草木のこと(@herecomethewar1)さんの人気ツイート(リツイート順)

151
pieris japonica アセビ、馬がその葉を食べると毒に当たり酔っ払ったようになるからと馬酔木と書く。常緑低木で花が可愛いことから有毒植物であるにもかかわらず公園などで植栽されたりしている。奈良公園の鹿は他の木は食べても馬酔木には見向きもしないので相対的にこの木が目立つ。
152
Houtouwan 上海から東におよそ40マイルの離島にある漁村。かつては2000人以上の人々が漁業に携わり暮らしたが1990年代に食糧の供給や教育問題などで村を放棄。今では緑が覆う捨てられた村としてインスタ映えの観光スポットとなる。この星を植物に明け渡す未来を見るような気分になる。
153
黒い花シリーズ 2 普通、黒百合と言えばバイモ属の高山植物のことを指すが、スカシユリの仲間などに黒っぽく見える花を咲かすユリがある。俯いたバイモの花にはない魅力がある。ユリと言うからには、やはり気高く上向きでいて欲しいなんて歪んだ願望を抱いてしまう。
154
元旦に流れてきたツィートにあった「龍の親子が住むという松」。東日本大震災の津波の後に残った気仙沼の「龍の松」。モロッコにある龍の頭を想像させるような木。月の光の中に兎を見つけてしまう人間にはきっと一本の木の中に龍以外にもいろんなものが見えてくるんだろうなと楽しくなってしまう。
155
Magnolia grandiflora タイサンボク、モクレン科の常緑高木。公園樹や庭木として親しまれる北米中南部原産の植物。日本には明治時代に入ってきた。タイサンとは中国山東省にある泰山に由来する名前、見映えする花や樹形を名山に例えたという。また香りが良いことでもしられる。
156
Comatulida ウミシダ、オルドゥィス期から生きる海洋生物。植物のように見えるがウミユリと同じ棘皮動物に分類される。根のような枝で岩などにしがみつき羽根のような腕を広げた姿はシダ類を確かに想わせる。泳ぐ姿は植物が空を飛んでいるようで何とも幻想的だが、実際に遭遇したらビビるかも。
157
ヒイラギ と言えば触ると痛そうな葉と赤い実のクリスマス・ケーキの飾りくらいしか思い浮かばないかも知れないけど、白く小さな花も中々良い。ヒイラギ はヒリヒリと痛むといった意味の古語「疼く(ひいらぐ)」から来ている。また、ヘロデ王の追っ手からマリアとキリストが隠れたのが柊の茂み。
158
江戸の時代、今で言う「花屋」という店舗はなく植木屋が花の種苗を育てそれを仕入れた者たちが切花や苗を天秤棒で担ぎ街に出ていた。当時としては粋な仕事だったらしく、歌舞伎役者が花屋に扮した絵等が残っている。江戸の街は花で溢れていたのかも。
159
Mycena lux-coeli シイノトモシビタケ、漢字で書くと「椎の灯火茸」。日本にのみ見られる発光性茸、種小名のlux-coeliはラテン語で「天の光」を意味する。朽ちた椎の幹に発生することが多いため椎の灯火なんて名前が付けられた。1950年に伊豆諸島八丈島で発見された。食用茸ではない。
160
Malus pumila リンゴ、原産地はコーカサス地方だろうと推測される。つまり、それほど広く世界中で栽培されていると言うこと。英語のAppleはリンゴを意味するが果実全般を指す言葉でもある。つまりそれほど広く人々に親しまれているということ。アップル社のマッキントッシュは和名 旭という品種名。
161
Nymphaea Sunfire ニュムパエア・サンファィアー、ヘヴィ・メタルが大好きというアメリカの育種家マイク・ジャイルズにより2008年にリリースされたピンクとイエロー複合色の耐寒性睡蓮。大正時代、日本でも睡蓮の交配育種が流行ったそうだが、大戦で絶えてしまったものも多いという。
162
camellia japonica ツバキ。ココ・シャネルが何故椿の花を愛したのかは、彼女自身の口から語られたことはない。inside.chanel.com/ja/the-camellia どんな理由があったにしても、この花が彼女を魅了したことには間違いない。愛されよ、そして愛せ椿の花よ。
163
「"花を生ける"ということと、"いけばな"はイコールではありません。流派の"いけばな"とは江戸時代に成立した"ジャパニーズ・フラワーアレンジメント"ですが、本来の花とはアレンジしない行為なのです。花は室内装飾やデザインではない。」川瀬敏郎 ブルータス 花と花束。より
