初版道(@signbonbon)さんの人気ツイート(古い順)

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本日、川端康成や三島由紀夫など多くの作家が愛し、檀一雄『火宅の人』の舞台となった御茶ノ水の山の上ホテルが新装オープンしました。超絶美味しいマンゴープリンも健在。もちろん綺麗になったけれど、落ち着いた雰囲気はそのまま。オリンピックもインバウンドも無縁なところが大きな魅力なのです。
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フォロワーさんから「学校の図書館に近代文学の本が少なくて」という嘆きの言葉が届いたので、「伊達直人」で送ろうかと。でも善意の押し付けは迷惑だと思い、本人の了解の下で学校に連絡したら「いりません」の一言。しかも全クラスのホームルームで「犯人探し」まで。本の寄贈の難しさを学びました。
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隣のテーブルにいたご婦人の「織田君よくやった」という言葉を小耳に挟み、太宰治の「織田君! 君は、よくやった」をお茶の席で話題にするとは、何と素敵な方だろうと思ったら、フィギュアスケートの選手の話題でした。「『織田君の死』ですね」などと、得意げに話しかけなくて本当によかったです。
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芥川龍之介(の文学)が好きな人の中には、太宰治(の文学)は嫌いという人も結構いますが、太宰は好きで芥川は嫌いという人は少ない気がします。太宰は芥川が好きだったけれど、芥川は太宰を知らなかった(だから好きも嫌いもない)ことが影響しているのでしょうか。ちなみに二人とも好きです。
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「本を読まないで語彙力がアップする方法はありますか」という質問を受けました。自分は本を読んで語彙を増やした人間なので、「谷崎も芥川も太宰もみんな読書家でした」と問いの期待に反する回答しかできません。ネットでは「会話による語彙力アップ」が出てきますが、相手を選ぶのが難しそうです。
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今、目の前に調査の依頼を受けた太宰治直筆の新出資料があります。80年以上前に書かれ、もちろん全集未掲載です。お酒を飲むよりもサウナに行くよりも、こういう物を見ている方が一日の疲れが飛んでいくのはおかしいでしょうか。いやきっと、このアカウントをご覧の皆様はわかってくださると思います。
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谷崎潤一郎の『人魚の嘆き』(大正6年、春陽堂)初版無削除本に異装版が出現しました。表紙が白色でタイトルと著者名の書体が異なります。この版は、初版削除本と重版本(共に挿絵2枚)の存在は知られていたものの、挿絵が4枚揃った初版無削除本は初登場。『人魚の嘆き』は拘ってきた本だけに嬉しいです。
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萩原朔太郎は堀辰雄に「自分は怪談と云ふものを好まない。ちつとも怖いと思つたことがない。しかし、さう云ふ怪談にエロチツクな要素が這入つてくると、それが妙に怖くなり出す」と語り、『牡丹燈籠』を好みました。朔太郎が江戸川乱歩の作品を愛したのも「エロチツクな要素」が一要因かもしれません。
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太宰治の展覧会は、一昨年「没後70年」、昨年「生誕110年」と銘打って開催されました。今年は「生誕111年」が大義名分。これは漱石や芥川でもなかったことですが、太宰は迷惑ではないでしょう。「太宰君は、自分がピエロで周囲をにぎやかにして人を喜ばすことが好きであった」(井伏鱒二)そうですから。
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菊池寛『真珠夫人』前後編2冊揃いの初版本を新たに入手しました。これだけコンディションの良い本は久しぶりの登場。『真珠夫人』は、今では菊池の本で一番人気になったようです。理由は言うまでもありませんね。
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12歳の芥川龍之介と中原中也の習字です。芥川の16文字と中也の14文字の内、8文字が同じで嬉しくなります。芥川が、後年忌み嫌った「龍之助」と署名しているところにもご注目ください。
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尾崎紅葉の葬列で位牌を持つ泉鏡花。画像では恐らく初めての紹介だと思います。紅葉の壮健時・入院中・退院後・往生・解剖・葬式の写真を掲載した私家版『阿免乃安渡』より。見返しに巌谷小波が句を記した本も複数ありますが、近年滅多に見なくなりました。俯き歩く鏡花の姿が実に印象的ですね。
