草木のこと(@herecomethewar1)さんの人気ツイート(リツイート順)

101
花の咲く植物は白亜紀に発生し短期間に多様性を拡大させたという。その事を「忌まわしき謎」とダーウィンが言うくらい何もわからないのが真実だが、現存する植物のデータベースから導き出した地球に初めて咲いた花。直径は1cmにも満たなく、低木樹に咲いた花だったのではないかという研究結果だそう。
102
Viscum album L. ヤドリギ、樹々の枝の上に育つ半寄生の灌木。古代ケルト文化では神聖な植物とされ、特にオークに宿るものは珍重された。森の民と言われるケルト民族にとって神聖なオーク、その葉が落ちる冬でも緑を保つヤドリギは不滅の生を象徴したのではないだろうか。
103
Phallus indusiatus キヌガサタケ、レースのヴェールを纏ったようなキノコ。この外見から食用キノコと言うと驚かれるかもしれないが、中華料理などでは高級食材として扱われる。胞子を運ばせるために風ではなく昆虫や小動物を利用するため独特の異臭を持つが、食べる際はこの異臭の元を外す。
104
新種の食虫植物にあの映画「エイリアン」のヴィジュアル・デザインを担当したスイスの画家H.R.ギーガーの名前が付けられた。亡くなったギーガーが、こんな形で甦るとは誰も想像しなかっただろう。 carnivorousplants.org/cpn/Species/v4…
105
Bryophyta 世界中におよそ2万種の存在が確認されている苔植物。素人目には苔の塊としか見えない中にいくつかの種類を見付けることも良くあるらしい。苔の観察はじっくりと対象を見る必要があり。ある観察会では一つの渓谷を回る予定が駐車場の入り口だけで終わってしまったという逸話があるくらい。
106
Strongylodon macrobotrys 翡翠葛 フィリピン諸島原産のマメ亜科蔓性常緑植物。絵の具を混ぜ合わせたってなかなか作り出せないような美しい翡翠色はコピグメント効果に因るが、受粉媒介するコウモリが好む色でもある。
107
紅葉・黄葉とは広葉樹の葉が落葉を前にして色を変化させることを言う。落ち枯れていくプロセスを風雅などと言って見ているわけだ。植物サイドからすれば、老いを見せていると同時に自身の耐性を寄生しようとする虫たちに見せ、それを防ぐ目的もあるようだ。紅葉が鮮やかな木々ほど寄生する虫が少ない。
108
旧軽井沢にある「ジャムこばやし」は亡命ロシア人からその製法を学んだという1949年創業のジャム専門店。元は青果店だったそうだが、実はジャム以外にも世界中から木の実や植物の種を集め通販していたりする。植物が創り出す造形美も美味しい。
109
世界遺産にも登録されるイギリスの植物園キュー・ガーデンが全面的に協力して造られたオーガニック・ジン。キューの植物学者やそこで育った植物や菌類の蓄積されたデータやノウハウが詰まったボトル。アカデミックな酔いが経験出来るだろうか?
110
Allium アリウム、花ネギとも呼ばれるネギ亜科の球根植物。ニンニクやタマネギもアリウム属に含まれるが、一般的にはアリウム・ギガンチウムなどの特徴的な丸い花を付ける園芸種を指す。一つのボールに見える花も近づいて見ると大きなものだと千近くの小さな花が集まって出来ていることがわかる。
111
mimosa pudica オジギソウ、ラテン語で「内気なミモザ」を意味する学名通り、触れると葉を閉じてしまう。これは植物にも触覚があるという一つの証し。そしてその触れた相手に危害を加えられることがないと判ると葉を閉じることがなくなる。例えば風に吹かれ触れた他の植物の葉先とか。学習能力!
