草木のこと(@herecomethewar1)さんの人気ツイート(いいね順)

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Nigella クロタネソウ、キンポウゲ科一年草の属。名前の通り黒い種子を残す。学名のニゲラもラテン語の「黒」を意味する言葉に由来する。同属のニオイクロタネソウの種子はスパイスとして利用されブラッククミンまたはカロンジと呼ばれカレーなどに使用される。園芸ニゲラの種には毒があるので注意。
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Trachelospermum asiaticum 平安の末期、後白河天皇の皇女であり歌人の式子内親王を愛した藤原定家が死後も彼女のことを忘れることが出来ず、生まれ変わってこのテイカカズラとなり彼女の墓に絡みついたという。ジャスミンに似た香りを持つが有毒植物。葉や茎を切ると流れる乳液には触れないこと。
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園芸店でよく見る「キンギョソウ」。金魚のように愛らしいその花が枯れ、残った莢が髑髏のようで、そのギャップに、神様か悪魔かは知らないけれど、この世界を創った奴の遊び心を感じて嬉しくなってしまう。何でも昔は魔除けや若返り花とされたそうだ。
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corylus heterophylla ハシバミ、古くからケルトの伝承などでは「知識」「癒し」「魔法」の木として語られ、魔法使いが持つ杖はハシバミの木から作られたものだったという。この杖を使い彼等はダウジングを行い水脈や金脈をみつけた。魔女のように魔法使いが教会に弾圧されなかったのは、彼等が↓
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元旦に流れてきたツィートにあった「龍の親子が住むという松」。東日本大震災の津波の後に残った気仙沼の「龍の松」。モロッコにある龍の頭を想像させるような木。月の光の中に兎を見つけてしまう人間にはきっと一本の木の中に龍以外にもいろんなものが見えてくるんだろうなと楽しくなってしまう。
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Phyllanthus urinaria コミカンソウ、別名狐の茶袋、コミカンソウ科の一年草。葉は夜間就眠運動をする。名前の由来は、果実の見かけが小さな蜜柑を思わせることから。また国によってはハーブとして利用する文化もあり、葉を煎じる。抗酸化作用があり、薬効もあると言う。
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hibiscus schizopetalus ハイビスカス スキゾペタルス、その風に揺らぐ姿から風鈴仏桑華の和名。英語圏ではジャパニーズ・ランタンと呼ばれることも。また花が珊瑚にも見えることからコーラルハイビスカスとも呼ばれる。
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L. viridiflora ラシュナリア・ビリディフロラ、南アフリカ ナミビアのケープ地方に見られる絶滅が危惧されるヒヤシンス科の球根植物。珍しい翡翠色の花をつける。
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magnolia liliiflora モクレン、中国南西部を原産地とする北朝鮮の国花。艶やかな花を蘭に見立て、昔は木蘭と呼ばれたことも。日本では蘭よりも蓮に似ているとされ、木蓮と呼ばれる。花も良いけれど、暖かそうな産毛に被われた蕾がなんとも可愛い。この蕾から仔猫が産まれても納得してしまう。
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plantNetはフランスの研究機関で開発されたスマホ・アプリ。スマホで撮影した植物を6000以上のデータの中から見付け出し、その品種を教えてくれる。leafsnapも木々の葉からその木の名前を教えてくれる、こちらは日本語対応。
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Trichosanthes cucumeroides カラスウリ、原産地は中国・日本。夏の日没後白い花を開き夜明け前には萎んでしまう。レースのような細く白い網は夜行性の蛾を引寄せる。赤い実の中の種が打ち出の小槌に似た形であるため金運の縁起物として重宝される。中国では生薬として利用されているらしい。
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僅か数十年の時間を追い立てられるように動き生きる僕たちから見ると、何も考えることもなく数百年も同じ場所に生きている樹木たちは、ある者は風に自らの分身を乗せ動き、そのためのデザインを自ら行う。地球の上に流れる時間は一つだけじゃなく、人の時間と植物の時間はまったく違ったものだと思う。
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Comatulida ウミシダ、オルドゥィス期から生きる海洋生物。植物のように見えるがウミユリと同じ棘皮動物に分類される。根のような枝で岩などにしがみつき羽根のような腕を広げた姿はシダ類を確かに想わせる。泳ぐ姿は植物が空を飛んでいるようで何とも幻想的だが、実際に遭遇したらビビるかも。
