サールナートゥホール
養成所時代には兄弟のように支え合った2人が男形と女形のスターとなって、京劇の舞台で至上の愛を表現しあい、それから、女形の彼の秘めた想いは秘められたまま、男形の彼が別の女と結ばれてしまう映画を上映します。描かれるのは激動の中国史に揉まれた愛と憎との50年。彼と彼と彼女の、永く短い50年
人気シリーズの続編のように「待望の」映画もあるけれど、時にはある映画が存在してはじめて(こういう映画をずっと待っていたんだ)と気づくことがありますね。この映画、『そばかす』という映画のことを自分でも気づかないままにずっと待っていた方へ。 お待たせしました。1/13(fri)から上映します。
この世界に居場所なんてない発光少女や蟲使いや磁界人間らイタリアの異能者たちが身を寄せ合って、異能を芸ということにして小さなサーカスを営んでいたのだけど、仕事を得るためドイツの人気サーカス団に行ったらそこがナチスのためにガチで異能者を探してるヤバいサーカス団だった映画を上映します。
何度も何度も投獄される男と、長いこと長いこと服役する男が同房になる映画を上映します。何度も投獄される男の罪状は"同性愛者であること"。長期服役囚はそれを嫌悪する。相容れない2人。だけどこの映画は、釈放で途切れ再投獄で繋がる2人の20年から目をそらさない。心が変わり魂が変わらない20年から
ロシアが支配するチェチェンで今、何が起きているのか。『チェチェンへようこそ』本日公開、静岡シネ・ギャラリーでは4/1(金)から上映です。 インタビュアー「ゲイに対する拉致や疑惑についてお聞きしたい」 首相「ありえないね(笑顔) チェチェンにゲイは存在しない(真顔)」
ニューシネマパラダイスさながらですが、これは実話を基にした物語。つまりそう、その男の子が成長して撮った映画が、この映画です。全編に渡って溢れる映画への愛、郷愁溢れる監督自身の故郷グジャラート州の風景、映写技師おじさんとの心温まる友情、そして自ら餌付けされにいくおじさんが見どころ。
身のこなし、視線、帽子のつばに添える指のニュアンスに至るまで、御年77歳にしてどう考えてもキャリアハイな演技でファビュラスを炸裂させる映画界の至宝ウド・キアーのおかげで、誰もが偏屈ジジイを大好きになってしまう映画『スワンソング』今秋上映です。ちなみになぜこんなタイトルかと言うと…
それでもバイト暮らしのラッパー君とオペラに人生をかけてきた先生との出会いと、そこから始まる秘密のオペラレッスンは、やがて2人だけでなく周囲の人々の人生にも変化をもたらしていくことになります。ガルニエ宮が美しい『テノール!人生はハーモニー』は7/7(金)より上映。
傑作映画の出資者になって名を残したい富豪が、才能はあるけど癖がすごい監督と才能はあるけど癖がすごいスター俳優と才能はあるけど癖がすごい舞台俳優を集めたら、リハーサル段階で癖と癖と癖が多重事故を起こして映画賞どころか撮影にも辿り着けそうにない映画を上映します。画像4枚の癖がすごい。
一流レストランをクビになってようやく見つけた次の職場は移民少年たちの支援施設で、そこで設備の不足よりも食材の質よりもめげちゃうのが「食」に対する(量があれば質は別に…)なマインドだったので、逆に少年たちを調理アシスタントにすることで料理にとことん夢中にさせちゃう映画を上映します。
白鳥は世を去る際に最も美しい声で歌うという伝説からスワンソングとはアーティストが人生最後に遺す最高傑作のこと。喧嘩別れしたはずの大昔の顧客からの思いがけない死化粧のご指名は彼のスワンソングになるのか。近年散見される"終活系映画"とは一線を画す至高の1本です。
望まれない娘として早くから1人で生きていたら両親が事故で亡くなって、面識のない、そして愛されて育ってきた6歳の弟と暮らすことになる映画を上映します。厄介なのは養子に出すのは反対するくせ引き取る気はない親戚たち、わがまま盛りの弟、そして何より、苛立ちながらも弟に情が湧いちゃう、自分。