164
mycena chlorophos 夜光茸、mycenaは古代ギリシア語でキノコchlorophosは緑色の光を意味する合成語。日本では小笠原諸島や八丈島などに分布。10個ほど集めれば本がなんとか読めそうな明るさとか。毒性はないようだけど、水っぽく黴臭いので食用には適さない。ときどき栽培キットが売られるらしい。
165
Illicium anisatum シキミ、有毒でその実は中華料理に使用される八角に似ている。そのためか植物としては唯一毒物及び劇物取締法により劇物に指定されている。またその毒気や香気が悪しきを浄めると言われ、葬儀や墓前に使用されることもある。信憑性はないがシキミを挿した水は腐りにくいとも。
166
虫瘤、昆虫、線虫、菌類、細菌などの寄生によって葉や果実などが異常な発達を起こし出来たコブ状の突起のこと。最近スナヅルという蔓性寄生植物が寄生すると、この虫瘤の中に寄生する虫をミイラ化してしまうという現象が確認されたそうで、なんだかトムとジェリーの追っかけっこみたいだなと思った。
167
澁澤龍彦が偏愛した博物学者プリニウスは「香水はあらゆる種類の贅沢品の中でもっとも不必要なものだ......。材料となる素材はあっという間にその香りを失い、使われるそばから息絶えてしまう」と言った。しかし香りの記憶はいつまでも残り、燻る。その香りの多くは植物に由来し、姿と併せて魅了する。
168
rhododendron hortulanus h. witte レンゲツツジに似た鮮やかなオレンジ色が印象的。ツツジには致死性になりうる毒成分のグラヤノトキシンが含まれるが、特にレンゲツツジには多く、子どもたちが蜜を吸ったりすることも注意が必要。養蜂家も避ける花。
169
Akebia quinata アケビ、蔓性落葉低木。何かでもう先のない老人が最期にアケビの実が食べたいと我儘を言う話を読んで、ずっと頭の片隅に残っていながら未だ食べた事がない。秋の果実ということなので、あと何回秋を迎える事が出来るかはわからないけれど、そのうち口にする機会はあるかもしれない。
170
ケサランパサラン その不思議な名前を知ったのは妹が読んでいた少女漫画からだったと思う。日本では江戸時代以降からの民間伝承らしい。またヨーロッパなどでもgossamerとかangel hairと云う似たような伝承があるらしい。その正体は植物の花の冠毛とか、動物の毛玉とか蜘蛛の糸とか言われる。
171
Star of Bethlehem ベツレヘムの星と呼ばれるOrnithogalum umbellatum、園芸店などではオーニソガラムの名前で流通している事が多いかも知れない。イエスが生まれた12月のベツレヘムの夜空に三賢人はこんな星を見たのだろうか?ポインセチアよりも聖なる夜には似合いそうな花だと思うけどどうですか?
172
Jewel Changi Airport 未だJAPAN as NO.1を信じて疑わない人は、コロナ禍が治ったなら一度外国に旅行された方がいい。シンガポールのジュエル・チャンギ・エアポートを観てトンボ返りでも構わない。帰ってきたら少しは、コンビニでバイトする留学生に優しく接することができるかも。
173
1952年、サンフランシスコ講和条約が発効された翌月というタイミングで制定された種子法が来年4月1日に廃止される。戦争により国民を飢えさせたことに対し「国民に食料を供給する責任を負う」という国の明確な意思の表れだったこの法律。kokocara.pal-system.co.jp/2017/05/29/see…この記事を読んで欲しい。
174
lberis イベリス、イベリア半島に多く自生することからつけられた名前。陽に向かいその茎を曲げて育つことからマガリバナという名前でもしられる。日本には明治時代に渡来し、園芸品種として春のガーデニングには重宝される。存在を主張しないけれど、しっかりと春を感じさせてくれる。
175
Solanum carolinense ワルナスビ、ナス科の多年草。米国 南東部原産の帰化植物。鋭い棘、全草にソラニンを含む有毒植物であり、地下茎を張り繁茂し除草剤も余り効かないというタチの悪さから呼ばれる名前。英語でもソドムの林檎とか悪魔のトマトと、相当な名前で呼ばれる。