草木のこと(@herecomethewar1)さんの人気ツイート(リツイート順)

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Gustave Moreau、Fleur mystique パリのギュスターヴ・モロー美術館が所蔵する作品。「神秘の花」もしくは「神秘の百合」と日本では紹介される。白百合の玉座に座るのは聖母マリア、そして百合の下には累々と重なる殉教者たち。純潔の白百合は、彼等の命と血を糧に誇り高く咲き誇る。
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Walter Crane 著「Flowers from Shakespeare's Garden 」amzn.to/2X3Uj6b シェイクスピアの作品に出てくる草花を擬人化したイラストレーションで紹介したウォルター・クレインによる本。写真はユリ、ディジー、カーネーション。シェイクスピアを知らなくても眺めているだけで幸せになれる。
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ここ数日の植物の五感についてはすべてこの本に刺激されてツィートした。amzn.to/2JlgrWu ステファノ・マンクーゾ 著「植物は〈知性〉をもっている 20の感覚で思考する生命システム 」五感どころじゃない、20もの感覚を持つという草木たち。世界観が変わるくらい刺激に満ちた本。
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deherainia smaragdina 以前、ゲーテの「花は葉が変化したもの」という植物変形論の格好のサンプルとしてこの花を紹介したことがあるけれど、この清涼感溢れる緑の花がかなりの悪臭を放つ。媒介者であるハエを集めるためなのだが、脳を持たない植物はどうやって媒介者の好みを知り真似るのだろう?
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Cerasus lannesiana 'Gioiko' 御衣黄、緑色の花を咲かせる桜として知られる栽培品種。花見に出掛けても飲み食いして騒いで終わりって人には興味ないだろうけれど、こんな桜があることも知っておいて欲しい。またウコンという名前の桜もこれよりも薄いが緑の花をつける。飲む前のアレではない。
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Viola mandshurica スミレ、その名前は花の形状が墨入れを思わせることに由来すると牧野先生が言われたという。食べたことはないけれど、葉は天ぷらにしたり、おひたしや和え物にすることができるらしい。ただしスミレ科の植物には毒性のあるものも多いので、しっかりと見極めなければ危険。
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Galanthus nivalis スノードロップ、待雪草。学名のガランサスはギリシャ語でミルクの花を意味する。スノードロップは16〜17世紀流行った真珠のイヤリングの名前にに由来した呼称。古くは頭痛薬として利用されたらしいが、今ではアルツハイマー認知症の薬「ガランタミン」の原料として使われている。
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chrysanthemum キク、子どもの頃はどうしても供花のイメージが強く好きになれなかった。菊人形も不気味で嫌いだった。菊の花の香りはお線香の香りと相性が良く、自律神経を整える効果があると言われる。大切な人を喪い不安定になっている気持ちを少し落ち着かせるために供えられているのかと思う。
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Ranunculus asiaticus ラナンキュラスの名前で親しまれている園芸植物。ラナンキュラスとは蛙の意味。湿地帯にラナンキュラス属の多くが生息するため。但し、この園芸種は水捌けの良い土地を好む。種に含まれるラヌンキュリンという成分は分解されると有毒物質に変化するので食べてはいけない。
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mistletoe ヤドリギ。自ら光合成する力は持つが、地面からのミネラルの供給は宿主に依存する半寄生植物。ドイツでは若枝や葉は循環器・呼吸器系の疾患や腫瘍・悪性腫瘍の処置に利用される薬草として取り扱われる。冬、葉の落ちた木々にヤドリギを見つけると何だか嬉しくなる。
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Davidia involucrata ダヴィディアまたはハンカチノキ。東京都文京区の礫川公園にあるハンカチノキは小石川植物園の技官山中寅文から作家幸田文に贈られた木を、彼女の死後に娘の青木玉が公園に寄贈したもの。彼女の木々に対する想いは父 露伴が子に与えたものの一つ。
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paulownia kawakamii タイワンギリ、台湾を原産地とする桐の一種。日本で桐材として用いられるものに比べ成長が早いため目が粗く木材としては劣るとされる。学名のkawakamiiは台湾の植物を研究した植物学者 川上瀧彌に由来する。英語圏ではサファイア・ドラゴン・ツリーとも呼ばれる。
