば夢はそこで終わる。一週間経過。明言さえ避けられ中絶が「あのこと」と表現される時代。一週間経過。誰にも言えず、言っても助けてはくれない。一週間。時が進む。もう決断しなくては…
アリ・アスターが一晩で何度も観たという触れ込みを(あの人特殊だから…)と思っていたのに2回。というのも、この"集団"は軍事政権下チリに実在したコミューンがモデル。脳内グッチャグチャになる初回に対して、おぼろげながらグチャグチャの中に"現実の溶け残り"が見えちゃう2回目は別種のヤバみが。
小さい頃に視力を失ったけれど家族の、とりわけお母さんの愛情を受けながらまっすぐに育って、親元を離れての高校生活も謳歌していたのだけど、ある時、耳が、聞こえなくなっていく映画を上映します。光と音を失った息子と、彼とのコミュニケーションのため新たな"手段"を考案した母の物語。実話です。
カンヌ映画祭「ある視点」部門でカメラドール スペシャルメンションを受賞した『PLAN 75』12/23(fri)から上映です。主演の倍賞千恵子が、プラン75がなければ当然迷わず生き続けるだろうし、あれば迷って検討するであろう、ただの一市民をただそのままに、見事に演じています。
映画のタイトルは『秘密の森の、その向こう』。 もちろんヒットしてほしいけれど、本当はあなたにだけこっそりと教えたい、秘密の小さな映画です。10/14(金)から上映します。ひみつだよ。
『逆転のトライアングル』今春上映予定。本作もまたカンヌ映画祭で最高賞パルムドールを受賞しています。"転覆後"が楽しみかもしれませんが、予告の通り、この監督の苦くてブラックで意地の悪いテイストはストーリー前半から存分または存分以上に味わえるはずです。
スウェーデンで一番の金庫破りが仲間のミスで捕まって99日の服役くらってやれやれと出所して次なるお宝「フィンランドの王冠」を狙おうとしたらたった99日で仲間みんな堅気になってて1人で挑むはめになる映画を上映します。監督はまさかの『ぼくのエリ 200歳の少女』『裏切りのサーカス』の人。
2年前『はりぼて』っていう映画がありましたね。富山の市議たちの不正が次から次へと発覚してピタゴラスイッチみたいに14人連続で辞職した顛末を皮肉とユーモアで見つめたドキュメンタリー。あの映画の監督が新しい映画を撮ったので上映します。舞台は石川県。ニッポンに蔓延る"ムラ社会"を眺めます。
どこかの男に階段から突き落とされて、もう踊ることも声を出すこともできなくなる。だけど真っ暗の絶望の中で向かったリハビリ施設にはそれぞれ心に傷を抱えたろう者の女性たちがいて、手話を使いこなす彼女たちからこう伝えられる映画を上映します。 「あなたダンサー?私たちに教えて、踊ることを」
『ミッドサマー』や『ハッチング―孵化―』や『LAMB/ラム』でさえ、予告編の字幕にこんなに不穏なフォントは使わなかった気がする。もうだめだ。 すべてが手遅れになっていく団地住み児童北欧夏休みサイキックスリラー『イノセンツ』は8/25(金)から上映します。もうだめだ。 twitter.com/innocents_movi…
部屋の中、端正な顔立ちの男が別れの手紙をしたためている…んだけど、ペンもインクも便箋も切手も壊れて漏れて破れて剥がれて、全然、もうほんと情けないくらい全っ然手紙が書けない短編、とか。フランスの才人ピエール・エテックスの映画がどれも洒落てて可笑しくてセンス抜群なので特集上映します。
コロナ禍の待機が暇すぎたスタローンが『ロッキー4』の未発表映像を何百時間も見直して「ここカットしたとか当時の俺正気か?薄っぺらいな…」と自省して90分の作品から40分削って42分足すという荒業でシリーズを観てない人にも《本質》が突き刺さる《シン・ロッキー》を爆誕させたので上映します。
かつて、映画音楽というものが芸術として「下」として見られていた頃からずっと、数々の比類なきスコアで、タクトで、人の心に永遠に残る音楽を生み出し続け、音楽芸術の定義を書き換えたマエストロのドキュメンタリー映画を上映します。2020年に没したエンニオ・モリコーネ。多面に輝く人生と芸術。
青い海を臨むイタリア別荘地にリッチなセレブ一家と代々漁師の労働者一家がやって来て、なんで二家族合同バカンスなんだろと思ったら裕福一家の遊び慣れたパパと漁師一家の親父さんが俺たち再婚しますと宣言してご両家ご親族の皆様におかれましては心よりテンヤワンヤの大騒ぎになる映画を上映します。
『RRR』ラーム・チャランの役者人生の転換点になった映画があると聞いて、居ても立ってもいられないので上映します。 毎日そこそこ楽しくて思考停止してたけど貧しい村は長いこと金貸しに支配されていて、ひとたびそれに気づけば捨て置けない。こうなったらヤるしかない。徹底的に選挙(ヤ)るしかない!
別の可能性と今の現実を同時に祝福し、自分自身や他者や家族への愛や受容を荒唐無稽で騒々しくてスクリューボールな照れ隠しでコーティングした謎感動映画『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』は3/3(金)公開です。ミシェル・ヨーもキー・ホイ・クァンも◎
豊橋市にある、世界各地のカカオと生産者の顔の見えるフレーバーで人気のチョコレート屋さんのドキュメンタリー映画が、ほんとうに心に響くので上映します。このチョコレート屋さんがチョコレート屋さんであることには、理由があります。それは、チョコレートは失敗しても温めればやり直せるから。
系統は違うけれど『her/世界でひとつの彼女』や『ガタカ』に比肩する映像美とMitskiが歌う『リリィ・シュシュのすべて』の名曲がこの作品の価値をさらに高めています。人と人ならざる者とのあわいを描くA24の新作『アフター・ヤン』、冬の戸口を叩く11月頃に上映します。
スタジオA24はホラーやSFといったジャンル映画を換骨奪胎して芸術領域へと展開させることに異常に長けていますが、この仄暗い中世ファンタジー『グリーン・ナイト』もジャンル映画を遥か逸脱した地点にやすやすと到達しています。最高です。ご期待ください。12/9(fri)より上映
アカデミー賞作品賞『スポットライト 世紀のスクープ』製作陣と主演マイケル・キートンという完璧な布陣で、完璧にはなり得ない不条理なこの世界の希望と光を描き出す『ワース 命の値段』は3/3(fri)から上映です。
ご存じない方のために念のためお知らせしますが来年は2024年なので犬が喋ります。で、第4次世界大戦で荒廃した世界で少年と相棒になってるわけですが、少年が地上では珍しい"女性"に惹かれて地下世界に行ってしまいます。むく犬を置いて。という、続きが気になりすぎる1975年の映画を緊急上映します。