草木のこと(@herecomethewar1)さんの人気ツイート(いいね順)

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Iris japonica シャガ、中国原産のアヤメ科多年草。日本には古くから帰化しており、そのすべては同一の遺伝子を持つ。中国から誰かが何らかの目的で持ち込んだ一本のシャガから手によって人為的に広がったとされる。胡蝶花、バタフライ・フラワーとも呼ばれる小柄だが美しい花。
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Mycena lux-coeli シイノトモシビタケ、漢字で書くと「椎の灯火茸」。日本にのみ見られる発光性茸、種小名のlux-coeliはラテン語で「天の光」を意味する。朽ちた椎の幹に発生することが多いため椎の灯火なんて名前が付けられた。1950年に伊豆諸島八丈島で発見された。食用茸ではない。
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Walter Crane 著「Flowers from Shakespeare's Garden 」amzn.to/2X3Uj6b シェイクスピアの作品に出てくる草花を擬人化したイラストレーションで紹介したウォルター・クレインによる本。写真はユリ、ディジー、カーネーション。シェイクスピアを知らなくても眺めているだけで幸せになれる。
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Galanthus nivalis スノードロップ、待雪草。学名のガランサスはギリシャ語でミルクの花を意味する。スノードロップは16〜17世紀流行った真珠のイヤリングの名前にに由来した呼称。古くは頭痛薬として利用されたらしいが、今ではアルツハイマー認知症の薬「ガランタミン」の原料として使われている。
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Magnolia heptapeta ハクモクレン、辛夷の名前で生薬としても知られる、中国を原産地とする薬用植物。毛皮に覆われた小動物みたいな可愛いつぼみから綺麗な白い花が咲くけれど、この蕾が頭痛、鼻炎などに良いと言われる。コブシに似ているが、ハクモクレンの花の方が大きく肉厚。
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Corydalis ambigua エゾエンゴサク、漢字で書くと蝦夷延胡索。漢字の書き取りが苦手だった自分としては敬遠したい気持ちになる野草。北海道から東北日本海側に自生。毒性はなく、地上部は加熱調理して食べることが出来る。塊根はアイヌ語でトマと呼ばれ保存食として利用されるらしい。
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Monotropastrum humile ギンリョウソウ別名ユウレイタケ、ツツジ科の多年草。代表的な腐生植物。光合成しないためツツジ科の植物であるにもかかわらず、白っぽい幽霊のような姿。カマドウマやモリチャバネと呼ばれるゴキブリの一種が果実を食べ、その種を運搬する。
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tonic water、カクテルなどに使われるトニックウォーター。炭酸水と何が違うのか、よく分からず使っている人もいるかもしれない。トニックとは何種類かの植物性もしくは動物性の物質をアルコールで抽出した強壮剤を意味する。トニックウォーターは炭酸水に香草類や柑橘類のエキスと糖分を加えたもの。
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Spiraea thunbergii ユキヤナギ、コデマリと同じくバラ科シモツケ属の落葉低木。コデマリが中国原産でユキヤナギは日本原産と言われる。生垣などで公園や住宅街でよく見かけると思っていたが地域によっては自生種は絶滅の危機にあるという。今ここにあるからと安心していちゃいけないってことかも。
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ヨーロッパでは古来「賢い女」と呼ばれる女性たちが薬草の知識と経験をいかして病気の治療やお産にかかわってたが、キリスト教が異教を排除する過程で彼女らは「魔女」と呼ばれた。 魔女の薬草箱 amzn.to/1LRkqTf
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Ziziphus jujuba ナツメ、クロウメモドキ科の落葉高木。夏に芽を出すということで夏芽。南ヨーロッパ原産、日本には奈良時代に既に渡来していたという。材は家具や仏具などの工芸品に、実は食用に利用され、果実と種は生薬として強壮作用や鎮静作用があるとされる。花は地味だが役立つ植物。
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紅葉・黄葉とは広葉樹の葉が落葉を前にして色を変化させることを言う。落ち枯れていくプロセスを風雅などと言って見ているわけだ。植物サイドからすれば、老いを見せていると同時に自身の耐性を寄生しようとする虫たちに見せ、それを防ぐ目的もあるようだ。紅葉が鮮やかな木々ほど寄生する虫が少ない。
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「食べられると野菜も痛みを感じる?米国でヴィーガン論争を巻き起こした日本人研究者の大発見」 lite.blogos.com/article/335374/ 生きていること、それは人も動物も魚も虫も植物も同じ。みんなそれぞれ生きる覚悟を持ってるってことだと思う。痛みって生きようとする証でしょ?
