176
不当な要求を、関係づくりやその場を穏便に済ませるためにのんでしまうと、穏便におさまるどころか、次はさらに要求を大きくされることが多いことを、対人援助職は理解しておく必要があると思う。不当な要求を毅然と断ることから生まれる信頼関係もある。
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子どもに関わる仕事を長くしてきて、親の代わりにはなれない、なっちゃいけない、誰かの役割を奪ってはいけない、その子の人生の責任を最後まではとれない、とる立場でもない、でも、目の前の子どもの今に、何ができるか、という葛藤は、常に持ち続けているな。
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歳を重ねて人生経験が豊富になるほど、
ただ話を聞いてほしいだけの人に、解決策をアドバイスをしてしまうというのは、ありうる話だな。知性があるというのは、自分の知識や経験をひけらかさないというのも含まれるのかも知れない。
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子育てって正解はないし、何をしてもうまくいかないときはあるんだけど、「1分後も1時間後も1年後も自分の安心安全は守られているはずだ」という感覚を、子どもに身につけてもらえることが、ひとつの目標ではないかなと思ってる。
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嫌なことから逃げたらダメ、成長しない、立ち向かえって言うの正論だとは思うのだけど、まず先に逃げ方を覚えておかないと、危なくなったときに撤退の方法がわからず、玉砕してしまうように思う。逃げる手段を知っているから、安心して嫌なことにも立ち向かえるのではないかな。
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メンタルって、ゴムボールみたいなもので、圧力かけたら凹むけど、元に戻る力も持ってる。でも圧力が強すぎたら破裂して穴が開く。穴を塞いでまた空気を入れたら膨らむけど、穴は完全には治らないし、次また破けやすくなる。破けてしまう前に圧力のかからないところに逃げるのが大事だと思う。
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よく教育でも福祉でも「自立」を目指す支援がなされるけれど、「自立」の定義や方向性が定まってないことも多い。個人的には「適切な人や機関に、適切な方法で助けを求められる」ことが「自立」だと思うので、「支援を求める」ことも、自立の過程のうちのひとつだと思う。
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支援職は、相手の「大丈夫」を鵜呑みにしないように心がけたほうがいい時がある。大丈夫じゃないと言えない、言ってはダメと思っている、助けを求めたけど支援を得られなかった、助け自体を否定された、助けを求めたらより大変なことになった…様々な背景から「大丈夫」と言ってしまう場合がある。
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誰か周りの人が褒められたり、評価されているのを見聞きして、直接関係ないのに、「褒められない自分は出来てないんだ」と自分が責められているように感じるときは、メンタル弱ってる証拠なので、あまり深く考えずにメンタル回復優先したほうがよい気がする。
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対人関係で不安が高い人って、嫌われてないか、悪く思われてないか確認したい気持ちが強い。そうして自分の良い評価よりも、悪い評価ばかり確認してしまい、余計不安になる。たとえ良い評価があっても、それに見合うはずはない、もっと悪い評価があるはずだと、不安な状態で安定しようとしてしまう。
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アラフォーおじさんになって気づいたんだけど、清潔感があるとか優しいとか面白いとか仕事ができるとかも大事だとは思うけど、「周りを不快にさせない」ってすごく価値のあることではないかと思ってきた。
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新社会人の皆様、「困ったらなんでも聞いてね」という先輩や上司よりは、「こんなことが起きたら報告してね」「この内容は先に相談してね」「ここまでは自分で決めてね」って、細かく言ってくれる先輩や上司のことを信用しましょう。はじめは口うるさく感じるかもしれないけど、その方が育ちます。
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褒められたときに、「褒められて嬉しい」「今の自分が認められた」と思えるのは強い。「褒められるに値する人間でいなければ」「認めてくれた人を裏切らないようにもっと頑張らないと」と思って、褒められたのに何故か追い詰められるような気持ちになる人もいる。
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友達や恋人には自分のいいところを見せたい気持ちってよくわかるけど、長く関係が続く相手は、自分の弱いところやダメなところを見せられる人だよなと思う。
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いまの子どもたちは、当たり前だけど、数十年後には大人になり、社会を担っていく。社会を作る側になる。そんな子どもたちが、自分たちは大人や社会に大事にされた、守ってもらえたと思えることが、先の未来に繋がっていくのではないかと思う。
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小2娘に、大人も困ることがあったら周りに助けてって言って助けてもらうし、失敗したら怒られることもあるし、苦手だなと思う人もいるよって話をすると、「そうなの?」って驚いたような、でも安心したような顔するので、大人も間違うことあるって素直に認めるの、子どもにとっても大事だと思う。
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これの怖いところは、ストーカーのほうは、相手が思い通りにならないと、徹底して被害者ポジションにいると思っていること。自分の思い通りにならないのは相手が悪い⇨自分は気持ちをわかってもらえない被害者⇨だから自分の攻撃には正当性がある、という思考回路の人が少なからずいる。 twitter.com/NyoVh7fiap/sta…
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福祉や教育などの対人援助職は、受容共感傾聴などの寄り添いベースの対人スキルは学ぶけど、威圧や不当要求に対して、「あなたの行動は認められないのでこれ以上は応じられません」と、うまい具合に相手に伝える対人スキルは案外教えられてきていないのではないかと思う。 twitter.com/NyoVh7fiap/sta…
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筋トレしたりランニングしてると、今さらモテたいのみたいなこと言われるときあるけど、シュッとしたおじさんになりたいただの自己満足です。女性がネイルしたり化粧したりお洒落するのは、男ウケじゃなくて自分のテンションあげるためっていう意味が、おじさんになってわかった気がする。
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バンドマンをネットストーカーして特定して結婚した話とか、スタバに毎日通い詰めて付き合った話とか、もし、うまくいってなかったら、ストーカー案件になりかねないし、実際、店員さんとかがストーカー被害にあってる事案もたくさんあるから、「ただの一例」として捉えないと危険だよなと思う。
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おじさん構文の話、他者視点(今回の場合、相手の女性視点)に立てるかどうかということだと思うのだけど、「自分のコミュニケーション方法が相手にどう受け取られるかが想像できる」って、コミュニケーションの核心だと思う。
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信頼できる支援者って「支援の目的を自分が必要とされることにすり替えない」人だと思う。支援職につく動機が、誰かの役に立ちたい、力になりたいと思うのは、自然なことだと思うのだけど、経験を積むうちに、必要とされることが手段ではなく目的になってしまうと、相手の力を削いでしまうこともある。
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娘が不機嫌そうなときに、「何が嫌だったん?どうしたん?」て聞いてたら、横にいた妻に「いまそれ聞かれるのが嫌だと思う」って言われて、その通りだなと思ったのだけど、これは親側の不安なんだなと思った。子どもの言動の理由を知りたいのは、親が不安だからなのもあるよなと思う。
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コロナで保健師が忙殺されているのは認知されていますが、感染者数が増えると、保健師が担う母子保健や子育て支援、精神保健、高齢者保健などの通常業務にしわ寄せがいって、本来予防的にかかわれていたはずの世帯に手が回らず、コロナではなく人が死にかねないことは意外と知られてない気がする。
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心療内科で眠剤初めてもらったとき、お医者さんから、お薬飲んで、「布団に入ったら寝られる」って脳に学習させることが大事。布団に入っても寝られないのを繰り返しているのは、布団=入眠って脳が理解できてないからみたいなこと言われて、妙に納得した。