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Viola mandshurica スミレ、その名前は花の形状が墨入れを思わせることに由来すると牧野先生が言われたという。食べたことはないけれど、葉は天ぷらにしたり、おひたしや和え物にすることができるらしい。ただしスミレ科の植物には毒性のあるものも多いので、しっかりと見極めなければ危険。
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Cannabis アサ、大麻草。タイで医療用大麻が合法化された。かつては日本でもこの植物から繊維を得て栄養価の高い実は食用として、また油は燃料にそして医療用にも利用されてきた。江戸時代には三草と呼ばれ重要栽培植物として扱われた。合法、非合法、ヒトの都合だけじゃないかと悪態つきたくなる。
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雪桜、関東では先日雪が降り咲き始めた桜を躊躇させたようだ。僕が高校生くらいの頃にも桜が咲く頃に雪が積もり三島由紀夫の小説のタイトルみたいだと思ったことがある。桜の花と雪は思う以上に似合っていた。そうしたら大阪には雪桜なるかき氷の店があるそうで、暖かくなったらちょっと寄ってみたい。
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ここ数日の植物の五感についてはすべてこの本に刺激されてツィートした。amzn.to/2JlgrWu ステファノ・マンクーゾ 著「植物は〈知性〉をもっている 20の感覚で思考する生命システム 」五感どころじゃない、20もの感覚を持つという草木たち。世界観が変わるくらい刺激に満ちた本。
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Trigonotis peduncularis キュウリグサ、北海道から沖縄まで全国的に見られる野草。アジアの温帯地域に広く見られることから史前帰化植物と考えられている。葉を揉むと胡瓜のような匂いがすると言われ胡瓜草の名前を付けられるが、いくら待っても胡瓜は実らない。あちらはウリ科、こちらはキク科。
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Brassica oleracea 'Romanesco'カリフラワーの一種であるロマネスコ、これも螺旋でフラクタルということもあってクラッスラやロゼット植物と同じ、否それ以上に目眩を起こしそうになる植物。メビウスの輪の上を歩いているように、いつまでも眺めていることが出来る。
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Coprinus plicatilis ヒメヒガサヒトヨタケ、漢字で書くと「姫日傘一夜茸」柴田錬三郎か山田風太郎の妖しい忍者小説にありそうな名前。図鑑で調べると食用価値なしとあっさりと切り捨てられてしまった。朝に開き午前中には萎んでしまう傘。儚い女忍者。
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ニューヨークのランドマークでもあるグッゲンハイム美術館。御多分に洩れず、パンデミックのせいで休館中だが、なんとそこでトマトが栽培されている。実は休館前に 「カントリーサイド、ザ・フューチャー」という催しがあり、そこで展示されていたトマトを休館中も栽培し続けているということ。
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Sanguisorba officinalis  ワレモコウ、バラ科の多年草。学名のSanguisorba はラテン語の「血」と「吸う」という意味を持つ言葉を組み合わせたもの、officinalisは「薬になる」という意味で、止血剤として用いられたことがあったらしい。東洋でも生薬として止血などに利用された。
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3000年に一度花を咲かせその時金輪王が現世に出現するといわれる伝説上の植物「優曇華(ウドンゲ)」の花。実際にはクサカゲロウの卵塊のことをいう場合が多い。植物の葉などに産み付けられた卵塊は花と言われればそれらしくも見える。フサナリイチジクやアイラトビカズラのことを指す場合もある。
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Astragalus sinicus ゲンゲ、子どもの頃はもっぱらレンゲと呼んでいたので、正しくはゲンゲだと知ってもレンゲの方がしっくりくる。蜜源植物として利用されている。また、解熱や利尿作用があるとされ生薬としても使われることもある。因みに中華料理で使う蓮華は形がハスの花弁に似ていることから。
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Spiraea thunbergii ユキヤナギ、バラ科の低木だが、葉の見た目が柳の葉に似ていることや白い花が雪を被ったように見えることから雪柳と呼ばれる。庭木としてよく植栽されているが地域によっては自生種の絶滅が危惧される。小米花という呼び方もあるようだが、少し離れて見ると成る程と思う。