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英国のキュー・ガーデンでは、その名前を冠したジンやウォッカといった酒類の製造に関わり販売も行う。酒もまた植物からの恵みのひとつ、日本でもワインでもビールでもいいから植物園としてしっかりと監修したものを作ってみれば良いのに。そうすれば僕らのようなアルコホリックな奴らも集まってくる。
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Lathraea clandestina ヨーロッパに分布するヤマウツボの一種。葉緑素を持たず寄生するクルミなどの植物の根から必要な養分を吸収する。植物を表わす緑であることすら捨て、光合成ではなく寄生することで独自の生き方と姿を得た。群生する姿を見てしまったら、足がすくむんじゃないかと思う。
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英国キュー植物園のギフト商品を何となく眺めいていると、庭木剪定用の鋏は日本製のものが選ばれていた。そういえば、随分と昔の話だけどニューヨークの近代美術館のショップで売られていた鋏も日本製だったことを思い出した。ホントのクール・ジャパンってこういうことだよ。勘違いすんなよ、内閣府。
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ymbopogon citratus レモングラス、どう見たって草叢の雑草にしか見えないコイツがレモンのような香りを放つと知ったときは見掛けで判断しちゃいけないと心底思った。この香りを虫が嫌うことから防虫剤の原料として利用される。今年はベランダに蚊や蟻が多く見られたので少し育てて見ようかと思う。
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Ranunculus asiaticus ラナンキュラスの名前で親しまれている園芸植物。ラナンキュラスとは蛙の意味。湿地帯にラナンキュラス属の多くが生息するため。但し、この園芸種は水捌けの良い土地を好む。種に含まれるラヌンキュリンという成分は分解されると有毒物質に変化するので食べてはいけない。
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mycena chlorophos 夜光茸、mycenaは古代ギリシア語でキノコchlorophosは緑色の光を意味する合成語。日本では小笠原諸島や八丈島などに分布。10個ほど集めれば本がなんとか読めそうな明るさとか。毒性はないようだけど、水っぽく黴臭いので食用には適さない。ときどき栽培キットが売られるらしい。
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La Caverne ラ・カヴェルヌ、パリ郊外の廃墟化した地下駐車場に造られた農園。太陽光をあまり必要としない作物、LEDの光で育つものを選び、土と馬糞から作られたブロックで育てる。仲介業者を通さず、自転車で15分程度で行ける店や市場に卸す。意見はいろいろあるだろうけど、一つの方向性。
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Cardiospermum halicacabum フウセンカズラ、アフリカからアジア辺りを原産地とするムクロジ科の蔓性一年草。花を終えると風船状に膨らんだ果実をつけることが名前の由来だと思う。この風船果実もかわいいが、中の種は小さな黒い粒の一つ一つに白いハートマークがついていて、もっとカワイイ。
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Bassia scoparia ホウキギ、箒木と言っても樹木ではなくヒユ科の一年草。アジア原産でその名の通り乾燥させた茎を束ね箒としていた。また果実は秋田の郷土料理「とんぶり」の材料として利用される。それとは別にこんな丸っこいのがコロコロしていたら可愛いし、秋に紅葉して真っ赤になるのも良い。
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haworthia ハオルシアはアロエなどに近い多肉植物。南アフリカのみに育成するが、他の多肉植物と異なり陽の当たらない場所に育つ。その為葉先に「窓」と呼ばれる透明な部分を持つ種もあり、そこから光を取り込み光合成する。
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Trichosanthes cucumeroides カラスウリの実、赤く熟した実は美味しそうに見えるのだけど、果肉を舐めた瞬間は甘く感じるが後から苦味が襲ってくる。一般的な味覚の凡人には無理がある。烏瓜と言われても烏だってあまり食べちゃいない様子。中の種は打ち出の小槌に似た形のため金運の縁起物らしい。
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Boletellus obscurecoccineus ミヤマベニイグチ、日本、中国、ニューギニア、アフリカなど広く分布するが、見かける事は少ないと思われる。夏から秋にかけてシイ、カシ林、アカマツ、コナラ林内の地上に発生する。「深山紅猪口」傘の部分を逆さにしたお猪口に見立てのだろうか、良い名前だと思う。