草木のこと(@herecomethewar1)さんの人気ツイート(いいね順)

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Calceolaria uniflora ユニフローラ・キンチャクソウ、南米パタゴニアに生息するキンチャクソウの一種。ハッピー・エイリアンなどと呼ばれたり、カルケオラリアの名前で流通したりする。エイリアンと言うよりも、子供の頃歌った絵描き歌の「かわいいコックさん」みたいだなと、いつも思う。
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Rosa canina ロサ・カニーナ、ドッグ・ローズまたはイヌバラと呼ばれるバラの一種。果実はローズヒップと呼ばれ、ハーブティー好きにはお馴染み。イギリスでオールド・ローズと言えばこの種を指すことが多い。昔、狂犬病の治療に用いられたこともあり、そこからドッグ・ローズと呼ばれるように?
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Malus pumila リンゴ、原産地はコーカサス地方だろうと推測される。つまり、それほど広く世界中で栽培されていると言うこと。英語のAppleはリンゴを意味するが果実全般を指す言葉でもある。つまりそれほど広く人々に親しまれているということ。アップル社のマッキントッシュは和名 旭という品種名。
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Viscum album ヤドリギ、漢字で書くと宿り木もしくは寄生木。光合成は出来るので半寄生植物に分類される。ケルト信仰では神聖な植物とされ、特にオークに寄生したヤドリギは殊の外珍重されたという。そのためクリスマスにヤドリギを飾ったりした。冬の木立ちにヤドリギを見つけると何となく気分イイ。
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旧軽井沢にある「ジャムこばやし」は亡命ロシア人からその製法を学んだという1949年創業のジャム専門店。元は青果店だったそうだが、実はジャム以外にも世界中から木の実や植物の種を集め通販していたりする。植物が創り出す造形美も美味しい。
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澁澤龍彦が偏愛した博物学者プリニウスは「香水はあらゆる種類の贅沢品の中でもっとも不必要なものだ......。材料となる素材はあっという間にその香りを失い、使われるそばから息絶えてしまう」と言った。しかし香りの記憶はいつまでも残り、燻る。その香りの多くは植物に由来し、姿と併せて魅了する。
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Pecteilis radiata サギソウ、別名サギラン。湿地性ラン科の多年草。台湾、朝鮮半島、日本に分布。スズメガを媒介者とする、スズメガは長距離の移動も可能なため点在する湿地の個体群の間でも遺伝子交流は活発。2002年まで190円切手のデザインに使用されていた。準絶滅危惧種の指定を受けている。
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「聖母マリアの金色の花」マリーゴールド、メキシコ 死者の日には祭壇にこの花を飾る。古くアステカ文明の流れを受けるこのお祭りでは、マリーゴールドは死者を祭壇まで連れて来てきてくれる花として欠かせない花。
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「花冷え」という言葉があるけれど、桜の時期って特に夜はまだ寒いよね。なんて昨日、年配の男性と話していた。冷えた缶ビール片手に震えながらの花見の思い出がある人もいると思う。「花冷え」には、もう一つ日本酒の温度を指す意味がある。だいたい10度くらいの温度だそうだ。缶ビールより粋だね。
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Lamprocapnos spectabilis ケマンソウ、ケシ科の多年草。ケマンとは「華鬘」と書く仏具のこと、写真参照。英語ではbleeding heart、流血する心臓なんて呼ばれたりする。別名タイツリソウ。心臓麻痺を引き起こすこともあり得る毒性を持つ植物。原産地は中国、日本には江戸時代に観賞用として渡来。
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濱野 周泰 著「世界の巨樹と絶景の森 」amzn.to/2hCri2v 世界には僕らの貧弱な想像力を遥かに超える巨大な木々や森がまだ残っている。けれど破壊される環境や気候の変動の中いつまでその姿を見ることが出来るのか?巨大なバオバブの木も王子さまが住む星に行かなくては見れなくなってしまう。
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Star of Bethlehem ベツレヘムの星と呼ばれるOrnithogalum umbellatum、園芸店などではオーニソガラムの名前で流通している事が多いかも知れない。イエスが生まれた12月のベツレヘムの夜空に三賢人はこんな星を見たのだろうか?ポインセチアよりも聖なる夜には似合いそうな花だと思うけどどうですか?