112
oxalis versicolor オキザリス・バァーシカラー、和名ではシボリカタバミ。こんな色のキャンディーが何処かで売られていると想像してみよう。ひとつは自分の口に含むため、もうひとつは大好きなあの子のために買って帰りたくなる。葉や茎を口にすると実際は酸っぱいらしい。
113
Trachelospermum asiaticum 平安の末期、後白河天皇の皇女であり歌人の式子内親王を愛した藤原定家が死後も彼女のことを忘れることが出来ず、生まれ変わってこのテイカカズラとなり彼女の墓に絡みついたという。ジャスミンに似た香りを持つが有毒植物。葉や茎を切ると流れる乳液には触れないこと。
114
江戸時代末期、英国からやって来たプラントハンター ロバート・フォーチュンは、江戸の植物売買の規模の大きさと小さなあばら家の庭先でも植物を育てる庶民に驚き、菊人形に腰を抜かしたという。文化的に遅れた東の果ての国にやって来たはずの彼は英国よりも高いレベルの園芸文化を見せ付けられた。
115
Sisyrinchium Rosulatum ニワゼキショウ、庭石菖の名前が示す通りアヤメ科の植物。花は5mm程度と小さく、受粉すると1日で萎んでしまう。潔いと言えば聞こえは良いけど、ちょっと寂しい。雑草扱いされるが、この種を育てる園芸家もいるし種も販売されているのでお好きな方はどうぞ。
116
Lavandula ラベンダー ずっと草だと思っていたけれど、半木本性植物ということだから純粋に草ではなく木に近いってことでしょうか?ローズマリーなんかは見るからに木だと納得出来るがラベンダーは草だとまだ思う。揮発性の油を多く含むので暑い地域では自然発火なんかもあるらしい。
117
banana バナナとはバショウ科バショウ属のうち果実を食用されるものの総称。以前もツィートしたが、バナナの実は園芸学上は果物ではなく野菜に分類される。そのバナナの花、果実は知っていても花の姿を知る人は案外少ないと思うけれど。
118
mulled wine 日本で言うホット・ワイン。フランスだとヴァン・ショー、ドイツならグリューヴァイン。ただワインを温めるだけではなく、オレンジ・ピールやクローブ、シナモンなどの香辛料とシロップを加える。雪の降るような寒い夜だって、植物はこうやって人を温めてくれるんだ。
119
cyttaria darwinii キッタリア・ダーウィン、キッタリア科の菌類、所謂キノコ。「パン・デ・インディオ」とも呼ばれ、パタゴニアの原住民マプチェ族などに食用とされてきた。現代でもサラダなどに加えて出されることもあるとか。無味無臭で食感を楽しむものらしい。
120
nigella クロタネソウ、ニゲラの名前でも広く流通。主に鑑賞植物として栽培されるが中東辺りでは香辛料として利用されることもある。花の色は白、青、黄、ピンク色、薄紫などバラエティに富み「ペルシアの宝石」と例えられることもある。ただしこの花弁に見えるのは萼で葉が変化したものである。
121
毒キノコを見分けるアプリがカナダのブリティッシュ・コロンビア大学で開発されているそうだ。子どもの頃、父親に教えてもらった簡単な毒キノコの見分け方、怪しげなキノコは蹴飛ばしてみると毒キノコはバラバラになるが、毒のないものは繊維に沿って割れる。父親は素人なので信じない方が良いと思う。
122
以前ここで紹介した軽井沢の「ジャムの小林」こと小林商会が東京 森下のNICOで11月16日17日の2日間限定販売の予定。興味がある方は覗いてみると良いと思う。珍しい木の実をビールを飲みながら見付けることが出来るかも知れない。仕事帰りに居酒屋で同僚の愚痴を聞かされるよりずっといい。
123
Centaurea cyanus ヤグルマギク、ユキノシタ科ヤグルマソウと似た名前なので混同されることもあるがこちらは名前の通りキク科。ツタンカーメンの柩の上に捧げられていた花。その美しい花の色は、最高級のサファイヤの色を例えるのに用いられる。元々はヨーロッパの麦畑などに見られる雑草だった。
124
蘭は植物の中ではかなり後発組であり、登場した頃には育ちやすい環境は既に他の植物に占拠されていた。過酷な環境下、受粉確率を高めようと花の形、色、香り、凡ゆる進化を試し、今でもその途上だという。極端な進化は種を滅ぼすが、蘭の中にもやがてそんな種が出てくるかもしれない。
125
Camellia sinensis チャノキ、19世紀イギリスでは紅茶と緑茶が夫々違った種のお茶の木が存在するのではないかと議論されていた。もちろん同じ茶葉の発酵度合によって緑茶になったり紅茶になったりする訳だが、当時の中国にとってお茶の製法は外に漏れることを恐れるほどの国家機密だった。