初版道(@signbonbon)さんの人気ツイート(新しい順)

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「太宰治は不倫ばかりして人妻と心中までしたのに、なぜ小説が教科書に載っているのですか」と質問が来ました。「作品に罪はないという考えでしょう」と答える前に、正確を期して知人の教科書調査官に確認したところ「作家の人格や行動歴は調査の対象ではありません」と。間違いではなかったようです。
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夏目漱石と森鷗外、この2大文豪に焦点を絞った文学展は、不思議なことにほとんど開催されたことがありませんでした。しかし今秋、大きな規模で実現することになり、全面的に協力いたします。詳細は近々発表。どうぞお楽しみに。
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『将棋と文学』(仮題)を秀明大学出版会から出版することになりました。将棋と文学研究会編で今冬刊行予定。漱石、芥川、菊池、乱歩、川端、横光、太宰、安吾、織田作、澁澤などの将棋が登場する小説のアンソロジーで、それぞれに解説が付きます。どうぞお楽しみに。
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芥川龍之介が亡くなった昭和2年に全国各地で開催された追悼講演会の入場券です。場所は愛知県岡崎市。錚々たるメンバーですね。ちなみに、こんなものまで蒐めているのは、漱石と鏡花と芥川と賢治と太宰だけであります。
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萩原朔太郎「月光と海月」(『純情小曲集』所収)チョコレート(クラゲから抽出したコラーゲン入、EYECON SHOP)です。文字は銀座の中村活字による金属活字(明朝)組版の清刷を使用、銀色のアルミには活版印刷(空押し)という凝りよう。一口でチョコの美味しさと朔太郎の詩の素晴らしさが同時に楽しめます。
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夏目漱石と森鷗外から正岡子規宛の行方不明になっていた書簡が発見されました。他に子規宛の新出書簡もあります。戦後、子規庵から彼の自筆資料が流出したことは有名だけれど、今回は新たな事実がわかる周辺資料も纏めて残り実に貴重。私のコメントはちょっと?ですが・・・ news.yahoo.co.jp/articles/b631d…
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萩原朔太郎の『月に吠える』無削除版を前橋市に寄贈したことにより(前橋文学館所蔵)、紺綬褒章を受章しました。本1冊の寄贈で同章が授与された例は過去にないそうで、大変光栄です。近代文学に導いてくれた前橋女子高校出身の母も、きっとお墓の中で喜んでいると思います。 youtu.be/N0JHhgT_Qkk
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坂口安吾から江戸川乱歩宛の『青鬼の褌を洗ふ女』献呈署名入り初版本です。発行は乱歩が『不連続殺人事件』を絶賛する前で、署名した時期は不明。旧乱歩邸の土蔵には旧蔵書の大半が残り、安吾の本も複数ありますが、署名本はないようです。外部に流出した乱歩宛署名本は3冊しか見たことがありません。
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日本の「文豪」といえば誰? 2位の「芥川龍之介」を抑えた圧倒的1位は? 【“読書好き”316人に調査】 皆さんのご意見を伺います。日本の文豪といえば最初に誰を思い浮かべますか?「その他」の方は返信でマイ文豪を教えて下さい。投票総数が「316人」を超えたら嬉しいです。 news.allabout.co.jp/articles/o/505…
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明治時代に書かれた泉鏡花の新出の俳句が、令和になって大量に見つかるのだから、くどいようですが日本近代文学は眠れるお宝がまだまだ山のようにあります。発掘するのは皆さんかもしれません。
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あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いします。さて令和5年は卯年。近代文学では、泉鏡花が向かい干支に当たる兎の品物を蒐めたことが有名です。ちなみに鏡花が敬慕した尾崎紅葉の干支は卯でした。画像の初版本は『活人形』『風流線』『高野聖』『婦系図』『日本橋』の極美完本です。
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太宰や芥川を思春期に読んで心身の調子が悪くなった人は一人も知りません。彼らの小説で生きる糧を得た若者は大勢知っていますが。 twitter.com/Q67Gi/status/1…
