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特に紙の本の流通は、非常に困難な状況になっております。
著者の皆さまから作品の流通と販売の権利をお預かりしているなかで、それが滞っている状況につきまして、出版業界に身を置くひとりとして申し訳ない思いでいっぱいです。
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依然緊急事態宣言は続き、決して楽観はできませんが、本日(5月11日)から少しずつ状況が動くとは思います(流通全般がわずかでも平常化に向かうことを期待しています)。著者の皆さまにはご心配をおかけしおり身も縮む思いでありますが、引き続き、書籍流通の回復に向けて、
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販売部門ともども努力してまいります。
また、お待たせしている多くのお客様にも、大変なご負担をおかけしていることを、出版関係者一同、痛感しております。
なにとぞ今しばらくのご猶予をいただければと思います。よろしくお願い申し上げます。(とりいそぎここまで。また何かあればお知らせします
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(以下蛇足)
こういうサービスもありますので、なにとぞ今しばらく「本」を諦めないでいただけますと…。。
>「書籍横断検索システム」は、オンライン書店の横断検索システムです。
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古典好き、紫式部先輩が政敵だった清少納言先輩のことを「知ったかぶりで間違いも多く、いつも面白いことを嗅ぎ回って態度が不誠実、ろくな死に方しない」とか書いたのを大喜びで受け止めているので、好きな作家やアーティストが政治的な発言をしたから失望するという人の気持ちがいまいちわからない。
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これ毎年SHARPさんが呟いていることで、簡単に、すぐ出来る大事な生活安定策なんですよね。エアコンが確実に必要になる前に各家庭で一回試運転することで、修理や買い替え需要の繁忙期をずらせるので社会的有用性が高い。ピークをずらす有用性は、このご時世で周知されたなーと。 twitter.com/SHARP_JP/statu…
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本日5月12日は、「国際看護師の日」だそうです。近代看護の確立者であるフローレンス・ナイチンゲールが1820年5月12日に生まれたことにちなんでいるとのこと。このコロナ禍でも医療現場の最前線で奮闘している看護師の皆さまに感謝を込めて。
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『古代ギリシャのリアル』藤村シシン著(すごく面白い)に、「古代ギリシャには【ワイン色のエーゲ海】、【緑色に滴る血と涙】という表現がある」という話があって、あー、わたしたちの世界は(思っている以上に)言葉によって見え方が変わるんだなぁ…と実感しています。以下少し、そんな話を。
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ところで、たとえ来週に緊急事態宣言が解除されたからといって、再来週からいきなり「また以前のように週5日出勤してね」と言われても絶対に無理だと思うんだが。なんつうか、無理。心も体も無理。
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何度か書いているけど、SNSを含むメディアというものは、「情報」は「感情」というエンジンに乗って四方八方に飛んでゆきます。その感情が強く鋭いものであるほど、遠くまで飛んで深く刺さる。だからもし選べるなら、選ぶことができるなら、「楽しい」だとか「好きだ」というエンジンに乗せたい。
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NHK、『ブラタモリ』のレギュラー放送時間帯にアンコール放送がいけるんなら、まじで大河ドラマの過去神回再放送いけるんじゃないか。単発なら権利関係クリアするの比較的ハードルが低そうだし。『真田丸』、『直虎』、『龍馬伝』の視聴率が高かった三話ずつ再放送とかすれば高視聴率になりいそう。
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本棚の整理を始めたのだけど、「美しく整えたい」と考えると機能的でなくなり、「機能的に揃えたい」と考えると永遠に終わらず、「本は増えていく」という前提に立って整理していくとまったくスペースが足りないという、宇宙の法則と戦う作業になっています。
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バーサーカーで現界したナイチンゲール婦長と「未知の感染症から人類を救う」という一点で共闘し、アスクレピオス先生が閉じこもって研究している間、扉の前で波居るサーヴァントを相手に戦い続け、ワクチンを開発した医神が扉を開けると、金色の光に包まれつつある婦長が微笑むところまで見えました… twitter.com/showyou09/stat…
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「本棚がない」というだけでなく、「活字だけの本が家に一冊もない」という家庭は、自分が思っているよりもたくさんあって、さらにいうと「本棚を、目障りだと感じる人」がそれなりにいらっしゃることを、あるきっかけで知りました。衝撃的だったけど、自分の想像力の限界を知る機会でもありました。
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社内の偉い人が「もうすぐ前みたいにみんなと毎日顔を合わせられる日がくるから、それまでがんばろう」みたいなことを言っており、いま自分が興福寺阿修羅像のような顔をしている気がしている。
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世間話のつもりで、少し昔の話をつらつらとします。
もう十年以上前、ある展覧会で(たしか幕張メッセ)、某巨大製造業のカンファレンス(記者発表会)に参加した時のことです。わたしは開演に少し遅れて最後列に着席しました。
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すると隣の席に座っていた恰幅のいいおじさんが、展覧会全体のパンフレットと、その発表会で配布された小冊子を熱心に見比べて、さらに向こう隣りに座る若いスーツの男性に「これ、どうして開き方が違うんだ?」と聞いているのが聴こえてきました。その二種類の冊子は、右開きと左開きで違ったのです。
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尋ねられた男性は、「さあ…わかりません、調べておきます」と言っていて、それでも聴いたほうのおじさんは納得せず、「こういう違いはよくあるの? 何かの間違いではないだろうね?」と聞いていました。
見かねたわたしは「僭越ですが…それは縦書きと横書きで開きが違うからです」と説明しました。
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「日本語を含む漢字圏の文章は、アルファベットと違って縦書きでも横書きでも表記できます。縦書きの場合は左から右へ読み進めますが、横書きの場合は左から右へ読み進めるので、開きが逆になるんです。そのほうが読みやすいでしょう?」と説明しました。
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すると「なるほど!」とそのおじさんは納得してくれ、「あの…もしかしたら恥ずかしい話かもしれないけれど、こういった【開き】の話は常識の類なのでしょうか?」と丁寧に聞いてきました。「どうでしょう、自分はたまたま出版社の人間だから知っていましたが、常識かどうかはわかりません」と言うと、
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「教えてくれてありがとうございました」とお礼を言われ、名刺を交換すると、そのおじさんは某巨大企業の部長さんで、その隣の若い男性は秘書さんでした。
その縁と、もう一度軽い偶然が重なり、その部長さんと何度か食事に行く機会がありました。あるとき、その企業の寮の写真を見せてもらいました。
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何枚か室内の写真を見せてもらいながら、その部長さんは、「この寮の室内写真は社内報のために集めたのだけど、150枚ほど集まった写真のなかで、1枚も本棚が写っていなかったんだ。わたしはこれを、どうにかしたいんです」と相談されました。
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いろいろな案を話し合った結果、共有スペースに「図書コーナーを作ってはどうでしょう」という話に落ち着いたのですが、その時にわたしとその部長さんでいろいろと調べたりいろんな方面に話を聞いて、「ディスクレシア」、「失読症」のことを知りました。