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芥川龍之介の自筆原稿が所在不明の主な作品 「羅生門」「芋粥」「手巾」「枯野抄」「蜜柑」「舞踏会」「南京の基督」「藪の中」「トロッコ」「六の宮の姫君」「点鬼簿」「蜃気楼」 「開化の殺人」の原稿は、有島武郎と情死した波多野秋子の遺品から発見。まだ人知れず眠っている原稿は必ずあります。
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今日は石川啄木と志賀直哉の誕生日です。志賀が三歳年上ですが、文壇デビューは啄木の方がずっと早く、明治38年に処女詩集『あこがれ』を刊行した時、志賀はまだ学習院高等科の生徒でした。そして大正2年、志賀の第一小説集『留女』が出た時、既に啄木はこの世の人ではなかったのです。
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もし芥川龍之介があと10年生きていたら、作家としての太宰治は、そして彼の人生はどうなっていたでしょうか。芥川賞を目指すことなく、第一小説集のタイトルも『晩年』ではなかった気がします。『斜陽』も『人間失格』も生まれないのは困るけれど、太宰に芥川と話をさせてあげたかったなあと思います。
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「『人間失格』の初版本が手に入りません。もう死にます」というDMが来たので、放置もできず「死なないと約束するなら差し上げます」と返信。約束してくれたので送ったら、受領の連絡もなくアカウントが削除されました。残念だけれど元気でいてくれれば。「死にます詐欺」ではなかったと信じたいです。
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今日3月1日は芥川龍之介の誕生日であるとともに久米正雄の命日です。ちなみに芥川の命日7月24日は谷崎潤一郎の誕生日。久米の誕生日11月23日は樋口一葉の命日です。
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誤植は本につきものですが、奥付で間違いがあっては困ります。特に著者名のミスは致命的。処女歌集『みだれ髪』の初版本で「昌子」とされた与謝野晶子は気の毒でした。木下杢太郎の場合は本名の太田正雄を知らなければ誤植に気がつかないでしょう。徳田秋声の場合は・・・誰でもすぐにわかりますね。
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今日は横光利一の誕生日なので、久しぶりに彼が川端康成に贈った『御身』初版本を手に取りましょう。川端は裏の見返しに紀州旅行の行程を書き込んでいます。これは落書きではありませんよね!
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「人生は狂人の主催に成つたオリムピツク大会に似たものである。」 こんな言葉を百年近く前に残した芥川龍之介は、やはり天才です。
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夢野久作『ドグラ・マグラ』(昭和10年、松柏館)の初版本です。この「幻魔怪奇探偵小説」を初めて読んだのは高校生の時。何度読み返しても内容を理解したとは言い難く、それゆえ常に新鮮さを失わない不思議な作品だと思います。初版函付の美本は近年あまり見なくなりました。
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新型コロナウイルスに最高の警戒が必要なのは当然ですが、過度のストレスは免疫力を弱めるので注意してください。「恐るべき神経衰弱はペストよりも劇しき病毒を社会に植付けつつある。」夏目漱石の言葉です。
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ドクロは魔除けになるとも言われるので、これらの画像が皆さんのお守りになることを願います。
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これで印刷ミスではないのだから驚きます。内田百閒の第一創作集『冥途』の初版本(大正11年、稲門堂書店)です。この本はノンブルがないので、落丁や乱丁の確認も大変。ちなみに、本書は関東大震災で紙型が焼失し、初版限りで増刷されませんでした。あれこれ怪奇幻想文学に相応しい話ではあります。
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某テレビ局の報道部から「古本屋の現状を知りたいので、今、危ない所を教えてほしい」と聞かれたので、「それは神保町のA書店の主人でしょう。今も昔も危ないですよ」と答えたら、「そういう危ないではなくて」と説明し始めたので黙って電話を切りました。「無礼者!」と言ってから切るべきでした。