草木のこと(@herecomethewar1)さんの人気ツイート(古い順)

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ニョロニョロ(hattifnatt)hatta(優柔不断)と、fnatta(放浪する)という二つの言葉の合成語。光も音も言葉も持たない。感情がない彼らには怒りも哀しみもなく愛も持たない。夏至の前夜に撒かれた種から生まれる不思議な生物。
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アマゾンの熱帯雨林に「歌う花」が見つかったという。蘭の仲間でOrchidaceae cantusと名付けられ、その花は花粉を媒介するハミングバードを誘うために綺麗な高音を奏でるという。coolearth.org/ashaninka-news…
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新種の食虫植物にあの映画「エイリアン」のヴィジュアル・デザインを担当したスイスの画家H.R.ギーガーの名前が付けられた。亡くなったギーガーが、こんな形で甦るとは誰も想像しなかっただろう。 carnivorousplants.org/cpn/Species/v4…
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園芸店でよく見る「キンギョソウ」。金魚のように愛らしいその花が枯れ、残った莢が髑髏のようで、そのギャップに、神様か悪魔かは知らないけれど、この世界を創った奴の遊び心を感じて嬉しくなってしまう。何でも昔は魔除けや若返り花とされたそうだ。
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Elysia chlorotica( エリシア・クロロティカ)ウミウシの一種。成長の過程でヴァウチェリア・リトレアという藻を食べることにより光合成という技能を獲得する。動物なのに光合成して生きてゆける不思議な生物。海に舞う木葉のよう。
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水の中で開くような素材で作った造花を「水中花」と呼んだりするが、実際水中で開く花を持つ植物は少ない。マツモや梅花藻など僅かな種類の水草のみが、その花を水面下で開くことができる。水の中の白く小さな花は、野にある花とはまた違った趣き。
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江戸の時代、今で言う「花屋」という店舗はなく植木屋が花の種苗を育てそれを仕入れた者たちが切花や苗を天秤棒で担ぎ街に出ていた。当時としては粋な仕事だったらしく、歌舞伎役者が花屋に扮した絵等が残っている。江戸の街は花で溢れていたのかも。
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ヨーロッパでは古来「賢い女」と呼ばれる女性たちが薬草の知識と経験をいかして病気の治療やお産にかかわってたが、キリスト教が異教を排除する過程で彼女らは「魔女」と呼ばれた。 魔女の薬草箱 amzn.to/1LRkqTf
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グリーン・ルームと言われてどんな部屋を想像するだろうか?庭の緑が一望できる部屋、それとも緑で統一されたインテリア?サーファーがチューブ状になった波の中で見る日光によって緑に輝くスペースを彼等はグリーン・ルームと呼ぶことを昨日知った。
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ハロウィンの日、英国キュー・ガーデンがツィートしたのは血を流す花、ネソコドン・モーリティアヌス。モーリシャス諸島原産のキキョウ目の固有種。薄青紫色の釣鐘型の花を下向きに咲かせ、中に不思議な赤い蜜腺を分泌する。
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11月11日は英国でポピー・デイと呼ばれる第一次世界大戦の犠牲者を追悼する日。写真のポピーは、パディ・ハートレイによる保存処理された羊の心臓組織を素材とした作品。キュー・ガーデンでも現在展示中らしい。何処と無く静かな狂気を孕む作品。
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雪に埋れた庭、立ち枯れた一年草、葉を落とした木々。冬には春や夏にはない美しさがある。冬は「殖ゆ」に通じる。咲き乱れる花々だけが、生命ではない。そして、そのことを解る人たちと僕は通じたいと思う。
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赤く大きなリンゴが良いとされる市場では傷モノと嫌われ、ほとんど流通には乗ることのない「つる割れリンゴ」。雨風等を原因とするつる割れ、その傷を自ら治そうと養分を多く取り込むため、普通のリンゴよりも蜜が多く甘い。
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ロウバイ、黄色く半透明の蝋細工のような花を着けることから蝋梅と書く。臘月(12月)に花を着けることから臘梅とも書く。花から抽出した蝋梅油は薬として使用するが、種子にはカリカンチンを含み有毒。17mg/kgで実験用ラットなら死に至る。
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冬の北海道 阿寒湖に咲く「フロスト・フラワー」。氷の花とも呼ばれ、湖に張った氷の上に、昇華した水蒸気が付着して結晶を作り、それが発達するにつれて花のように見えることから名付けられた。−15℃以下の極寒の湖上にも人は花を見つける。
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東京・新橋のパナソニック 汐留ミュージアムにて開催中の「イングリッシュ・ガーデン 英国に集う花々」。キュー・ガーデンが所蔵する凡そ2万点のボタニカル・アートから、その一部と植物を着想の源としたデザインや工芸品を公開。3月21日迄。
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中世ヨーロッパのロマネスク及びゴシック建築の柱や壁に彫られた装飾として知られる「グリーンマン」。グリーンマンに関する神話伝説は殆ど残されておらず、キリスト教がヨーロッパに伝わる以前のケルト神話などに起源するのではないかと云われる。
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onyx odyssey hellebore、ヘレボルスはクリスマスローズの仲間。但し、開花時期はクリスマス・シーズンからずれるものはヘレボルスと総称される。黒い花が魅力的なonyx odysseyだが、実際は深いオニキス・ブルー。
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ホコリタケ、極地を除く世界中に分布するキノコ。見た目そのまま、ハンペンのような食感で吸い物に入れたり、バター焼きなどで食することも出来る。漢方では馬勃の名前で止血や痛み止めとして利用され、抗癌効果を研究されたりもしているらしい。
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tractatus de herbis、15世紀イタリアで書かれた薬草についての本。当時はギリシャ・ラテン・ビザンチンなどの文化要素が交ざり合い、一つの薬草も様々に言われ、その混乱を避ける為に書かれた本だという。大英博物館所蔵。
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英国の蘭を模ったお菓子、日本の桜を模した干菓子、中国のお茶菓子。夢占いでは、「花を食べる夢」は運気の上昇を意味する。また、美しいものを摂取することで内面を浄化するという考えもある。そんな事が世界中に花を模したお菓子がある理由かも。
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那智原始林を抱える和歌山県が江戸時代の御留林に倣い県として森林を買取り一切の開発を禁じる方針を打ち出した。森は人の手で作られるものではなくそこに棲むあらゆる生物によって作られる。豊かな暮らしもまた、人のみの手で作られるものではない。
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haworthia ハオルシアはアロエなどに近い多肉植物。南アフリカのみに育成するが、他の多肉植物と異なり陽の当たらない場所に育つ。その為葉先に「窓」と呼ばれる透明な部分を持つ種もあり、そこから光を取り込み光合成する。
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旧軽井沢にある「ジャムこばやし」は亡命ロシア人からその製法を学んだという1949年創業のジャム専門店。元は青果店だったそうだが、実はジャム以外にも世界中から木の実や植物の種を集め通販していたりする。植物が創り出す造形美も美味しい。
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albuca spiralis アルブカ・スピラリス。クルクルとカールした姿が特徴的な南アフリカ原産のユリ科の植物。アフリカン・カーリー・スリム・リーリーとも呼ばれる。このクルクルから花が咲くのは何ともユーモラス。