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今日は泉鏡花の誕生日です。子どもの頃に母親を亡くした鏡花は、終生母への思慕が消えませんでした。母親の愛情に飢えていたのは夏目漱石や芥川龍之介も同じで、それが彼らの文学の源泉の一つだったのかもしれません。ちなみに鏡花の母と妻の名前は共にすゞ。鏡花にふさわしいロマンチックな話ですね。
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知人の老人ホームで文学サークルの座談会に参加し、好きな作家は夏目漱石と話したら、ある男性が「実は、私は漱石の孫なんです」と言うのでびっくり。さらにもう一人の男性も「私も漱石の孫です」と。知人によれば、この施設には「漱石の孫」が3人いるとか。のどかな時間が流れ、大いに癒されました。
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読書週間が始まると、メディアは必ず「若者の読書離れが深刻」といった暗い話題を流しますが、たまには「文豪の小説を初版本で読みたいという若者が増えてきた」といった明るい話題も提供してもらいたいものです。
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太宰ファンの方は是非どうぞ。 太宰治が親友に贈った友情の証し 親友を描いた肖像画や書簡見つかる 三鷹市ギャラリーで初公開yomiuri.co.jp/local/tokyo23/…
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三鷹市の太宰治展示室で開催される新企画のチラシです。友人の画家鰭﨑潤旧蔵の太宰資料を初公開します。そしてチラシ作成後に発見されたのが、なんと第一小説集『晩年』初版本の識語入献呈署名本!「晩年』署名本は36冊確認していましたが、本書は新出本で添えられた言葉も実に素晴らしい。必見です。
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太宰治の初版本に関する嬉しい新発見のお知らせをいただきました。間違いなく、この情報で日本一興奮するのは自分なのですが、太宰ファンであれば誰でも喜んでくださるでしょう。今月中に発表があると思います。どうぞお楽しみに!
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今日、さいたま文学館を訪れ、永井荷風の机に懐かしむように触れていた高齢の女性は、17歳の時、荷風と浅草の蕎麦処「尾張屋」で会ったそうです。そこの店主が教えてくれました。「いつもストリップの帰りに来るんだよ」と。ちなみに彼女は神保町に住み、なんと古本屋の娘。ドラマのような話ですね。
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稀覯本や貴重本に触れる時、いまだに手袋をしている人を目にしますが、素手の方が良いです。手の汗や汚れは洗えば問題ないけれども、手袋に付着した埃は目立たず、またページを捲る時に紙を痛めるリスクがより大きくなります。手袋のメリットは「本を大切に扱っている」というアピールくらいでしょう。
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さいたま文学館の責任者から元ツイートの削除を求められ一蹴しました。不都合な事実なのでしょうが、言論封殺の愚行に屈する人間ではありません。誤植ではない図録奥付の1行5文字を削除するのに、修正の貼付では足らず印刷し直すのはなぜなのか。『国語教科書の闇』の次は『文学館の闇』を書こうかな。 twitter.com/signbonbon/sta…
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さいたま文学館の特別展「永井荷風」が始まりました。天気も晴れていて良かったです。文アル関連グッズのアクスタなるものに挑戦したら(箱から中が見えない袋を1つ選ぶ)画像のキャラクターでした。顔を8人の文豪のパネルと照合したところ多分正宗白鳥かと。多くの皆様のご来場をお待ち申し上げます。
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さいたま文学館の特別展「永井荷風」(明日スタート)の図録が完成しました。しかし県の役人から奥付の表記について不思議な指摘を受け、印刷をやり直し、当面は修正紙を貼って販売するそうです。即ち無削除版・削除修正版・改訂版の3種類の図録が存在するわけで、誠に荷風展に相応しい話ではあります。
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高校国語教師の知人によると、『羅生門』「下人の行方は、誰も知らない」の続きを考える問いに、「下人は反省して老婆に着物を返した」と答える生徒が最近増えたそうです。初出誌で「下人は、既に、雨を冒して、京都の町へ強盗を働きに急ぎつゝあつた」と書いた芥川龍之介が知ったらさぞ驚くでしょう。
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散歩中に麦のリードが外れ、一人で走り出しました。まだ生後5か月で家の場所はわかりません。慌てて追ったら転んで足を負傷。痛みに耐えて起き上がろうとした時、麦が振り向き駆け寄ってきて、「どうしたの?大丈夫?」という顔で飛びついてきました。どんな初版本を手に入れた時よりも嬉しかったです。