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Trigonotis peduncularis キュウリグサ、北海道から沖縄まで全国的に見られる野草。アジアの温帯地域に広く見られることから史前帰化植物と考えられている。葉を揉むと胡瓜のような匂いがすると言われ胡瓜草の名前を付けられるが、いくら待っても胡瓜は実らない。あちらはウリ科、こちらはキク科。
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Brassica oleracea 'Romanesco'カリフラワーの一種であるロマネスコ、これも螺旋でフラクタルということもあってクラッスラやロゼット植物と同じ、否それ以上に目眩を起こしそうになる植物。メビウスの輪の上を歩いているように、いつまでも眺めていることが出来る。
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Lathraea clandestina ヨーロッパに分布するヤマウツボの一種。葉緑素を持たず寄生するクルミなどの植物の根から必要な養分を吸収する。植物を表わす緑であることすら捨て、光合成ではなく寄生することで独自の生き方と姿を得た。群生する姿を見てしまったら、足がすくむんじゃないかと思う。
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Trichosanthes cucumeroides カラスウリの実、赤く熟した実は美味しそうに見えるのだけど、果肉を舐めた瞬間は甘く感じるが後から苦味が襲ってくる。一般的な味覚の凡人には無理がある。烏瓜と言われても烏だってあまり食べちゃいない様子。中の種は打ち出の小槌に似た形のため金運の縁起物らしい。
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ヨーロッパでは古来「賢い女」と呼ばれる女性たちが薬草の知識と経験をいかして病気の治療やお産にかかわってたが、キリスト教が異教を排除する過程で彼女らは「魔女」と呼ばれた。 魔女の薬草箱 amzn.to/1LRkqTf
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Fragaria vesca エゾヘビイチゴ、バラ科の常緑多年草。ヨーロッパ北部、北アメリカ原産。ワイルドストロベリーと呼ばれることの方が多いかも。16世紀に現在主流になっているオランダ苺の栽培が普及するまでは、こちらが主流だった。小粒だが酸味もあまりなく、生食やジャムなどに加工してもイケる。
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afpbb.com/articles/-/323…昆虫たちが恐竜のような絶滅の危機にあると警告するドイツのアマチュア研究者たち。虫たちがいなくなれば送粉者を失い世代を繋ぐ術を失う植物も多い。そうなれば、人の生活や動物達にも影響は及ぶ。世界はジェンガのように絶妙なバランスの上に成り立つ。
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高知県高岡郡佐川町出身の植物学者 牧野富太郎を記念して創られた高知県立牧野植物園。この植物園で催される「夜の植物園」では、普段目にすることの少ない夜の植物の姿を覗き見できる。この8月にも開催の予定があるので機会があれば是非。m.facebook.com/MakinoBotanica…
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ニューヨークのランドマークでもあるグッゲンハイム美術館。御多分に洩れず、パンデミックのせいで休館中だが、なんとそこでトマトが栽培されている。実は休館前に 「カントリーサイド、ザ・フューチャー」という催しがあり、そこで展示されていたトマトを休館中も栽培し続けているということ。
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Clematis florida テッセン、中国原産 铁线莲(鉄線蓮)と呼ばれる。クレマティスのことをテッセンと呼ぶこともあるが、テッセンは園芸クレマティスの原種の一つ。様々な原種クレマティスが掛け合わされ今の園芸クレマティスが出来た。
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Astragalus sinicus ゲンゲ、子どもの頃はもっぱらレンゲと呼んでいたので、正しくはゲンゲだと知ってもレンゲの方がしっくりくる。蜜源植物として利用されている。また、解熱や利尿作用があるとされ生薬としても使われることもある。因みに中華料理で使う蓮華は形がハスの花弁に似ていることから。
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eranthis hyemalis エランティス・ヒエマリス、キバナセツブンソウ。セツブンソウ属に含まれるエランティスの1つ。アジアからヨーロッパにかけて広く分布するエランティスだが日本に自生するセツブンソウは今や絶滅危惧II類(VU)に指定されるほどの希少植物。花言葉が「人間嫌い」というのが良い。
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Spiranthes sinensis ネジバナ、英語でスパイラル・オーキドと呼ばれるようにラン科の多年草。温帯天麩羅熱帯アジアなどに広く分布。日本でもヒトの生活圏内の土手や公園の芝生などに普通に生えていたりして、子供たちに綺麗な雑草扱いされたり公園管理で刈られたりする。