草木のこと(@herecomethewar1)さんの人気ツイート(リツイート順)

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ロウバイ、黄色く半透明の蝋細工のような花を着けることから蝋梅と書く。臘月(12月)に花を着けることから臘梅とも書く。花から抽出した蝋梅油は薬として使用するが、種子にはカリカンチンを含み有毒。17mg/kgで実験用ラットなら死に至る。
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magnolia liliiflora モクレン、中国南西部を原産地とする北朝鮮の国花。艶やかな花を蘭に見立て、昔は木蘭と呼ばれたことも。日本では蘭よりも蓮に似ているとされ、木蓮と呼ばれる。花も良いけれど、暖かそうな産毛に被われた蕾がなんとも可愛い。この蕾から仔猫が産まれても納得してしまう。
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ヨーロッパでは古来「賢い女」と呼ばれる女性たちが薬草の知識と経験をいかして病気の治療やお産にかかわってたが、キリスト教が異教を排除する過程で彼女らは「魔女」と呼ばれた。 魔女の薬草箱 amzn.to/1LRkqTf
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Cardiocrinum giganteum ジャイアント・ヒマラヤン・リリーの名前で知られるユリ科の植物の中では最大級のウバユリの仲間。およそ3.5メートルまで育つ。ヒマラヤ、ミャンマー、中国などに自生、開花までにおよそ7年かかるという。
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Cornus controversa ミズキ、早春に芽をふくために、地中から多量の水を吸い上げることから付いた和名。春先に枝を切ると水のような樹液を流す。ヒマラヤの山中から中国、韓国、日本などに分布。公園などによく植栽され、細工物や下駄などの材として利用される。
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Zingiber spectabile オオヤマショウガ、ショウガ科の常緑多年草。マレー半島からスマトラ島を原産地とする。蜂の巣状の花苞ははじめ黄色く徐々に赤味を増す。主には観賞用植物として栽培されるが、根茎を香辛料、葉を薬用として利用することもある。庭にいきなりこんなのが生えていたら驚く。
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Musella lasiocarpa ムセラ・ラシオカルパ、地湧金蓮と呼ばれる中国雲南省原産のバショウ科植物。最も浮世離れした花をつける植物の一つ。花は数ヶ月もの間咲き続ける。花の中から男の子が生まれても、その子が鬼退治に出掛けても、天上天下唯我独尊と言ったとしても、納得してしまう花。
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Melaleuca linariifolia メラレウカ・スノー・イン・サマー、オーストラリア原産、アロマ・セラピーなどに使われるティー・ツリーの仲間。初夏に開花し、その姿が雪を被ったように見えることから「夏の雪」なんて涼しげな名前が。もっともいくら涼しげな言葉で飾っても暑いものは暑いんだから。
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Taxus wallichian インドイチイもしくはヒマラヤイチイと呼ばれるイチイ属の一種。イチイには抗がん剤の原料となるタキサン類似体が含まれている、同時にタキシンなどの有毒アルカロイドを含む。果肉は甘く食用や果実酒として利用されるが果肉以外の種子や葉など植物全体にタキシンは含まれる。
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physoplexis comosa フィソプレキシス コモサ 別名devil's claw 悪魔の爪。ヨーロッパ・アルプスの岩場に咲く高山植物。鋸歯のある葉や尖った花が悪魔を連想させるのだろうけど、印象は可愛い小悪魔ってところ。
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albuca spiralis アルブカ・スピラリス。クルクルとカールした姿が特徴的な南アフリカ原産のユリ科の植物。アフリカン・カーリー・スリム・リーリーとも呼ばれる。このクルクルから花が咲くのは何ともユーモラス。
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Monotropastrum humile ギンリョウソウ別名ユウレイタケ、ツツジ科の多年草。代表的な腐生植物。光合成しないためツツジ科の植物であるにもかかわらず、白っぽい幽霊のような姿。カマドウマやモリチャバネと呼ばれるゴキブリの一種が果実を食べ、その種を運搬する。
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「聖母マリアの金色の花」マリーゴールド、メキシコ 死者の日には祭壇にこの花を飾る。古くアステカ文明の流れを受けるこのお祭りでは、マリーゴールドは死者を祭壇まで連れて来てきてくれる花として欠かせない花。
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Strelitzia ストレリチア、極楽鳥花。南アフリカ原産の多年草。オレンジの部分は萼、青い部分が花弁。3-4×10月という映画の中でストレリチアの花畑に隠れたビートたけしの印象が強く、また花束に隠されたマシンガンと併せて熱帯の狂気のイメージを植え付けられてしまった。
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E. nudicuspe シラタマホシクサ、ホシクサ科の一年草。東海地方の一部地域の湿地帯などに生える日本固有種。花茎の先端に金平糖のようにも見える白い小さな花をつける。この花をよく見れば多数の小花で構成されていることが判る。環境省のレッドリストでは絶滅危惧II類に指定されている。
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Citrus depressa ヒラミレモン、一般にはシークァーサーの名前のほうが知られる沖縄から台湾に自生するミカン科の常緑低木。沖縄方言でシーは酸いを意味するようにレモン代わりに使われたりする。癌の抑制効果があるとされるノビレチンを多く含むことから健康食品として加工されたりもする。
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希少価値が高いものは何でもそうかもしれないが、蘭の違法取引が問題になっている。コスタリカなどでは野生蘭を違法に採取して、田舎の道端で野菜を売るように販売していると聞く。自生地は踏み荒らされ希少蘭はますますその個体数減らす。ヒトの欲はとても罪深い。
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竹の切り口を笑い顔に見えるように、縁起物としての門松を作るには効率を考えていてはムダが多いのだろう。笑口のない門松や不揃いな口を列べる門松が目に付き、此方が苦笑してしまう。
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Cichorium intybus チコリー、菊苦菜の和名を持つキク科多年性野菜。市場に出回るチコリーは、肥培した株から出させた芽を遮光栽培したもの。ブルーの花も綺麗なので、この花を目的に栽培する人も少なくないと思う。
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Darjeeling ダージリン、ヒマラヤの麓にあるインドの町。紅茶のシャンパンとも称されるダージリン・ティーの産地。雪が残る岩肌の山々にはモミの木、その下の熱帯の植物が茂る渓谷があるような多様性を持った植物相が知られる。そこにチャノキを持ち込み根付かせたのは2人のスコットランド人。
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rheum nobile 正直に言おう。はじめてこのセイタカダイオウの姿をイラストだったと思うが、見たときは白菜の化け物かと思った。そして鍋に入れたら美味いだろうかとも想像した。英国の植物学者ジョセフ・ダルトン・フッカーはヒマラヤで最も見る価値のある植物だと言い切った。
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広島の街を歩くと、時々黄色いプレートを着けた木に気付く。プレートには樹木の名前とともに「被爆樹木」の四文字。任意団体グリーン・レガシー・ヒロシマでは、この爆心地約2キロ圏内で被爆し生き延びた木々の種や苗を贈ることで、核廃絶と平和のメッセージを世界に伝えようと活動している。