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zingiber spectabile オオヤマショウガ、草丈は2メートル近くまで伸び、花は苞が巻き込み蜂の巣にも似ていることからビーハイブ・ジンジャーの名前も。過去にもこのアカウントで紹介したことがあるけれども、この姿を見てしまうと何度でも出したくなる気持ちもわかってもらえるんじゃないだろうか。
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Gustave Moreau、Fleur mystique パリのギュスターヴ・モロー美術館が所蔵する作品。「神秘の花」もしくは「神秘の百合」と日本では紹介される。白百合の玉座に座るのは聖母マリア、そして百合の下には累々と重なる殉教者たち。純潔の白百合は、彼等の命と血を糧に誇り高く咲き誇る。
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Theobroma cacao 学名のTheobromaは「神の食べ物」を意味するというご存知チョコレートの原料カカオ。原産地であるメソアメリカでは紀元前1900年頃より栽培され、貴重品として貨幣の代わりにもなっていたという。2月14日にチョコをプレゼントされたなら義理チョコなんて安っぽい名前で呼ぶべからず。
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natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/19/0… テルアビブ大学の研究者リラク・ハダニーの発表によると、植物には音を感知する能力がある。研究対象となったマツヨイグサは花をパラボラアンテナのように機能させ、ミツバチの羽音を感知しその蜜の糖度を3分以内に上昇させたと言う。詳しくはリンク先の記事でどうぞ。
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amorphophallus titanum ショクダイオオコンニャクの花、世界最大の花なんて言われることもあるけれど、これは花序であり一つの花は小さい。酷い腐臭から「死体の花」なんて呼ばれることも。それでもこの花が開花するとなると必ずニュースになるんだから、それなりの魅力はある花なんだと思う。
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aloe polyphylla アロエ・ポリュフュルラ、スパイラル・アロエ 螺旋アロエなどと呼ばれる特徴的なアロエ。マニアには人気ある種類のようで、それなりの流通はある。但し、アロエ・ヴェラ以外のアロエ種はワシントン条約に触れることがあるので出所の確認は必要であると思う。
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Laurus nobilis 月桂樹、アポロンの求愛から逃れるため月桂樹に姿を変えたダフネ。それでもダフネを忘れることの出来ないアポロンは月桂樹の葉を冠にして身につける。葉には強いアルコール吸収抑制活性が認められるという事なので失恋に自棄酒するアポロン達にはお勧めすべきかもしれない。
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Cardiocrinum giganteum ジャイアント・ヒマラヤン・リリーの名前で知られるユリ科の植物の中では最大級のウバユリの仲間。およそ3.5メートルまで育つ。ヒマラヤ、ミャンマー、中国などに自生、開花までにおよそ7年かかるという。
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strelitzia ゴクラクチョウカ、漢字で書くと極楽鳥花。南アフリカ原産、ショウガ目なので生姜の遠い親戚かと思えば少し身近に感じる。丸みを帯びた葉が上向きに育つので風水的に運気をもたらすと観葉植物として部屋に置く人もいるらしいが、やっぱり極楽鳥花は花でしょうと言いたくなる。
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deherainia smaragdina 以前、ゲーテの「花は葉が変化したもの」という植物変形論の格好のサンプルとしてこの花を紹介したことがあるけれど、この清涼感溢れる緑の花がかなりの悪臭を放つ。媒介者であるハエを集めるためなのだが、脳を持たない植物はどうやって媒介者の好みを知り真似るのだろう?
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Camellia japonica ツバキ、艶葉樹が名前の由来とも言われる。漢字の椿は中国語ではチャンチンという中国原産の落葉高木を指すため和製漢字の偶然の一致らしい。中学生では隋の時代に詩の中で海石榴としてツバキが詠まれているが、これは海を渡って日本から来たと言う意味があるらしい。
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Cornus controversa ミズキ、早春に芽をふくために、地中から多量の水を吸い上げることから付いた和名。春先に枝を切ると水のような樹液を流す。ヒマラヤの山中から中国、韓国、日本などに分布。公園などによく植栽され、細工物や下駄などの材として利用される。
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Matricaria recutita カモミール、ギリシャ語で「大地の林檎」を意味するカマイメーロンを語源とする。和名のカミツレはオランダ語のカミーレから。ハーブとしてよく利用され、薬草としても知られるが、キク科アレルギーを持つ人は避けた方がいい。ハーブティーなどに利用した花は土に還すと良い。