草木のこと(@herecomethewar1)さんの人気ツイート(いいね順)

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有毒植物として知られるイチイ、北海道や東北の方では生垣として利用されることも多く、その赤い実を子供たちが学校からの帰り道に摘んで食べることもあると聞く。果実は食用出来るのだが、その中にある種は4、5粒で死に至る程の毒を持つので注意。
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英国のアニックという街に存在する the poison garden、毒草の庭。人に幻覚を見せたり死に導く植物ばかりを集めた庭。草花に癒しを求めるのも結構なこと、けれども人だって決して善良なだけの存在じゃない。植物のダークな部分もひとつの魅力であるはず。そうじゃなければ年間60万もの来場はない。
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昨日に引き続き腐生植物について、「腐生」なんて言うと腐った死骸の上に咲く植物を想像してしまうかもしれないが、彼らが好むのはカビなどの菌類であって腐った死骸ではない。またこれ等の植物を「奇花」と呼ぶこともあるが、まさしく奇妙な植物だと思う。この色と姿は「奇花」と呼ぶに相応しい。
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blue mycena mushroom 別名ピクシーズ・パラソル、オーストラリアやニュージーランドの温暖で雨の多い地域の腐敗した木々に見つけることができるらしい。1cmから2cm程度の小さなキノコながら透明感のある青色がをずっと見ていたいと思わせる魅力がある。幻覚作用があるとか食用には向かないよう。
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少し前に書いた「翡翠葛」、その花言葉を聞いて思わず笑ってしまった。「私を忘れないで」花言葉ってのは誰が作って、誰が公認しているのか知らないけれど、忘れないでしょう、この色は。僕なら「安っぽい想像力は現実の前に膝間づく」とでも言う。
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花は葉が変化して花になる。その花弁は雄しべに、そして雌しべに変化し花として完成される。しかし、時に雄しべに変化出来ず永遠に花弁を作り続けるものがある。それを人は八重と呼び愛でる。生殖という種の保存を忘れ花弁を作り続ける花、何ともデカダンな頽廃の美。
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Haworthia obtusa ハオルチア・オブツーサ、アロエと同じススキノキ科ツルボラン亜科の多肉植物。水晶に例えられる程に透き通った姿が魅力的。他の多肉植物も透き通ったような状態になることがあるがそれは根腐れして瀕死の状態だから、キレイなんて喜んでいられないがこちらはキレイ。
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Lactarius indigo ラクタリウス・インディゴ、ルリハツタケの和名を持つベニタケ科のキノコ。分布域は広く日本でも稀に見ることができる。鮮やかなブルーが毒をイメージさせるが南米や中国の農村部では食用として売られる。日本でも熊本で「アオハツ」として食用にされるらしい。
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少し前に樹木葬という言葉を知って時々そのことを気にしていたら、インドネシアのトラジャ族の中に亡くなった嬰児を樹液の多いリアン・ピアという木の中に葬る例があることを知った。その樹液は白く、母乳の代わりとなり子供たちの魂が飢え渇くことのないようにと祈られる。
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ハロウィンの日、英国キュー・ガーデンがツィートしたのは血を流す花、ネソコドン・モーリティアヌス。モーリシャス諸島原産のキキョウ目の固有種。薄青紫色の釣鐘型の花を下向きに咲かせ、中に不思議な赤い蜜腺を分泌する。
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花色鉛筆。何とか会議が提唱するような「素晴らしき」日本文化にはあまり惹かれないが、こんな色鉛筆を作る日本文化は好きだ。和干菓子の花の形にも通じる花のデザインと伝統色。削りカスにも散った花弁の哀れさを感じる。ディヴッド・ボウイの「モス・ガーデン」が流れ色鉛筆を削る、静寂の中の雅。
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Guy Tal ガイ・タル、イスラエル出身アメリカ在住の写真家。荒れすさんだ大地に根を張り、開花する草花。高級花店のスタッフが細心の注意を払いスタジオに運び込んだ花を管理された光の中で撮影した花影とはまったく異なったこれらの写真。美しさとはなんなんだろうと考えてしまう。
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Elysia chlorotica( エリシア・クロロティカ)ウミウシの一種。成長の過程でヴァウチェリア・リトレアという藻を食べることにより光合成という技能を獲得する。動物なのに光合成して生きてゆける不思議な生物。海に舞う木葉のよう。