お父さんとお母さんと一人娘とヤンの4人で幸せに暮らしていたらヤンの具合が悪くなって、何とか治そうと彼の視覚メモリ領域にアクセスしたら【4人で過ごしたかけがえのない瞬間の数々】の他に【  】が保存されていた映画を上映します。愛と理解、記憶と存在証明を巡る、これは一編の詩のような映画。
4歳の男の子を連れたシングルファザーが、その子へのプレゼント選びに悩み続ける日々を綴った、昨日の雨に濡れた芝生のように柔らかで穏やかで少し寂しげな映画を上映します。シングルファザーの彼は病で余命わずか。残された時間で訪ねて回るのは養子縁組を望む人々。新しい親、それが最後の贈り物。
喧嘩も人気も学校内最強の男が不祥事で少年院に行ってそこでも無双するインド映画を上映します。ちなみに学校といっても高校じゃなくて名門大学だし、学内最強の男は生徒じゃなくて教授だし、少年院では悪ガキを更生させまくるし、紆余曲折の末に地元ギャングと徹底抗争するし、ポスターのポーズがこれ
この予告だけでもう面白そうですよね。だけどマダムが、ドライバーが、そしてあなたが、この小さな旅、この小さな映画の結末でどんな感情に辿り着くのか、まだまだ想像つかないと思います。『戦場のアリア』の監督が贈る最新作『パリタクシー』は5月頃に上映予定です。
身分制度の観念が根強く「王の子供だけが王になれる」という考え方があるインドでこの学び舎は色々と妨害を受け…といったインド映画的ピンチ(とかシンプルに金欠でお腹が空くピンチとか)を乗り越えて、先生と30人の生徒たちが夢を目指したこの教育プログラム、今も継続され大きな成果をあげているそう
独自に考案した計算式で「正しい」補償金額を算出しても、心や体に傷を負い、大切な人を失った7000人には何の説得力もない。7000等分が正解なのか。そもそも人の命に値段などつけられるのか。ベストを尽くしてなお足りず、恨まれ、憎まれ、それでも更なるベストを尽くすしかない。さあ、決断の時だ…
喋るキツネ、大地をさまよう巨人たち、"獲物の交換"を持ちかける領主、そして草木の如くに生い茂る緑の騎士…信じがたい事柄の全てがこの旅に存在し、この旅に存在する全てが信じがたく変容を遂げた何かの暗喩。指輪物語の作者トールキンを魅了した中世文学の最高傑作、純正にして異形の映画化です。
体重272キロ。恋人の男性を亡くした喪失を埋めるように過食をくりかえしてきた結果、哀しみと272キロの脂肪に閉じ込められてもう歩くこともできない男が、無駄にしてしまった人生の最後の5日間で、死んだ恋人の妹の力を借りて、ずっとずっと前に関係を壊してしまった娘と向かい合う映画を上映します。
案の定というか、映画の主人公の家を買った中年夫婦も生活がおかしなことになっていくわけです。スパイク・ジョーンズ系映画が好きならきっと大満足の、74分という上映時間であなたの世界観と価値観をぐにゃんぐにゃんにさせる『地下室のヘンな穴』は9/30(金)から上映です。猫も出るよ。
ウェールズの小さな村からの大きな贈り物『ドリーム・ホース』は今冬上映です。主演は『へレディタリー/継承』のトニ・コレット。今回は嬉しそうに絶叫してます。
エッフェル塔や凱旋門を横目に、観光客向けではない何てことないパリの街路のあそこに、ここに、マダムの喜びと哀しみと大きな秘密に彩られた過去が二重映しに浮かび上がってきて、無愛想ドライバーと一緒になって想い出話に夢中で聞き入ることに。やがてドライバーもポツポツと自分を語りはじめ…
ルイス・ウェインをご存じの方は彼の晩年の人生や作風もご存じですよね。そういう方もこの映画を観たら、ルイス・ウェイン、生涯愛したなぁ、妻とネコ…と何とも言えず余韻がじんわりと残ることになると思います。『ルイス・ウェイン 生涯愛した妻とネコ』どうぞお楽しみに。クレア・フォイも出るよ。