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afpbb.com/articles/-/322… 遺体を園芸用土にする埋葬方法がアメリカのワシントン州で認可され2021年に施設が開設される。誰がいつ来るのかと重そうな石の下で眠るより、好きな草木と一つなる方が自分としては良いな。日本でも認可されないだろうか?CO2の削減にも繋がるだろうしね。
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櫟、イチイ。アララギとも呼ばれアイヌからはクニネと呼ばれた。クニネとはアイヌの言葉で「弓の木」を意味し、その言葉通り弾力のあるこの木を材料とし狩猟用の弓が作られた。また見た目可愛い赤い実は焼酎などに浸け果実酒としても利用出来るが実の中心になる黒く見える部分は有毒なので注意が必要。
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日本なら北海道阿寒湖でも見られるアイス・フラワーもしくはフロスト・フラワー、霜の花。空気中の水蒸気が凍った湖面に付着し花のような形に凍り成長したもの。寒い冬の朝に見られるらしい。朝陽に光る湖面の霜の花は機会があれば見てみたいと思うが出不精で寒がりな僕は、多分見ることはないと思う。
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Blue Java banana アイスクリーム・ブルー・バナナの名前で苗なども流通するバナナの一種。寒さに強く関東以南なら幹を保温すれば露地栽培も可能とか。青い果実は完熟すれば他のバナナのように淡い黄色に。味の方もアイスクリームというより酸味の強いバナナという。口溶けはアイスクリーム並み。
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wired.jp/2018/04/29/gal… 地球上のバイオマスのうち多細胞生物の99.7% は植物が占めている。だから、人が住まなくなった廃墟なんて、植物に占拠されたって当然のこと。もし宇宙から地球に知的生命体がやって来たなら、植物こそが最高位の地球生命体だと確信するだろう。人間なんてそんな程度の存在。
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サンカヨウ、晴れた日に見れば白い小さな花が雨に濡れると花びらが透ける。ただ透明になる花を見るために霧吹きなどで水をかけても変化するとは限らない。変化の条件はよくわかっていないが時間をかけてゆっくりと濡れた方が透明化しやすいみたい。
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植物に嗅覚と触覚があることは書いた。光を感知するという意味では視覚もある。地中から自分が必要とする養分を的確に見つけるチカラは、そこいらの料理研究家よりも敏感な味覚を持つということではないだろか。そして聴覚も人が空気の振動で聞く音ではなく地中の振動で感じるという。
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steve axford スティーブ・アクスフォード、オーストラリア ニューサウスウェルズに住む写真家。もしかすれば誰も気付かず見向きもしない菌類、キノコを、これだけ美しく記録する写真家は彼だけかもしれない。朝の通勤ラッシュにうんざりしても、明日なんて来なければいいと思っても世界は美しい。
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牧野富太郎 植物学者、理学博士。学歴は小学校中退でありながら、独学で植物分類学を修め東大の植物学研究所助手や講師を務めた。この人の学者然とした写真よりも、植物と一緒に笑った顔がとても好きだ。立派な大学を卒業してもバカな政治家の下にいてはこんな顔出来ないでしょ、官僚の皆さん?
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Glacier Mice 氷河ネズミと呼ばれるアラスカの氷河に群生する苔玉。氷の表面に付着した不純物に発生する。アラスカ以外にもアイスランド、スバールバル、南米でも見つかっているらしい。ただ群生しているだけではなく、苔玉全体が日光にあたるために自ら転がるように動き、1日1センチ程度移動する。
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Deherainia smaragdina ゲーテが唱えた植物変形論、花は葉が変化したものだという証のようなこの植物、開花するときに腐ったような悪臭を放つ。それは花粉の仲介者である蝿を誘き寄せるためだと言う。きっとこの植物、人に例えると、もの凄く愚直で不器用な人なんだろうなと思ってしまう。
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pholisma sonorae フォリスマ・ソノラエ、北米ソノラ砂漠、ユマ砂漠など限られた場所のみに自生するレンノア科の希少種。地下に2m程にもなる根を伸ばし他の植物に寄生する。ネイティブがこの植物を食料としていたことから「サンドフード」砂漠の食べ物と呼ばれる。匂いはペパロニ味は人参との事。